Slide 1

Slide 1 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 株式会社コドモン 執行役員・プロダクトマネージャー 彦坂春森 ドメイン知識の蓄積が 開発に起こす100のこと

Slide 2

Slide 2 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ● 経歴 学生時代から子育てドメインに関与 (幼児教室・保育士試験など) 新卒入社したリクルート住まいカンパニーでプランナー 2020.2 コドモンにCSとして入社 2020.7 1人目のプロダクトマネージャーに転身 2021.4 執行役員として担当領域を経営まで拡大 自己紹介 彦坂 春森   @di_cartapseta

Slide 3

Slide 3 text

Mission

Slide 4

Slide 4 text

2021年4月 8,000 2020年4月 5,200 2019年4月 3,000 2018年4月 1,500 2017年4月 500 2016年4月 120 全国導入数 11,500 施設 2022年4月 11,500 実質的に業界標準の保育ICTシステム 1/4 全保育園の

Slide 5

Slide 5 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 今日 お伝えしたいこと

Slide 6

Slide 6 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 開発チームにドメイン知識が 貯まるようにしていくと、 いいことが たくさんあります

Slide 7

Slide 7 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. > ドメイン知識(ドメインちしき、英: Domain knowledge)または領域知識は、 はっきり限定された、ある専門分野に特化した分野の知識であり、一般知識または ドメイン独立の知識と対比される。ドメイン知識 - Wikipedia →ユーザーさんの業務に関する知識。  どんな流れで何をして、何を考えていて、どんな法律や決まりがあって、、、 ドメイン知識とは?

Slide 8

Slide 8 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 業務ごとにやること・考慮することが多く、 業務にぴったりフィットしたプロダクトを提供するのは容易でない ドメイン知識がないと、良いプロダクトは作れない

Slide 9

Slide 9 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. でも、それ(ドメイン知識)って PdMが分かっていれば 十分じゃない?

Slide 10

Slide 10 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. そんなことありません

Slide 11

Slide 11 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 立ち上げ期 ユーザーの業務に対する プロダクトのカバレッジが命。 どんどん作りたい。 プロダクトの立ち上げ期 リリースまでの速さを優先し 「一部の人だけ分かってる」 度が高い状態でも良いかも

Slide 12

Slide 12 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 立ち上げ期 ユーザーの業務に対する プロダクトのカバレッジが命。 どんどん作りたい。 立ち上げ期が終わり、成熟期の入り口に立つと... 成熟期 機能はコモディティ化。業務に よりフィットしたプロダクトへの 最適化をし続けることが命。

Slide 13

Slide 13 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 成熟期入り口の難しさ 成熟期 機能はコモディティ化。業務に よりフィットしたプロダクトへの 最適化をし続けることが命。 機能も開発メンバーも増え、 「全員が全部知っている」は 現実的ではなくなり 「一部の人だけ分かってる」に なりかねない すると、 ←これが難しくなる

Slide 14

Slide 14 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 将来の運用と変更に 耐えうるものを より使って もらいやすく プロダクトの最適化を続けるとは すばやく継続的に 作っていくこと デザイナーが 得意 エンジニアが 得意 チームの 総力戦

Slide 15

Slide 15 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 将来の運用と変更に 耐えうるものを より使って もらいやすく プロダクトの最適化を続けるとは すばやく継続的に 作っていくこと デザイナーが 得意 エンジニアが 得意 チームの 総力戦 ドメイン知識が「チームに」 溜まっていることが大事

Slide 16

Slide 16 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ドメイン知識が溜まっていないと どうなる?

Slide 17

Slide 17 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 貯まっていない →散らばり・偏っている

Slide 18

Slide 18 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ● 社内受発注の雰囲気 ○ Whyの共有はあるが、表層的な理解に留まる ● 毎案件キャッチアップが大変 ○ アサインされたメンバーに1からすべて説明、準備のドキュメントを作る のに毎回しっかり時間がかかり、レビューも大変 ● 知識の属人化 ○ 議論で意見が食い違い、話すうちに「その前提知りませんでしたね......」 ドメイン知識が溜まっていない開発チームの例(プロセス)

Slide 19

Slide 19 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ● 作ったプロダクトがあまり使われない ● 1stリリースを終えることにフォーカスしすぎて、将来的な拡張性・可塑性が 失われる ○ エンジニア「え、そこの仕様変えるのキツイですよ......」 ドメイン知識が溜まっていない開発チームの例(結果)

Slide 20

Slide 20 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ドメイン知識が溜まっていると どうなる?

Slide 21

Slide 21 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 「ここの仕様、  変えたいんですけど......」 ドメイン知識が溜まっている開発チームの例(プロセス) 「そこ変更しやすく作ってました、  すぐできますよ〜」 PdM エンジニア

Slide 22

Slide 22 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ● 少ないコミュニケーションで、仕様を決めて実装に進める ○ 前提の知識が共有されているため ○ 事前に仕様が詰まっていない箇所が出てきても、スムーズに議論できる ■ エンジニアの「こうですかね?」の精度が高まる ● 手戻りが減る ドメイン知識が溜まっている開発チームの例(プロセス)

Slide 23

Slide 23 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 使われるプロダクトに すばやく近づいていける エンジニアやデザイナーが プロダクトに対して オーナーシップを持ちやすい ドメイン知識が溜まっている開発チームの例(雰囲気・成果)

Slide 24

Slide 24 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. どうやったら ドメイン知識は貯まるのか?

Slide 25

Slide 25 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ドメイン知識は一日にしてならず ● この一つの施策をやったことで、ドメイン知識がたまりました! ○ そんなことはない ● 複数の施策を、継続する ○ やりっぱなしじゃなくて、その施策が実効性を持つようにチューニング

Slide 26

Slide 26 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. やった施策の例 ● 職能横断チーム制 ● ドメインモデリング ● インタビューやユーザーテストの社内ストリーミング ● 日常的にユーザーの声がSlackに流れる仕組み+ときどきメンション

Slide 27

Slide 27 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 写真 帳票 請求 職能横断チーム制 以前 職能別チーム 現在 職能横断チーム エンジニア デザイナー PdM 案件ごとに アサイン デザイ ナー PdM エンジ ニア デザイ ナー PdM エンジ ニア デザイ ナー PdM エンジ ニア ドメイン別 固定チーム

Slide 28

Slide 28 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 各チームにドメイン知識が貯まり、 開発効率・判断の精度が上がる おまけにドメイン知識と関係なく コミュニケーションコストが大きく下がる

Slide 29

Slide 29 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. ドメインモデリング・ユーザーインタビューの社内ストリーミング 深いドメイン理解から現場で使われる機能をつくる。 CoDMON流ユーザーリサーチ

Slide 30

Slide 30 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 認識を揃えるための投資は 複利で効いて中長期でペイする

Slide 31

Slide 31 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 日常的にユーザーの声がSlackに流れる仕組み+メンション 情報は「ある」だけでは 限られた人しか見に来ない ので、呼ぶ エンジニア同士で 要望を見てやりとり

Slide 32

Slide 32 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 今後の課題

Slide 33

Slide 33 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 今後の課題 ● サイロ化への対応 ○ オーナーシップの裏返しで、個別最適化に走りかねない ○ 各チームの状況の可視化・PdM間やEM間での情報共有で対応中 ● 質の担保 ○ 各チームで自律的に意思決定、の裏返し ○ 横断的な相談の場・レビューの場をそれぞれ試運用・設計中 ● 暗黙知を形式知へ ○ 多く喋らなくても通じる、の裏返し ○ チームシャッフルや新メンバー加入時のために、核をドキュメント化

Slide 34

Slide 34 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. 開発チームにドメイン知識が 貯まるようにしていくと、 いいことが たくさんあります!

Slide 35

Slide 35 text

CONFIDENTIAL - © 2022 CoDMON Inc. コドモン採用ページ 開発ブログ 最後に:コドモンでは一緒に働きたい仲間を募集しています! Meetyも各職種やってます!

Slide 36

Slide 36 text

No content