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スクラム初挑戦のQAが 7ヶ月でチャレンジしたこと naco @n_a_c_0

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自己紹介 ● naco(ナコ) ● Twitter:@n_a_c_0 ● フリーランスQAエンジニア ● スクラムマスターに興味津々 ● スクラム全然知らなかったけど、やってみたらどハマりした。 ● QA超楽しい。 ● 初LT登壇でとても緊張しています。

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チームにjoinした時ってどんな感じだった?

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● スプリントがうまく回り始めたころ。(らしい) ● チームにはQAがいなかった。   初めてのスクラムだったので、    ・QAとして何をしたらいいのかわからなかった。    ・スクラムに関する用語もわからず、     みんなが何を話してるのかもわからなかった。 スプリントって何? レトロスペクティブって何?

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何もわからない状態で、どうしたの?

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まずは恐る恐る、  ・joinする前に実装が済んでいた部分をテストした。  ・今スプリントのチケットのテストケースを作成してテストした。 感想 「なんか普通にできてる?  わからないことだらけだけど、最低限は出来てるかな?  じゃあこれでいいのかな?」 わからないこともわからず 思考停止中

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 そこに、  プロダクトオーナーが あらわれた! これが転機になりました!

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PO「テストだけじゃなくて、受入基準も書いて欲しいんだよね〜」 私 受入基準?やったことないぞ?どうしよっかな、不安だ。   でもやってみないとわからないよな。   「わかりました。でも書いた事ないので、やり方教えてください〜」 見様見真似で受入基準作成

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書き始めて気づいたことがあった

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 ・受入基準を書く作業は、テスト分析によく似ている。  スクラムでQAができることって、もしかして他にもあるかも!  そこから「スクラム」「QA」「テスト」を検索しました。  そしたら世の中には先人がいたので、どんどん真似することにしました。  チーム内からも「こんなことやってみよう」がたくさん出てきました。 ここから思考が動き出す!

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7ヶ月でチャレンジしてきたことを紹介させてください!

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こんなことやってみました。 1. 受入基準の作成 2. ストーリーテストとして受入基準に則った探索的テストを実施 3. ストーリーテスト完了をDoDに含める 4. リグレッションテストを毎スプリント実施 5. 「作ったものを触る会」を毎スプリント開催 6. 本番障害対応練習「防災訓練」を毎スプリント実施 7. ペア探索的テスト 8. モブテスト分析・設計・実施 まだまだ模索中

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この中から2つを詳しく紹介したいと思います

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「作ったものを触る会」って何? コンセプト みんなで作った価値あるプロダクトを、チームみんなでじっくり触ってみよう。 「もっさり感」や「こうだったら使いやすいのに」などの 気づきを得る場。 どんな風にやってる? ・2週間に一度30分みんなでSlackのハドルに集合(自由参加!) ・QAが決めたテーマに沿って、おしゃべりしながら、じっくり操作 ・気になったことや気づいたことはスレッドに書き込む ・最後に、スレッドの書き込みを読み合わせ ・会の終了後、スレッドの書き込みはすべて JIRAチケット化 ・JIRAチケットはPOがやるやらを選別

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やってみてどうだった?

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  ・開発中に抱えていた「気になる部分」をチームで共有できた   ・みんなで触ることで新しい発見や新しい視点を持てそう   ・埋もれがちな「不具合未満の事象」について検討する機会を得た       テストケースのOK/NGでは判定できないような、       使い勝手を検証する場として有効かもしれない!

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本番障害対応練習「防災訓練」て何? コンセプト 障害対応練習のためのゲーム スプリント中に起票されたバグチケを 本番の障害のように対応して、 いち早く、ユーザーが使えない状態から回復しよう! どんな風にやってる? ・QAがSlackのワークフロー「防災訓練」を起動してスタート ・他のメンバーは本番障害だと思って対応する ・障害対応が完了したら「防災訓練」の「完了」を押してゲーム終了 ルール ・スプリント中に1回まで ・環境依存のバグは対象外とすること ・バグチケ起票メンバーも参加可だが、事象確認フェーズではしゃしゃり出ないこと

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やってみてどうだった?

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 ・障害対応のやり方を模索できた    ・誰がどう動くか、想像や予測ではなく具体的に考えられた    ・訓練を繰り返すことで障害発生時の混乱を減らせそう      本当の障害発生時に、落ち着いて早く原型復旧できる!

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なんでチャレンジできたんだろう? まとめです!

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こんな環境だからチャレンジできたのかな?  ・チャレンジすることが制止されない  ・みんなが一緒に試行錯誤してくれる  ・自分の領域に閉じてない人が多い  ・言いだしっぺの1人目とそれに続く2人目がいる  ・発言や質問は(内容に関らず、間違っていても)   声を上げること自体が素晴らしいという考え方 「やってみたい!」「やっぱ りうまくいかない、一緒に 考えて!」が言いやすい アイディアが実現しやす い。 発言することのハードルが 低く、安心感がある。

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今後は楽しみながら・・・ ・他の人もチャレンジしやすい環境や、  発言しやすい環境を作りたい。   →チャレンジだけじゃなく、    失敗もオープンにしてハードルを下げる。 ・他チームや職能の壁を乗り越えて、  協力や交流が当たり前になるようにしたい。   →他チームのスクラムイベントに遊びに行く。    QA以外の職能にアドバイスをもとめる。

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ありがとうございました!