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会議時間を4分の1に減らす下準備 ~参加者の集中力を最大発揮するためのルールとは~ 2024/7/24 北海道ガス株式会社  峠 幸寛

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峠 幸寛(とうげ ゆきひろ) 0から1が好き #札幌串打同盟 #ブッシュクラフト #燻製 #峠ブログ #クラフトビール #焚き火飯 #コミュニティ  立ち上げ

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峠 幸寛(新潟出身)   X:@tohge05 出典 :https://www.asahi.com/articles/ASM633H 8BM63IIPE00B.html <経歴 2013年北ガスへ入社 > ▶【現場】 1年半    ガス工事現場監督 ▶【ハードウェア開発】 4年  電力自由化への発電所開発 ▶【ソフトウェア開発】 5年 IoT・AWSの社内勉強    コミュニティ立上げ ▶【プロジェクトマネジメント】 2年  ※開発中の2つのプロジェクト

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発電所開発とシステム開発を比べてみた 構想/検討 良い現場/良い開発 品質 発電所建設 ガス工事 ・設計図面 ・打合せ議事録 ・工程が計画通り  500トンクレーンが置ける ・現場が綺麗 ・最新図面が明確 ・発電所納品 ・マンション引渡し ▶直接、見れる  ※最後は設計図の記載よりも現場

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発電所開発とシステム開発を比べてみた 構想/検討 良い現場/良い開発 品質 発電所建設 ガス工事 ・設計図面 ・打合せ議事録 ・工程が計画通り  500トンクレーンが置ける ・現場が綺麗 ・最新図面が明確 等 ・発電所納品 ・マンション引渡し ▶直接、見れる  ※最後は設計図よりも現場 システム開発 ・仕様書 ・設計書 ・打合せ議事録 ・工程が計画通り ・仕様、課題が明確 ・課題検討者と期限が明確 ・資料の場所が明確 等 ・レビュー、テスト ・修正依頼が反映され切る ▶間接的に確認する  ※どんな経緯だったかが大切

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発電所開発とシステム開発を比べてみた 発電所開発 ガス工事 ➡ 構想/検討 良い現場/良い開発 品質 発電所建設 ガス工事 ・設計図面 ・打合せ議事録 ・工程が計画通り  500トンクレーンが置ける ・現場が綺麗 ・最新図面が明確 等 ・発電所納品 ・マンション引渡し ▶直接、見れる  ※最後は設計図よりも現場 システム開発 ・仕様書 ・設計書 ・打合せ議事録 ・工程が計画通り ・仕様、課題が明確 ・課題検討者と期限が明確 ・資料の場所が明確 等 ・レビュー、テスト ・修正依頼が反映され切る ▶間接的に確認する  ※どんな経緯だったかが大切

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発電所開発とシステム開発を比べてみた システム開発 ➡ 構想/検討 良い現場/良い開発 品質 発電所建設 ガス工事 ・設計図面 ・打合せ議事録 ・工程が計画通り  500トンクレーンが置ける ・現場が綺麗 ・最新図面が明確 等 ・発電所納品 ・マンション引渡し ▶直接、見れる  ※最後は設計図よりも現場 システム開発 ・仕様書 ・設計書 ・打合せ議事録 ・工程が計画通り ・仕様、課題が明確 ・課題検討者と期限が明確 ・資料の場所が明確 等 ・レビュー、テスト ・修正依頼が反映され切る ▶間接的に確認する  ※どんな経緯だったかが大切 プロジェクト管理ツールを 欲する

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峠の感想:機能美が素敵

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サバイバルナイフは、   機能的にはシンプル。 なのに、人間側が工夫 すると   いろんな使い道がある。 Backlogって、サバイバルナイフに似てる

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「切る」「削ぐ」「割る」「刺す」「掘る」 「ほぐす」「フェザースティックを作る」 「ファイヤースターターで火花を放つ」 「枝でペグを作る」▶ 1つ機能でも、色々出来ちゃう。   Backlogのシンプルな機能で、色々できる部分が似ている。 特に、”情報の集約力 ”が魅力。 Backlogって、サバイバルナイフに似てる

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● 親課題一覧 ・会議: アジェンダと議事録 ・ToDo: 何をすればいいか明確なもの ・課題: 複数のToDoが発生し得るもの ・成果物: 各工程におけるレビュー対象物 ・タスク: 成果物を修正する内容 ・変更管理: 仕様変更に伴う 「前提条件、原因、対応方法、工数、 対応結果、運用上の注意点」を整理 Backlog利用ルールについて#1

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会議カードのサンプル ■アジェンダ --- 議事録 【会議名】 【日時】2024年月日() 【場所】北海道ガスグループ本社 ○○室 【出席者(敬称略)】  北ガス:峠 【資料】 【議題】 【決定事項】 【ToDo】 【主な議事内容(決定事項、TODO事項を中心に記載)(敬称略)】

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会議カードを育てる ■アジェンダ <MIERUNE BBQ〜#10 in 札幌時計台〜>  ・ 自己紹介_北ガス 峠 :「なのに系ガス会社」で働いています。    資料: ファイルURL <MIERUNE Meetup in Scarts>  ・デザインが全部かっこいい。                --- 議事録 【イベント名】 <MIERUNE BBQ〜#10 in 札幌時計台〜>

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● 全ての課題ステータスを完了は、プロマネのみ実施 ● 会議中の”ToDo”を子課題としてぶら下げる。  成果物(設計書)へのToDoは、”タスク”として子課題 Backlog利用ルールについて#2 会議: <議事録本文> 【ToDo】  課題キー:ToDo①  課題キー:ToDo②  課題キー:ToDo③  課題キー:タスク①  課題キー:タスク②  課題キー:タスク③ ToDo① ToDo② ToDo③ 成果物:A タスク① タスク② タスク③ 成果物:B

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私のBacklogのお気に入り 1.資料保存 ~SVNとファイルの使い分け~ 
 2.会議カードの運用 
 3.孫課題が作成できないこと 


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■SVN  ・承認が必要なもの、   互いに更新する可能性があるものを保存   →資料の履歴管理のため。   「最新版どれ? 」と「後戻り」を無くす。 ■ファイル  ・”打合せ時点 ”の資料を格納。   ファイルURLをアジェンダへ追記。   例:20240724_MIERUNE_BBQ#10_峠   →資料へのアクセス性を高めるため。    「今日の打合せ資料どこ? 」を無くす。 1.資料保存 ~SVNとファイルの使い分け~


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2.会議カードの運用
 <ポイント> ①アジェンダの追記+事前連絡   ②確認事項は資料名がわかるようにスクショ張付け     ③アジェンダを上からなぞれば、会議完了    

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<ポイント> ①アジェンダの追記+事前連絡  ▶追加の依頼事項は全て事前に記載 ②確認事項は資料名がわかるようにスクショ張付け  ▶Excelの吹出しによる修正依頼よりスクショが楽  ▶更新結果もスクショ。ファイルを開かずチェック ③アジェンダを上からなぞれば、会議完了  ▶すり合わせ内容の集約  ▶ファイル保存で資料を探す手間をゼロに 2.会議カードの運用


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会議カードを育てる ■アジェンダ <MIERUNE BBQ〜#10 in 札幌時計台〜>  ・ 自己紹介_北ガス 峠 :「なのに系ガス会社」で働いています。    資料: ファイルURL <MIERUNE Meetup in Scarts>  ・デザインが全部かっこいい。                --- 議事録 【イベント名】 <MIERUNE BBQ〜#10 in 札幌時計台〜> ①追記 ①追記 ②スクショ   張り付け ③ 上 か ら 確 認 す れ ば 会 議 が 終 わ る

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会議カードへのアジェンダ集約イメージ ToDo① 依頼① 依頼② 依頼③ 返答① 指摘① 指摘② ■アジェンダ <依頼事項>  ①AAA  ②BBB  ③CCC <確認事項>  返答内容①について  資料: fileURL <資料への指摘>  ① 資料のスクショ#1  ② 資料のスクショ#2 ToDo③ ToDo② ToDo④ 事前にアジェンダで全やり取りを拾い上げ、 定例会議後に子課題を生め ば、抜け漏れが無い 2.会議カードの運用
 情報集約!

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2.会議カードの運用
 Before 【会議】  進捗報告  作業依頼  資料提示  資料への指摘    資料説明  意思決定  ディスカッション Backlogを活用した会議の変化

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Backlogを活用した会議の変化 Before After 【会議】  進捗報告  作業依頼  資料提示  資料への指摘    資料説明  意思決定  ディスカッション 【Backlog】  進捗報告(+子課題にて催促 )  作業依頼  資料提示  資料への指摘(+指摘への回答 ) 【会議】 資料説明 意思決定 (予め上層部へ確認 ) ディスカッション   +具体的なテーマ 協議内容の濃度が高まり、会議時間が週4時間➡1時間へ 2.会議カードの運用


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3.孫課題が作成できないこと
 <Backlog 利用_1か月目>  あれ、孫課題できない!            なんでだろう。。。 <現在>  うん、孫課題は作れない方がいい なぁ。  作れるとBacklogの機能美が失われてしまう(´;ω;`)

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”孫課題”を好きなツールから整理してみた ツール 利用用途 利用者・利用方法 データ・情報の流れ マインドマップ ・思想を深める ・カテゴリ整理 個人が頭の整理に 利用 個人の中での対流 ~池のようなもの~ コミュニケーション ツール ・掲示板形式の    公開対話 チームが  テーマ毎に   コメント 常に流れる ~川のようなもの~ プロジェクト管理 ツール ・プロジェクト      管理 複数チーム が  各自検討を進め   作業を管理 全てを受めて管理 ~ダムのようなもの~ 3.孫課題が作成できないこと


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・複数チームの複数人数をコントロールする上では、  シンプルな管理方法で運用したい。 ▶”孫”課題形成は独自ルールが生まれ過ぎる可能性大 ▶”複雑なルールを覚える”作業は排除すべき。   「管理のための管理が生まれてしまう」 3.孫課題が作成できないこと
 ”孫課題”を好きなツールから整理してみた ツール 利用用途 利用者・利用方法 データ・情報の流れ プロジェクト管理 ツール ・プロジェクト      管理 複数チーム が  各自検討を進め   作業を管理 全てを受めて管理 ~ダムのようなもの~

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UNIXのターミナル ”ls”コマンドで”空”なら「何も表示されない 」美しさ  ➡ 表示しない・表示させないという機能をあえて持たせている。   人間側が工夫した管理は、複数チームの複数名が関わっても、   綺麗に管理できる状態になりやすいのでは?と思う。※個人的な感想 3.孫課題が作成できないこと
 「沢山の機能がある便利そうな 10徳ナイフ」よりも、  機能美を追求した「1本のナイフ 」をどう扱えるか?  人間が試されている ように見えた。

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【今回伝えたいこと】 ~会議時間短縮に向けて~  ・アジェンダを育てて、    並列で確認できることを極力増やす 。  ・人間の集中力には限りがあり、    会議から離脱させない工夫 をする。  ・並列検討+参加者が集中した会議は、    自然と会議時間は短縮される 。

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宣伝! 2024年12月14日(土) @横浜   〜Backlogに関わるイベント〜