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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ⼤企業でもできる! 短期間でプロダクトリリースするための勘所 NTTコミュニケーションズ株式会社 ソフトウェアエンジニア 沓澤 遼 2021年2⽉

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ⼤企業ってどんなイメージですか︖ 2 ⼩さい裁量権 遅い意思決定 超重厚なプロセス 外部委託頼みの開発

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 本発表について 3 概要 ⼤企業の中で、⼿の届く範囲で⼯夫して、NeWorkというプロダクトを 3ヶ⽉でローンチした話 ターゲット § 組織⽂化に阻まれて開発がし⾟いと感じている⽅ § 堅めな組織でアジャイル開発をやってみたいと考えている⽅ ゴール § ターゲットがチームメンバーにこのスライドを共有して⼀⾔ 「NTT Comでもアジャイル開発やってるらしいぞ(⾃分達もできるじゃん)」

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ⾃⼰紹介 4 沓澤 遼・KUTSUZAWA Ryo NTT Communications n NeWork n SkyWay Interests n WebRTC (2020/4 – 現在) n 育児 (2020/6 – 現在) @mr___oliva @mr-oliva

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ニューノーマル時代の働き⽅ 6 COVID-19

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 気軽に話しかけられる仕組み 7 JUMP IN機能 URL不要︕ 1秒でミーティング開始 ブラウザを⽴ち上げ、ミーティングルームを クリックするだけでジャンプ・イン︕ ⼤切な会議も、ちょっとした相談も、楽しい雑談 も、すぐに始められます MY MODE機能 ⽴ち話感覚で すぐ話しかけられる 「オープン(いつでもOK)」「ワーク(話しかけ るのは可)」「ゾーン(集中時間)」の3つの モードによって、アイコンの⾊が変化。 メンバーの状態を把握できるから、気軽に声を書 けられます。 LOOK IN機能 「部屋」の様⼦が ⼀⽬でわかる 誰がミーティングに参加し、どんな話をしている か、リアルの会議室を覗くように、中の様⼦を知 ることができます。 ※近⽇追加予定の機能です

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. NeWorkプロジェクト発⾜の経緯 8 新型コロナの影響でリモートワーク急増 弊社内で新コミュニケーションサービス⽴ち上げ準備を進める NTT社⻑ 「Zoom対抗サービスを 2ヶ⽉で出せないだろうか」 プロジェクト⽴ち上げ判断 説明 n 回 体制の確保 ローンチ時期の⽬安決定 プロジェクトの”体制” と “期間”が決定 最強のトップダウンにより、迅速にプロジェクト体制が組まれた

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. NeWorkプロジェクト発⾜の経緯 9 新型コロナの影響でリモートワーク急増 弊社内で新コミュニケーションサービス⽴ち上げ準備を進める NTT社⻑ 「Zoom対抗サービスを 2ヶ⽉で出せないだろうか」 プロジェクト⽴ち上げ判断 説明 n 回 体制の確保 ローンチ時期の⽬安決定 プロジェクトの”体制” と “期間”が決定 最強のトップダウンにより、迅速にプロジェクト体制が組まれた

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ⽴ちはだかる組織⽂化 11 ⼩さい裁量権 遅い意思決定 超重厚なプロセス 外部委託頼みの開発 短期で組織が⼤きく変わることは難しい この環境の中で上⼿くやる必要有

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 12 やってやろうぜ︕ 内製開発︕︕ アジャイルで︕︕︕

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 内製開発 x アジャイル開発に挑戦できた理由 14 会社に良い波がきていた ⽴ち⽌まってしまいそうなときに助けを請える環境 n 豪華な技術顧問陣 • 及川さん • 和⽥さん • 吉⽻さん n 技術顧問が幹部向けの プロダクト開発の 勉強会を実施

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 15 ⼤企業で働くとあるチームが ⼤企業ならではの組織⽂化 の中で トップダウンの短期間のプロジェクトに 不慣れなアジャイル開発で挑む この経験をもとに、 ⼤企業で短期間でプロダクトローンチするための勘所を紹介 あらすじ

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. コンセプト策定

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 新規事業の失敗理由 17 新規事業の失敗率は90%以上 失敗の理由は作ったプロダクトにニーズが無いこと https://www.cbinsights.com/research/startup-failure-reasons-top/

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. コンセプト策定の進め⽅ 18 インハウスデザイン組織 社外クリエイティブファーム 2つの組織を先頭にユーザのニーズを深堀り マネージャーから開発者まで全員参加した

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 19 KESIKI⽯川代表、UXデザイナー、PMの対談がNoteで掲載されているので、 本発表ではコンセプト策定についてはサクッと⾏きます

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 4つのPHASE 20

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. PHASE1: 発⾒ 21 新聞記者 ITコンサルタント イベント オーガナイザー 50代経営者 E-sports マネージャー 官僚 雑誌編集者 塾講師 大学生 エンジニア / 聴覚障碍者 大企業中間管理職 プロダクト デザイナー アート ディレクター ノマドワーカー グラフィック デザイナー デスクリサーチ 800件超 テレビ局 エンジニア

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Copyright © NTT Communications Corporation. All Rights Reserved. PHASE2: 結晶化 22

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Copyright © NTT Communications Corporation. All Rights Reserved. 23 NTTコミュニケーションズは、 リモートワークにおける未来の スマートなコミュニケーションを どう再定義していくのか︖

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. PHASE3: アイディア・コンセプト 24

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ユーザのペイン 我々は何をする会社︖ チームで⽣まれたアイデア PHASE4: 作る・伝える 25 PHASE1 – 3をストーリーに乗せてステークホルダーの理解を得た

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ここまでで1ヶ⽉ 実装が重い案であること、セキュリティ関連の対策に時間をかけたいことを 説明し、期限を1ヶ⽉延⻑してもらった プロトタイプ 6/2 6/23 7/31 Kick Off コンセプト 期限 6/2 6/23 7/31 Kick Off コンセプト 期限 8/31 コンセプト策定フェーズの成果物 26

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 現状整理 27 開発期間が1ヶ⽉から2ヶ⽉に︕… § 設計 § システム § ソフトウェア § アプリケーション開発 § UI § Frontend § Backend § インフラ § 脆弱性監査 § 機能試験 § ⾮機能試験 …… 依然として終わる気はまったくしない

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムを利⽤したアジャイル開発

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムイベント 29 基本的にスクラムのフレームワークに沿ってイベントを実施

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムで進める上で気をつけなければいけないこと 30 「アジャイルが、現代の組織が抱える問題に対し てどんなときでも使える⾰命的な解決⽅法だとし たら、それはすごく魅⼒的だ。だが、アジャイル の⽤語を使い、表⾯的にプラクティスを適⽤する だけでは、フレームワークの罠にはまることが保 証されたようなものだ。「なぜ」と問わなければ いけない。」 Excerpt From: Matt LeMay. “みんなでアジャイル.” スクラムなどの⼿法はただの「型」 ⼿法をただこなすだけではアジャイルな状態にはならない アジャイルを「する」とアジャイルで「いる」は明確に異なる アジャイルのプラクティスをアジャイルの価値観に結びつける意識が重要

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムチームが抱える問題とアプローチ 問題 期間に対してスコープが⼤きい ⽬標 スコープの最⼩化 アプローチ MVPを作成し、それをローンチする 31

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. MVPのスコープ設定の課題 32 スコープを⼩さくするのが難しい チャット 鍵付ルーム ブレイクアウト ルーム ユーザステータス (モード) ワンクリック コール 機能を削る判断をするのは難しい(ステークホルダーへの説明もあるし) PO

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. MVPのスコープ 33 Minimum Viable Product 、、 チャット 鍵付ルーム ブレイクアウト ルーム モード ワンクリック コール UI Frontend Backend Infra プロダクト全体 チャット 鍵付ルーム ブレイクアウト ルーム モード ワンクリック コール UI Frontend Backend Infra プロダクト全体 MVPスコープ これはMVPとは⾔わないのはわかる 初期のスコープ設定にありがちな失敗

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. MVPのスコープ 34 Minimum Viable Product 、、 ⽤語の意味がわかっていてもMVPを⼩さくすることは難しい 全部欲しかったのに 頑張って削ったぞ︕ ...(スコープでけー) チャット 鍵付ルーム ブレイクアウト ルーム モード ワンクリック コール UI Frontend Backend Infra プロダクト全体 MVPスコープ 初期のスコープ設定にありがちな失敗 PO Dev

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムイベントを利⽤したスコープ点検 35 チーム全員がMVPのスコープを修正する必要性を認識する ベロシティ的に どう考えても無理 開発スコープの最⼩化 問題: スコープを⼩さくする作業は難しい 解決策: ベロシティを基準に、スプリント毎にスコープ点検 UI Frontend Backend Infra プロダクト全体 MVPスコープ 実装済み

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムイベントを利⽤したスコープ点検 36 提供したい価値に直結しない機能はMVPのスコープ外とした ︖ 開発スコープの最⼩化 問題: スコープを⼩さくする作業は難しい 解決策: ベロシティを基準に、スプリント毎にスコープ⾒直し UI Frontend Backend Infra プロダクト全体 MVPスコープ 実装済み UI Frontend Backend Infra UI Frontend Backend Infra Sprint 3 Sprint 5 Sprint 8

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 提供したい価値 37

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. MVPのスコープの縮⼩ 38 チャット 鍵付ルーム ブレイクアウト ルーム ユーザステータス (モード) ワンクリック コール

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Copyright © NTT Communications Corporation. All Rights Reserved. サービスコンセプトに 直結する機能 = 筋⾁ 直結しない機能= 贅⾁ スクラムイベントを通して体脂肪率⼀桁のプロダクトに︕

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムで進める上での懸念 40 スクラムチームは、 主要なステークホルダーに 作業の結果を提⽰し、 プロダクトゴールに対する進捗に ついて話し合う。 2020スクラムガイド

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムで進める上での懸念 41 主要なステークホルダーは参加可能だが強い意思決定者が不在 ・・・ MG PR 企画部⾨⻑ 事業部⻑ Design スプリントレビュー参加者 POWER COMMITMENT 時間確保不可

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムで進める上での懸念 42 夜も眠れないこと 最後にちゃぶ台返しが起きてプロダクトの⽅針が変わること TEAM PRODUCT Report 企画部⾨⻑ 事業部⻑

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スクラムで進める上での懸念 43 夜も眠れないこと 最後にちゃぶ台返しが起きてプロダクトの⽅針が変わること TEAM PRODUCT Report こまめに認識合わせと期待値調整をしておきたい 企画部⾨⻑ 事業部⻑ プロダクトはボツに チームは疲弊

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ステークホルダーの巻き込み 44 スプリント毎のインクリメントを既存会議体に持ち込み 毎週プロダクトの⼩さな成⻑を⾒てもらった Report 既存会議体 企画部⾨⻑ 事業部⻑ MG

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ステークホルダーの巻き込み 45 スプリント毎のインクリメントを既存会議体に持ち込み 毎週プロダクトの⼩さな成⻑を⾒てもらった Report & DEMO 既存会議体 Increment 企画部⾨⻑ 事業部⻑ MG

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ステークホルダーの巻き込み 46 TEAM デモを通して頻繁に コミュニケーション 期待値調整 承認ルートのラスボスではなく開発の仲間に!! 今回のスプリントは すごい進んだね︕ 任せる 乱したくない Increment Increment

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Copyright © NTT Communications Corporation. All Rights Reserved. 基本的にはスクラムガイドに従うべき ただしリアルワールドはガイド通りに進めないことばかり ガイドを投げ捨てるのではなく、適応していく

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. コラボレーション 48 開発と並⾏して複数の専⾨チームとコラボレーション 意思決定に時間がかかる不利を⼈材の豊富さの有利で上回る APP WebRTC セキュリティ 知財 どの分野も専⾨知識を要する 専⾨チームがあり⼼強い NeWork セキュリティ 知財 チェックリスト チェックリストを埋めきる必要 最後に必死で埋める

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. コラボレーション 49 開発と並⾏して複数の専⾨チームとコラボレーション 意思決定に時間がかかる不利を⼈材の豊富さの有利で上回る APP WebRTC セキュリティ 知財 どの分野も専⾨知識を要する 専⾨チームがあり⼼強い セキュリティ 知財 チェックリスト チェックリストを埋めきる必要 最後に必死で埋める もったいない︕︕ NeWork

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. コラボレーション 50 開発と並⾏して複数の専⾨チームとコラボレーション 意思決定に時間がかかる不利を⼈材の豊富さの有利で上回る 早期からスペシャリストを頼る NeWorkチームのエンジニアはアプリケーション開発に集中 アプリケーション開発 WebRTC相談 知財 セキュリティ 時間 早期からコラボレーション q検証環境共有 q既存会議ツールの脆弱性共有 qソースコード共有 qペネトレーションテスト

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Copyright © NTT Communications Corporation. All Rights Reserved. ⼤企業の武器は⼈材の豊富さ 早期からのコラボレーションで開発スピードと品質を向上

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ローンチ

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. スケジュールとユーザ数の推移 56 ①ドッグフーディングとして社員に使ってもらう ②プロモーションサイト公開時に事前受付を実施 ③ローンチ直後は少数のエンドユーザのみインバイト 時間 ユーザ数 ① ② ③ 社内ユーザ 事前受付ユーザ インバイト済みユーザ 7⽉末 8⽉11⽇ 8⽉31⽇ ローンチ 9⽉末

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ドッグフーディング 57 顧客体験全体を深く理解するために、 社員が⾃社プロダクトやサービスを積極的に使⽤するプラクティスのこと 時間 ユーザ数 ① ② ③ 社内ユーザ 事前受付ユーザ インバイト済みユーザ 7⽉末 8⽉11⽇ 8⽉31⽇ ローンチ 9⽉末

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ドッグフーディング 58 チーム内のエンジニアから始めた Disordでリモートワークから開発中NeWorkを使ってリモートワークへ 我々がNeWorkで業務できることを⽬標にした § エラー処理 Ø とにかく再読み込みすれば状態が復帰 § 仕事のしやすさ Ø 画⾯共有してモブプロすることが多いから画⾯共有の解像度を向上

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ドッグフーディング 59 次にチームメンバ、ステークホルダーにもNeWorkで業務してもらった その後、弊社社員も使えるようにした 社員からの予想以上の数のフィードバックがモチベーションに。 ローンチ前に多くのバグを潰すことができた

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ドッグフーディングの学び 60 n 詳細なフィードバックをくれる可能性が⾼い n チームで想定していなかったユースケースで検証してくれる n 開発チームの顔がわかるからか、市場より若⼲⽢い n ユーザFBが内製チームのモチベーションに n 内製チームの⾼速なFB反映がユーザFBのモチベーションに FB Feat Bug Fix 使ってもらって嬉しい 応援が嬉しい もっと開発しよ︕ 意⾒が反映される FBする価値を感じる もっとFBしよ︕

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Copyright © NTT Communications Corporation. All Rights Reserved. ⾝内からも愛されないプロダクトが市場に受け⼊れられるのか︖ ドッグフーディングで社内ユーザの声を存分にプロダクトに反映

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. プロモーションサイト公開 62 時間 ユーザ数 ① ② ③ 社内ユーザ 事前受付ユーザ インバイト済みユーザ 7⽉末 8⽉11⽇ 8⽉31⽇ ローンチ 9⽉末

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. プロモーションサイト公開 63 公開した理由

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 64 プロダクト公開できるレベルに達していなかったためプロモーションサイトでしのいだ プロモーションサイト公開 公開した理由 決算発表で話題に上げたいというビジネス的都合

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. プロモーションサイト公開時に事前受付フォームを⽤意 65 理由 クローズドβのような形で少⼈数と細々と品質向上していく予定だった 市場の反応 弊社内で歴代最⾼の事前登録者数

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 当時のチームの会話(原⽂ママ) 66 !?!? コンセプトはあたってそう︕︕ チーム 市場

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 品質の不安が解消せずローンチ後は超少数ユーザのみ招待することに決定 ⼼境 67 まともに動いていないのに、市場から期待されローンチ⽇も確定している状態

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. 悩み 68 n 市場の期待通りじゃなくてSNSで叩かれるんじゃないか︖ n ほんとにセキュリティ⼤丈夫だよな︖ n スコープがミニマムだから不安 • 「なんでチャットないの︖」 • 「後発でコレ︖︖」 努⼒してスコープを⼩さくしたのにも関わらず不安に。 “超”少⼈数の社外ユーザに使ってもらって⼀旦反応を確認したい ・・・・・

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ローンチ直後のユーザ招待 69 8/31にローンチ この時点で事前受付ユーザの合計は10,000⼈超 時間 ユーザ数 ① ② ③ 社内ユーザ 事前受付ユーザ インバイト済みユーザ 7⽉末 8⽉11⽇ 8⽉31⽇ ローンチ 9⽉末

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ローンチ直後のユーザ招待 70 最初の1週間は20⼈ずつのみ招待 詳細なフィードバックをくれるのがわかっているユーザを選んだ FB FB 超少数のユーザ 社員ユーザ (ドッグフーディング) 内製チーム ローンチ後に内製チームで⾼速にプロダクト改善

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ローンチ後の市場の反応 71 品質の指摘も頂いたが、それ以上に意図した価値を感じてくれたユーザが多かった

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Copyright © NTT Communications Corporation. All Rights Reserved. MVPでローンチしても価値を感じてくれるユーザが たくさんいる 安⼼してとことんMVPのスコープ⼩さくするべき

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. まとめ 73

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Ⓒ NTT Communications Corporation All Rights Reserved. ⼤企業で3ヶ⽉でプロダクトローンチするための勘所 74 n スクラムイベントを通して体脂肪率⼀桁のプロダクトを⽬指す n スクラムガイドに従いつつ、⾃組織に適応させる⽅法を確⽴する n 早期からのコラボレーションで豊富な⼈材を最⼤限活かす n ドッグフーディングで社内ユーザの声を存分に反映する n 市場のユーザを信じ、とことんMVPのスコープを⼩さくする