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1 © LayerX Inc. LayerX Inc. キャッチアップ速度が速い #とは 2023/10/23 LayerX 事業部執行役員 中村龍矢 (@nrryuya_jp) (全社朝会資料より)

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2 © LayerX Inc. 「キャッチアップが速い」って? 私と「キャッチアップ力」 ● 自分はこれまで 「キャッチアップが速い」 とよく言われてきた ● たしかに、未熟ながら色々なことに「キャッチアップ」してきたかもしれない ○ 職種: 営業、データ分析、開発、研究、マネージャー、事業責任者 ○ 技術: 機械学習、分散システム、セキュリティ、プライバシー ● が、実はキャッチアップ力自体にそんなに自信があるわけではない ○ 「キャッチアップの秘訣は?」と聞かれても、ありきたりな回答しか思いつかない

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3 © LayerX Inc. 「キャッチアップの秘訣」について考えた 「秘訣」をよく聞かれるので、捻り出した気づき 1. 何かを学ぶ、身につけるためには、色々なやり方がある ○ 本を読む、人に聞く、先輩のやり方を真似する、怒られて反省する、etc. 2. キャッチアップ力に悩んでいる人は、学ぶための「やり方」の得意不得意が激しい 3. 自分はあまり好き嫌いがない (気がする)

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4 © LayerX Inc. 学び方の四象限 反省型 ● 振り返り、KPT 指導型 ● FBをもらう ● 怒られること 観察型 ● 見て真似する(盗む) 学問型 ● 本を読む 自分の経験から学ぶ 他人の経験から学ぶ 他人の考えから学ぶ 自分で考えて学ぶ 学ぶためのやり方には色々ある (分類の仕方や名前は重要ではないが) → 何かにキャッチアップするには、この4つの型全てが大事なのではないか?

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5 © LayerX Inc. 学び方の四象限: 具体例 自分の経験から学ぶ 他人の経験から学ぶ 他人の考え から学ぶ 自分で 考えて学ぶ エンジニアの場合 ● 手を動かし、実験し、技術 の手触り感を掴む ● 設計などは自分でウンウ ン悩んで初めて身につく ● レビューやペアプロを通し て、良い方法を学ぶ ● 人のコードから良い実装や 設計をパクる ● 他の人の作業を見ながら、 思考回路を想像する ● 技術の本質を理論的に理 解するには、学術文献が重 要 ● 実装のデザインパターンな ども先人が整理してくれて いる

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6 © LayerX Inc. 学び方の四象限: 具体例 自分の経験から学ぶ 他人の経験から学ぶ 他人の考え から学ぶ 自分で 考えて学ぶ 事業開発・経営の場合 ● 責任者として意思決定を 繰り返して判断力が養わ れる ● 緊張感ある場数を踏んで 交渉力を磨く ● メンター・チームからフィー ドバックをもらい、自分の 思考やコミュニケーション の改善点に気づく ● 他社事例を研究し、事業モ デル、市場特徴を理解する ● 先人の失敗談から、自社の 課題を先取りする ● 経営やマネジメントに関す る一般論を知り、観点や考 え方の引き出しを増やす

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7 © LayerX Inc. 学び方の武器を豊富に ● キャッチアップは、小さい学びの集合体 ● そしてその一つ一つを学ぶために、適切なやり方はバラバラである ○ よって、一つのやり方にこだわると、それ以外の効率が悪くなる ● 学び方が多様だと、それぞれの学びが相互作用し、連鎖的に学びの速度が上がる (ような感覚) ● 「自分はこういうタイプ」と決めつけない方が良い ○ 例: 本を読むのが得意、自分で考えるのが好き、etc. ○ 全部得意になろう

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8 © LayerX Inc. 指 導 型 まとめ: 「キャッチアップ速度が速い」とは キャッチアップが速い人 キャッチアップが遅い人 → 何かが「遅い」のではなく、得意な学び方で学べることがサチっている 反 省 型 指 導 型 観 察 型 学 問 型 反 省 型 指 導 型 観 察 型 学 問 型 反 省 型 ・・・ 学 問 型 指 導 型 学 問 型 → 速いというより、「止まらない」