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エンジニアのキャリアプランニングについて どう評価する?目標設定へのトライ~ 夏の開発生産性LT Week~ 2023 年8 月29 日( 火) 株式会社hokan 取締役 CTO 横塚出

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自己紹介 横塚出 (Izuru Yokotsuka) hokan 取締役 CTO 2018 年2 月 hokan 参画。 プロダクト開発、開発組織の採用・育成・マネジメント全般を担当。 Security ・HR ・Corporate 部門についても管掌。 最近は結構コードも書いてます。 東京工業大学社会工学部卒。 Edu Hive, LLC. CEO /software engineer recruit, inc / dialog, inc / nefrocklab 経歴

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保険業界の課題をテクノロジーで解決するべく 2017 年に創業した ”InsurTech” のスタートアップ 創 業 2017 年 8 月 1 日 東京都中央区日本橋9-1 兜町第2 平和ビル FinGATE BLOOM 5F 本 社 従業員数 社名の由来 54 名 保険の保管をする、保険募集人の補完をするという意味の プロダクト名に由来 会社紹介 保険業界を アップデート する Missoin

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本日お話しさせていただくこと 貴重なLT の機会をありがとうございます。 開発組織の生産性を考えるには、エンジニア個人の話と、チームの話があるかと思いますが、今回は、エン ジニア個人の話に焦点を当て、hokan ではどのようにエンジニアの方のキャリアプランニングを行っている か・行なっていこうと思っているかをお話しさせていただければと思います。 ( 弊社ではQ で全社OKR からチームOKR 、個人OKR を策定していますが、それとは別の一人一人のエンジニア がどのようにエンジニアとしてキャリアを築いていくかの取り組みについてのお話です。) 素敵なエンジニアライフをおくるための少しでも力になれれば幸いです。 よろしくお願いいたします。

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キャリアプランニングの目的 自己実現に向けた目標設定 目標設定に向けたアクションプラン 自身がエンジニアとしてどうありたいか・どうなりたいかを明確にし、自 身に合った働き方、エンジニアとしてのあり方を見つけ、そして目指すこ とによって、より主体的に楽しみながら仕事に取り組むことを目的とす る。 時に何のために働いているのか、自身の目指すエンジニアとして近づいて るのかと不安になることも多々ある中で、目標達成のための必要なスキル や経験を定め、プランニングすることによって、今の仕事が将来につなが っていることを実感もらうことを目的とする。 キャリアプラニングの目的は、エンジニアとして自身のありたい姿を実現することと、 それに向けてのアクションプランを明確にすること

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キャリアプランニングと組織の生産性との関連性 モチベーションの向上 スキルセットの向上 リテンション率の向上 組織の生産性を考えるにあたって、まずは一人一人のモチベーションを最 大限に高める。キャリアプランをもち、なぜこの会社にいるのかを言語化 し、モチベーションの源泉とする。 キャリアを築くにあたって、個人がどの順番でどのような方法でスキルを 磨いていくのかをプランニング。ひいては、スキル向上の成功体験・ナレッ ジ・アセットを組織に展開。より効率的な組織の生産性の向上も目指す。 キャリアの展望を明確にし、モチベーションが高い状態で、自社で中長期 でもスキル向上が見込まれ、継続的に活躍していただくことを目指す。

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キャリアプランニングプロセス 自己認識・理解・振り返り (Self) 1 エンジニアキャリアに関する情報収集 (Option) 2 目指すべき方向の決定と達成するためのプランニング (Match ・Planning) 3 スキル向上・定着 (Action) 4 Career

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① 自己認識・理解・振り返り~ キャリアプランニングプロセス~ 1on1 にて実施。必要に応じて、テックリード・EM が共同で行う。 以下の項目について、言語化。( 一部抜粋) ① なぜこの会社に入社したのか。 ② 自身の能力(ability) における強み・弱み。 ③ 自身のパーソナリティ(personality) ④ 将来の展望 どれも言語化が難しいが、十分に思考していただき、言語化に関して手伝い、すり合わせる。 ③に関しては、16 personalities の活用も検討中。 ④に関しては漠然でもいいので行い、次のステップに繋げる。

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② エンジニアキャリアに関する情報収集~ キャリアプランニングプロセス~ エンジニアキャリアの多様化が進む中で、自社内だけでキャリア形成を考えるのでなく、さまざまなエンジニア と接点を持ち、考えることが重要。もちろん自身の活動の中で継続的に外部のエンジニアとの接点は持つべきで あるが、今一度時間をとって、活動的に接点を持ち、思考を磨いていくステップとすることが目的。 さまざまな選択肢から、その道のエンジニアの方との接点を構築。 ( 例) 技術エキスパートとしての道 マネジメントへの道 プロダクトマネージャーなどの他の選択肢 ( 施策案) 社内のメンター制度、外部メンター制度。 勉強会・エンジニア交流会出席の推奨。 当然、自身の中で将来がクリアな場合や、本人が望まない場合は推奨しない。 必要に応じて本人の思考を磨くためのサポート。

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③目指すべき方向の決定と達成するためのプランニング~ キャリアプランニングプロセス~ 1on1 にて、目指すべき方向を決定。 半年後までを見据えるのか、3 年後までを見据えるのか、時間軸についてはパーソナライズ。3 ヶ月、半年先 までの自身のなりたい像とそれを達成するためのプランニングを行う。 1on1 シートにて言語化、スキルマトリクスをベースに、次のQ でどこまでを目指すか、そしてそのためのプ ランニングを実施。 1on1 シート スキルマトリクス

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④ スキル向上・定着~ キャリアプランニングプロセス~ テックリードに、エンジニアが順調に成長しているかも確認しながら、エンジニアと1on1 を実施し、日々の開発 業務の中で、自身のなりたいエンジニア像に近づくべく必要なスキルが身につけていることができているのか、 必要な経験を行うことができているのかをモニタリングする。 また、必要に応じて、テックリードにペアプロを依頼したり、勉強会の実施なども行う。 社内のメンター制度や外部メンター制度等の活用も検討。 マネジメントの姿勢 モチベーション管理を行いながら、エンジニアの成長にコミットする・協力する姿勢を常にとり続けること。 「あなたの成長のために自分に何ができるか」を常に確認。 マネジメント(EM) は、エンジニアの成長のためにできることを増やしていくこと。 ・自身がペアプロを実施する ・そのエンジニアのために社内で勉強会を企画する ・外部メンターとのコネクション作り 等

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全体を通して、意識していること ① エンジニアとしてのマーケットバリューへのコミット。 キャリアプランニングの中でも、エンジニアとしてのマーケットバリューが上がっているかを常に確認し、 意識すること。 ② 本人の描く成長曲線と、マネジメントが期待する成長曲線を擦り合わせる。 エンジニアキャリアの多様化はもちろんのこと、働き方・生き方の多様化が進む中で、本人が今どの成長曲 線で過ごしたいのか・そして会社はどの成長曲線を求めているのかを徹底的に擦り合わせる。Gap がお互い の不幸の源。 ③ このプロセスは、ぐるぐると回してこそ意味あり。 将来目指す方向は、一度決めたら終わりではないし、必要に応じて常に見直すべきであるし、見直すことを 前提としてサイクルを組む。また、このやり方自体もチーム・個人に合ったやり方へと常に改善していくこ と。

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ご清聴ありがとうございました。

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