9.準備性:トランスセオリティカルモデル
前熟考期や熟考期,準備期のような早期の段階にいるクライエントには何をするのだろうか。臨床技術とし
てのMI はまさにこのような「準備ができていない」クライエントを想定して作られたものである。この考えは
私の最初のMIについての論文と同じである (Miller, 1983) 。 (動機づけ面接第3版下, p.181)注1
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注1:Miller, W. R. (1983). Motivational interviewing with problem drinkers. Behavioural and Cognitive Psychotherapy, 11(2), 147-172.
実行期
熟考期
前熟考期
準備期
維持期
前熟考期
・・・
終了
Prochaska, J. O., & Prochaska, J. M. (2019). Transtheoretical model. In Lifestyle Medicine (p. 98). CRC Press. を基に作成
行動変容の準備性は段階的・円環的に変化し、終了を迎える
前熟考期 今後6か月以内に行動を起こすつもりはない
熟考期 今後6か月以内に行動を起こすつもり
準備期 今後30日以内に行動を起こすつもりで、
準備のための行動をすでに起こしている
実行期 行動を起こしてから6か月未満
維持期 行動を起こしてから6か月以上経過
終了 再発の誘惑がなく、行動を維持する自信が100%