開発チーム横断タスクフォース 「Goサブ会」の 運用事例と今後の展望
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すてにゃん
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開発チーム横断タスクフォース 「Goサブ会」の 運用事例と今後の展望 すてにゃん (id:stefafafan) 2023/12/02 Go Conference mini 2023 Winter IN KYOTO 1
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自己紹介 ● 株式会社はてな所属、すてにゃん (id:stefafafan) ● Webアプリケーションエンジニア ○ GoやPerlやTypeScriptを書いている ○ 認定スクラムマスター ○ テックリード ● ブログ: https://blog.stenyan.jp/ 2
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hatena.co.jp/recruit 3 3
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今日お話しすること ● 「はてな」で使うGo言語 ● チーム横断の知識共有の必要性 ● 「Goサブ会」の設立 ● 施策と取り組みの紹介 ● 課題と今後の展望 4
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5 「はてな」で使うGo言語
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「はてな」で使うGo言語 ● 「はてな」と聞いてGoの印象ありますか? ○ Go 1.6 Release Party - connpass (2016年) では実 ははてな東京オフィスを会場として提供していた ○ Go Conference 2023 もスポンサーしていました ○ この場にもはてなスタッフが何人もきています 6
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「はてな」で使うGo言語 ● 長年Webアプリケーション開発にPerlを採用 ● とはいえGoも長い間随所で使ってきた ○ Mackerelのエージェントやプラグイン ○ GraphQL APIサーバーなど ○ はてなブログのサブシステム ○ x-motemen/gore をはじめとしたツール 7
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8 チーム横断の知識共有の 必要性
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チーム横断の知識共有の必要性 ● それぞれの開発チームでGoは普通に使っているが…… ○ Perlほど「定石」が知見としてたまっていない ■ チームに閉じている ○ Perlのように新しいメンバー向けのキャッチアップ資 料・教材がまとまっていない ○ チームそれぞれでハマった箇所などが共有できていな い 9
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チーム横断の知識共有の必要性 ● つまり、社内のPerlで出来ていることが出来ていない ○ なんらかのアクションが必要 10
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11 「Goサブ会」の設立
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「Goサブ会」の設立 ● はてなでは「サブ会」という仕組みがあります ● チーム横断の職能グループ ○ フロントエンド会 ○ SRE標準化委員会 ○ らくだ会 (Perlの会) ○ 螺旋階段 (Scalaの会) 12
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「Goサブ会」の設立 ● PerlやScalaに関してはこういうチーム横断で集まる会が あったが、Goにはなかった ● 開発チーム間でGoの知見共有ができていなかった ● 今後新しいサービスで採用する言語としてGoは有力 ○ 社内でGoの知識を蓄積させるモチベーションが高い 13
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「Goサブ会」の設立 ● 「Goサブ会、作ろう!」 ○ lufiabb さんと共同オーナーとして立ち上げました ○ CTOにも期待感のすり合わせをしました ■ 会社としても、Goについて深掘りしてほしい・知見ためて いって欲しいというようなこと 14
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「Goサブ会」の設立 ● 簡単に目的を決めて、定例もセットした 15
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16 施策と取り組みの紹介
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施策と取り組みの紹介 - 定例 ● 毎週30分の定例 @ Slack Huddle ○ 誰でも気軽に参加できる雰囲気を出す ○ まずはGoのアップデート情報とみんなの困りごとをヒ アリングするのみ 17
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施策と取り組みの紹介 - 定例 ● アップデート情報のキャッチアップ ○ Go 1.21 がリリースされたとか ○ 社内外のイベント情報拾ったり 18
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施策と取り組みの紹介 - 定例 ● 困りごとのヒアリング ○ Goのイディオムがわからない ○ 記述量が多くて大変 ■ いつも同じ実装を書いている ■ コレクションメソッドがほしい ○ イチオシのライブラリが知りたい ■ ORMとか 19
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施策と取り組みの紹介 - 困りごとの解消 ● 困りごとについてその場で解消できる場合はいいが、わ からない時どうするべきか ○ 時間がある時に調べて次回回答する? ○ 個人技でなんとかするというよりは、会としてなんと かしていきたい ■ →「Goサブ会標準化分科会」を設立しよう! 20
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Goサブ会標準化分科会 ● 定例が「Goの情報の知見展開」にフォーカスしていたの で、実際に深掘りをしたり標準化活動をする分科会を用 意した ● Goサブ会オーナーはもちろん、他メンバーもこういう活 動に興味ある人は自由に参加可としている 21
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Goサブ会標準化分科会 ● 分科会でまずやったこと ○ 定例のアジェンダ見直し、みんなの困りをどう拾って 改善していくか ■ 欲しいグッズはありますか、みたいな形にしてみる ● わかりやすくて効果ありそうなところから手をつける ○ Graceful Shutdown ○ コレクションメソッド ○ ドキュメントの充実 22
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Graceful Shutdownライブラリ ● Graceful Shutdownを毎回手で実装しているという話が あり、ライブラリを作った ○ これについては後ほど別のLTで紹介する予定なのでこ こでは割愛 23
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コレクションメソッドの充実 ● コレクションメソッドについて ○ Go 1.20 では slices package のおかげで一部やりた いことは標準で出来ている ○ その上でまだ足りない場合は samber/lo というサー ドパーティライブラリがある ● ただ、samber/lo は我々としては Too much なところも あり.. 24
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コレクションメソッドの充実 ● 「samber/loで使える関数は限定しつつ、slicesで事足り るものはそちらを使ってもらう」としたいですね ○ → hatena/godash というライブラリを作成 ● hatena/godash は samber/lo の一部の関数だけ露出さ せたラッパー ○ 将来的に標準パッケージに入った関数はDeprecated 扱いにするという方針をとるようにした 25
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コレクションメソッドの充実 ● https://github.com/hatena/godash 26
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ドキュメントの充実 ● 初学者がハマりそうなところや、キャッチアップしてな くて伝わっていない内容を社内Scrapboxにまとめていく 活動もしている ● また、サブ会内で話題にあがったパッケージをおすすめ のパッケージとして社内にまとめていくなど 27
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ドキュメントの充実 28
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ドキュメントの充実 29
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ドキュメントの充実 30
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31 課題と今後の展望
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課題 ● 今見えている課題 ○ 小手先の改善しかまだやれていない ■ はてなでGoを使う時のレールをまだ引けていない ○ まだまだGoが手に馴染んでいるメンバーは少ない ○ はてながあまりGoコミュニティで存在感がない 32
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今後の展望 - 改善について ● Goで何かライブラリを作るときのおすすめテンプレート を整備していく ○ 小さいスコープの改善では足りない ○ 大体はてなで作りたいものは要件が揃っている場合が 多いためそこにマッチした標準構成を定めていく 33
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今後の展望 - 知識について ● Goに詳しいメンバーを増やしたいという話はある ○ けど、Goサブ会などを通じて引き続きやっていくとお そらく徐々に解消していくであろう ○ また、Goを使うプロダクトも増えれば書く機会も増え る 34
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今後の展望 - 存在感を出す ● 私が個人的に勝手に危惧している「はてながGoコミュニ ティで存在感が薄い」という課題 ○ 私をはじめ、他のGoサブ会メンバーにも積極的に定例 で声がけしてこのようなイベントに参加してもらう ○ 社内の取り組みを定期的に登壇など通じてアウトプッ ト ● golang/go にもそのうち Contribute していきたい 35
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36 まとめ
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まとめ ● はてなでのGoに関する課題感から「Goサブ会」を設立し た話を紹介しました ● 実際にいくつか成果が出ているが、課題感は引き続きあ る ● 今後も継続的に活動し、こういった場でアウトプットし ていきます! 37