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『Goサブ会』によるチームを超えた知見展開、 あるいは hatena.go に対する期待 id:stefafafan / @stefafafan 2024/01/31 hatena.go #1 1

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自己紹介 ● 株式会社はてな所属、すてにゃん (id:stefafafan) ● Webアプリケーションエンジニア ○ GoやPerlやTypeScriptを書いている ○ 認定スクラムマスター ○ テックリード ● ブログ: https://blog.stenyan.jp/ 2

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今日お話しすること ● はてなでのGo周りの課題感 ● 「Goサブ会」とは? ● チームを超えた知見展開のための工夫 ● 直近の「Goサブ会」のトピックス ● 今後の「hatena.go」に対する期待 3

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4 はてなでのGo周りの課題感

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5 はてなではGoに関する知見展開が足りていない ● 様々なチームでGoを使っている ○ 知見が各チームに閉じている ■ → 効率が悪い ○ 知見が社内に閉じている ■ → インターネットに還元できていない

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6 はてなではGoに関する知見展開が足りていない ● 様々なチームでGoを使っている ○ 知見が各チームに閉じている ■ → 効率が悪い ○ 知見が社内に閉じている ■ → インターネットに還元できていない

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7 チーム内で知見が閉じてる事で起こり得る弊害 ● 例えば以下のような事がチーム間で共有されなかったり する ○ Generics や利用しているライブラリの活用事例 ○ プロジェクト構成どうやっているかなど

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8 チーム内で知見が閉じてる事で起こり得る弊害 ● セキュリティやEOLに対する対応のキャッチアップや初 動が遅れる ○ Goに対するセキュリティパッチの情報 ○ AWS LambdaのGo 1.xランタイムの廃止

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9 はてなではGoに関する知見展開が足りていない ● 様々なチームでGoを使っている ○ 知見が各チームに閉じている ■ → 効率が悪い ○ 知見が社内に閉じている ■ → インターネットに還元できていない

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10 知見が社内に閉じているデメリット ● 世の中の当たり前とのギャップに気づきづらくなる ○ 社内のそれぞれのチームで上手くやっているつもり が、実は社外から置いて行かれているかもしれない ● 「インターネットを良くする」というビジョンに貢献で きない ○ せっかく集めた知見もプライベートのままだと勿体無 い

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11 課題の解決の手段 ● 「Goサブ会」というチーム横断の組織を設立

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12 「Goサブ会」とは?

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https://speakerdeck.com/stefafafan/introduction-to-the-go-task-force 13

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https://speakerdeck.com/stefafafan/introduction-to-the-go-task-force 14

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15 要するにGoサブ会とは ● Goに関する知見を集めて各チームの困りを解消したり、 知見を社内外にアウトプットする横串の組織 ○ 今日の hatena.go #1 もGoサブ会のメンバーで企画 して開催しています!

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16 チームを超えた知見展開 のための工夫

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17 定例はSlack Huddle + Scrapboxで ● 「Goサブ会」定例は参加自由 ○ Slackの #golang チャンネルでHuddleを使って開催 ■ 「やってる感」を出す ● 定例議事録はScrapboxを活用 ○ 気になることはインラインでガシガシ書く ○ Scrapboxの通知をSlackに流すことで、 ■ 会にいない人にも「やってる感」を出す

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https://speakerdeck.com/stefafafan/team-topologies-reading-group-an d-scrapbox?slide=19 18

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19 定例をやる中でアジェンダを更新 現時点でのアジェンダテンプレ

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20 実働部隊を分ける ● 「Goサブ会」は誰でも自由参加で間口を広げている ● これとは別に「Goサブ会標準化分科会」を設立している ● 会をわけることにより、役割が明確になり動きやすい ○ Goサブ会は情報を共有する場 ○ Goサブ会標準化分科会は「標準化」や「知見展開」を 推進していく場

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21 Goサブ会標準化分科会 ● 社内外へのGoの知見展開や標準化の活動を推進するため の少数な組織 ○ 標準ライブラリやサードパーティライブラリの探索 ○ ライブラリやテンプレートリポジトリの作成 ○ Goサブ会や hatena.go の運営

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22 チームを超えた知見展開のための工夫 ● 人が集まりやすい場を作る ○ Slack HuddleとScrapbox (Slack連携) の活用 ● 定例を意味のある会にする ○ アジェンダの定期的な見直し ● 改善が回る組織作り ○ 実働部隊をわけることによる目的の明確化

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23 直近の「Goサブ会」の トピックス

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24 ライブラリの自作 ● hatena/godash という samber/lo のラッパーライブラ リを作って公開した ○ 詳しくは 開発チーム横断タスクフォース 「Goサブ 会」の 運用事例と今後の展望 - SpeakerDeck ○ Go 標準の slices package に無い関数は上記ライブラ リを繋ぎとして利用するように

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25 テンプレートリポジトリの作成 ● はてなでGoを使ったプロダクトを作るときのテンプレー トリポジトリを用意 ○ CI周りからログなど、最低限のものから徐々に充実さ せていってる ○ 標準化活動の一環

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26 「月刊Goサブ会」 ● Goサブ会で話している話題や出している成果を会の中で 閉じずに、社内向けにサマリーをアウトプットしはじめ ている ○ リアルタイムに追えていない人でもキャッチアップし てもらえるように

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今後の「hatena.go」に 対する期待 27

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28 hatena.go に対する期待 ● Goサブ会オーナーの1名として、hatena.goの今後こう なっているといいなという考えを持っています ○ はてな社内でのGo周りの取り組みを社外へと継続的に アウトプット ○ LTや懇親会を通じて社外メンバーと交流を増やす、相 互にインプットできる状態を促進

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29 アウトプットへの期待 ● Goサブ会標準化分科会ではアクティブに手を動かしてい るので、ここで出てきた成果物を定期的に hatena.go へ 出していきたい ● Goサブ会に参加している色んなメンバーの発表の場を提 供・プレゼンス向上のサポートにもなってほしい ○ 懇親会で話しをするだけでも、モチベーションにつな がる

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30 まとめ ● はてなではGoサブ会や分科会を通じて、Goの知見展開を 促進している ● 実際にチーム間でのコミュニケーションが増えて、成果 物も出ている ● hatena.go を実施することにより今後社外にも同じよう に働きかけていく