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カルチャーブック 2023.12 Update

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目次 Agenda ) カルチャーブックと% 企業理 共通言語

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unnameカルチャーブックとは 01

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カルチャーとは耕すもの ~ カルチャーは、英語「culture」からの外来語… ~ 「culture」は「耕す」を意味するラテン語「colere」に由来し、初めは土地を耕す意味で用いられていた… ~ 英語に入って「心を耕すこと」の意味で用いられるようになり、そこから「教養」「文化」も意味するように なった… ~ 会社運営においてのカルチャーという言葉は、社内の文化(雰囲気・価値観)という取り扱われ方をするのが 一般的だと思うが、unnameでは「耕し甲斐があり、耕すべきもの」と捉えている… ~ それは、行動指針かもしれないし、事業のポリシーかもしれないし、社員に求める価値観かもしれない… ~ 会社の存在意義を持ち続けたり、ミッションを遂行する上で、潤滑油となるような、耕すべきもの。 unnameカルチャーブックとは © 2023 unname,inc.

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カルチャーブックの役割 壮大な夢を語るためのメディアではなく、知恵を書き残す伝記のようなもの。 メンバーが日常業務から学んだもので、生感があり、今のunnameに実装可能な考え方や価値観を書き記し、 新しい世代の仕事に役立てるもの。 そしてこの伝記の筆者は一人ではなく、unnameの社員全員である。 企業活動における“伝言ゲーム”を制するための、耕すべき言葉や概念が記された伝記である。 unnameカルチャーブックとは © 2023 unname,inc.

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カルチャーブックの目的 ① 社内での共通認識・共通言語を増やすため  ⇒ビジネスの本質は伝言ゲームであること  ⇒伝言ゲームの重要性を理解し、その質を高めるために、存在する ② 採用の見極めに活用する  ⇒ここに書いていることが共感できるだけでなく、共鳴し、これに基づいて動ける人を採用する  ③ 採用のアトラクトに活用する  ⇒unnameのカルチャーを発信することで採用のコンテンツにする unnameカルチャーブックとは © 2023 unname,inc.

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カルチャーブックの使い方 ■ 運用方針 基本的に半期に一回アップデート(耕し)そのフェーズに重要な言葉を採用し、掲げる。 あくまでも企業活動の伝言ゲームを円滑にするための手段。 ■ 見返すタイミング ① 入社するタイミング、更新されたタイミング  ⇒大事にしている価値観や行動の判断基準を知ることができる  ⇒オンボーディングが早くなる ②人を採用するとき、カジュアル面談のときに活用  ⇒社外の人にunnameの特徴を伝えたい時、マッチしている人か判断したいとき ③振り返りのタイミング  ⇒月次の振り返りの時に、カルチャーにそってどれくらい行動できたかを確認する unnameカルチャーブックとは © 2023 unname,inc.

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unnameの企業理念 02

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企業理念 g unnameの企業理念は「基本方針、事業コンセプ ト、行動指針」など、会社にとって重要な方針や 価値観について言語化したもの全般を指す• g 企業理念には、変わらないものと、時代やフェー ズに合わせて変えていくものが混在する• g MVVなどの形にこだわらず、今のunnameに必要 な概念や価値観にフォーカス。できるだけ英語に よる表現はさけ、細かいニュアンスが伝わる形を 目指している。 基本方針 (創業理念・使命・存在意義) カルチャー (耕すもの) 事業コンセプト 行動指針 支援ポリシー 実行 企業理念 unnameの企業理念 © 2023 unname,inc.

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基本方針 イノベーションではなく、アップデートを。 破壊的なイノベーションではなく、持続的なアップデートを目指す。 スタートアップはやらないが、ベンチャーマインドは持ち続ける。 意味のある拡大を続け、遠くに行く。 事業を伸ばしたヤツはすごい、事業を創ったヤツはかっこいい。 世の中の “まだ名前のないもの” に名前と意味をつけていく。 日本再興の火を灯し、紡ぐ。 しぶとく、ずっと、会社をやっていく。 我々は何者にでもなれる。 unnameの企業理念 © 2023 unname,inc.

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事業コンセプト 新しいマーケティング エコシステムを構築し、 日本を再成長させる unname社では「マーケティング」を軸足に、エコシステムを 創り、循環させることで事業を展開していきます。 あらゆる領域が成熟し切った日本において、再度日本の強みを 活かした自社事業を作ることを目標に、我々の保有するマーケ ティングの力を最大限活かしていきます。 顧客 自社事業で培ったノウハウや 知見を顧客に還元 日本 ヒトモノカネの水準を高め 日本の強みを活かした 自社事業への投資 自社 マーケティングメソッドの 開発・改善と組織の ケイパビリティの強化 unnameの企業理念 © 2023 unname,inc.

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行動指針 (2023年度第2版) 01 言葉に対する美意識を持て 言葉は思考の源泉であり、言葉に美意識を持てない人は 成長できない。言語化力は語彙と美意識の掛け算である。 02 常に主体 オーナーシップを勝ち取れ。タスクをタスクと思うな。 常に主体性を持って仕事に臨め。 03 101%の負荷をかける 憂鬱じゃなければ、仕事じゃない。コンフォートゾーン に居座るな、101%を超えた負荷をかけろ。 04 そのゲームのルールを理解する 物事をシンプルに捉え、勝てるイメージを持つ。 理解とは、人に説明できることを指す。 05 +1 その業務に+1(プラスイチ)はできているか。 06 3歩先で考え、1手先で動く 常に3歩先を考え、1手先の行動をすることで、 周囲を引っ張れ。 07 爪痕は残す チャレンジや交渉ごとはうまくいかないことが多い。 常に最低限の成果を想定し、なんとか成果を残す。 08 決断即実行 やらない理由は無限に生まれる。 決めたからには必ず実行しよう。 09 納期コミット やるべきことは日々生まれる、だがあえて言おう。納期 は正義である。コミットできないなら潔く捨てよう。 10 気合いではなく、解像度を高める 頑張ります、承知しました、やり切ります。イメージが湧いてないときに浮かぶ言葉たち。 解像度を高め、次の一歩を明確にしよう。 unnameの企業理念 © 2023 unname,inc.

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行動指針の扱い方 ! 仕事ができる、優秀だみたいなものは相対的で、組織やサービスが変われば、評価も変わる。そんな相対的な 評価が下される世界で、何を信じればいいのか。それは行動指針である‚ ! 行動指針は「そのフェーズ・組織における賞賛される動き方」を言語化したものであり、時間と共にそれ自体 も見直す必要がある‚ ! タイミングとしては1年に一回必ず見直しをかける。その上で残すべきものは残す‚ ! 行動指針は認識の齟齬が起きないよう、丁寧に表現する必要があるので、ニュアンスがわかりにくい英語を排 除し、日本語で書き記す。 unnameの企業理念 © 2023 unname,inc.

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unnameの支援ポリシー 01 事業成長が支援のゴール unnameはデジタルマーケティングの会社ではありません、マーケティングの側面から、企業の事業成長を支援します。 02 提案と支援はセット お客様の期待に応えるべく、提案と支援担当は同じコンサルタントで行います。 03 課題と弱点は分けて捉える 弱みと強みは表裏一体。改善すべき課題と、強みとなりうる弱みは分けて対処します。 04 理想と現実の落とし所を探る 決して理想を押し付けません。限られた条件下の中で最大限の成果を上げることにコミットします。 05 戦略なき実行を避けるが、実行を重視する ただ施策をやっている状態を撤廃します。戦略のある実行を推奨しますが、実行する中で見えてくるものもあると信じています。 unnameの企業理念 © 2023 unname,inc.

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支援ポリシーの扱い方 p 支援ポリシーとは、クライアント支援における行動指針のようなものであるw p unnameのコンサルタントは、本質的だが机上の空論に終わらないこのポリシーに準拠して支援するw p そして、このポリシーはお客様との約束事でもあり、⁨unnameを選んでもらう理由の1つとなるw p あくまで事業成長が支援のゴールであり、それを我々の得意とするマーケティング領域で実現する。 unnameの企業理念 © 2023 unname,inc.

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unnameの共通言語 03

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共通言語1:イノベーションではなく、アップデート unnameではイノベーションではなく、アップデートをやっていきます。 世の中では、割とイノベーション(Innovation)という言葉が使われていますが、元来イノベーションとは「全く新たな価値を生 み出し、社会に変革を起こすこと」を意味します。変化が激しいと言われるこの時代においても社会の変革って10年に一度くらい のもので、それを小さな企業が起こすことはかなり困難だと考えています。 そう考えると、我々のような小さな会社がやるべきなのは、 なんじゃないかと 思います。イノベーションは全てを破壊しますが、アップデートはこれまでのものに+(プラス)を積み重ねていきます。 時代を着実に前に進めるアップデート(Update) Innovation Update unnameの共通言語 © 2023 unname,inc.

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共通言語2:モチベーションではなく、使命感から始める 仕事でも、プライベートでも、何か継続的な努力が必要な時に「モチベーションから始めない」ことをおすすめします。 命に変えてもやらねばという気概です。使命感 があればモチベーションとは無関係に行動ができます。 継続すれば、小さな成功体験が得られ、さらにモチベーションが上がります。モチベーションが上がると自然と物事を継続しやす くなります。目標を達成する頃には想定していなかったインセンティブがあったり、次の目標ができていたりするものです。 行動を継続したければ、使命感の作り方から考えましょう。 継続して物事に取り組みたい時は、「使命感から始める」ことをおすすめします。 使命感 小さな 成功 小さな 成功 結果としてモチベーションが上がる © 2023 unname,inc. unnameの共通言語

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共通言語3:権限移譲を”する側”と”される側”の心得① 権限における前提条件 Š 会社が個人から組織へ成長するタイミングで避けて通れないのが、権限移譲です’ Š 権限移譲は大なり小なり必ず必要で、あらかじめ共通認識を持っておくことがとても重要です’ Š 権限とは、とある領域やタスクにおける意思決定権であり、具体的な進め方を自由に決められることを意味し ます。権限を持った人が自分でタスクを遂行しない場合は、 で伝えます’ Š そして権限移譲とは、権限とセットで責任も請け負います。責任とは、なんとかする・うまく収める責務のこ とを指し、退任や放棄では取ることができません。 仕様か要求* *「マイクロマネジメントの緩和に使える「要求」と「仕様」の違い / 柴田史郎」より引用 © 2023 unname,inc. unnameの共通言語

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共通言語3:権限移譲を”する側”と”される側”の心得② 権限は「組織レベル」のものと「業務レベル」のものの2種類が存在している š 組織レベルの権限には必ず担当がいるが、プロ ジェクトやタスクは都度決める必要があります。 (不在・曖昧は避ける’ š 業務レベルのタスクやプロジェクトは責任者が決 まっていないので、担当の組織レベルの責任者に 任命してもらいます€ š 権限とはその配下の業務の意思決定権をもつが、 二段階飛び越えて指示を出してはいけません。 (お伺いを立ててはならない’ š 組織図や責任者を頭に入れた上で、各々がコミュ ニケーションラインに注意して業務を遂行してい きます。 業務レベル 組織レベル 経営 事業部 プロジェクト タスク 任命 二段階飛び越えて指示を出してはいけない © 2023 unname,inc. unnameの共通言語

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共通言語3:権限移譲を”する側”と”される側”の心得③ 権限移譲の三方よしを意識する l 権限移譲は、①移譲する人 / ②移譲される人 / ③権限を持たない人の 三者で成り立ちますi l 権限を移譲する人も、移譲される人も、権限について敏感になるため 取り扱いが上手いことが多いですi l 一番気をつけなければいけないのが、権限を持たない人であり、
 権限を持たない人が一番タスクの遂行が多いポジションになりますi l 三者が上記の「権限移譲における三方よし」を理解し、 ことが重要です。 越権せずに仕 事していく 権限移譲 する人 権限移譲 される人 権限を 持たない人 仕様と要求を 明確にして依頼 決めない 権限と 責任 相談と 報告 判断を 煽らない 依頼に応じる 判断を仰ぐ © 2023 unname,inc. unnameの共通言語

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共通言語4:関係値と支援工数 マイクロマネジメントが発生するのは、信頼されてない証拠です。これは社内の上司部下の関係だけでなく、社外の受発注の関係 でもよく発生します。 マイクロマネジメントが発生すると、レポーティングや資料作成などの業務が発生し、本質的な業務(成果を上げるための業務) の時間が奪われてしまいます。それは双方にメリットがないので、そうならないためにまずは関係構築を行い、顧客の信頼を積み 重ねましょう。 支援工数 80% 20% 0% 50% 100% 信頼の山を越えるまでは 支援工数はあまり下がらない 全幅の信頼 関係値 工数の下り坂 © 2023 unname,inc. unnameの共通言語

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共通言語5:期待値曲線を意識する クライアントワークは基本的に、顧客の事業成長を支援するものでなければならないが、成果は必ず出るわけではないし、時間も かかる。
 もっとも重要なのは、クライアントの期待値を押し測り、それをしっかり超えること。 しかし、期待を超える仕事をすれば、当然クライアントの期待値も上がっている。時には非連続な成長も求められるが、それを越 えていこう。 期待値 Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 時間 最初の期待値を 必ず推し測る 3回連続期待値を超えろ 越えられない時もある 非連続な成果を出せ © 2023 unname,inc. unnameの共通言語