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JAWS DAYS 2026 
 Mashup for the Future 
 こたつから始まったプロダクトは、 どう育ち続けているのか ─ 技術・人・プロダクトの“判断”がつないできたもの 株式会社コラボスタイル 取締役 CIO 波多野 謙介

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c 自己紹介 波多野 謙介 株式会社コラボスタイル 取締役 CIO (Chief Innovation Officer) 「ワークフローに心臓を捧げた男」 趣味は酒蔵巡り 2

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ワークスタイルの未来を切り拓く デジタルワークプレイス事業 ・コラボフロー ・コラボフォーム ワークスタイル事業 ・ワークスタイルデザイン ・ワークプレイスの構築 株式会社コラボスタイル 代表取締役社長 兼 CEO 松本 洋介 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー36階 3

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ※1 ITreview カテゴリーレポート ワークフローシステム部門(2025 Spring) ※2 2021 年 7 月~ 2022 年 6 月までの当社実績より算出 4

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● こたつの上からはじまったプロダクト。 ● 製品にできるかも分からない。 でも作らずにはいられない。 ● 技術も未熟で、作っては壊してを繰り返 し、形になった。 ● こんなものが世の中には必要だよね! と思うエンジニアの気持ちが2000社 以上に使われる我々のサービスの原点。 始まりは「こたつ」から こたつからの成長 5

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c こたつ期からのプロダクトの進化 こたつからの成長 こたつ期 クラウド化 レガシーコード改善 マイクロサービス化 AIネイティブへ 2003年に前身となる製品をほそぼそとリリースし、 2013年に現在の「コラボフロー」になってからも13年続いている、 Webの歴史と共に成長してきたプロダクト。 2003〜 2015〜 2025〜 サーバーレスの 採⽤ 2020〜 2023〜 6 オンプレミス コラボフロー誕⽣ 2013

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プロダクト進化と技術的判断 「技術・人・プロダクト」に関するエンジニアリング判断の背景 7

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8 こたつ期 レガシーコード改善 マイクロサービス化 AIネイティブへ 2003〜 2015〜 2025〜 サーバーレスの 採⽤ 2020〜 2023〜 オンプレミス コラボフロー誕⽣ 2013 クラウド化 クラウド化:2015年~

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● SaaSは日本では、まだまだ一般的でなく 懐疑的なお客さんも多かった。 ● 当初のクラウド版は小規模な会社向けにサー バー無しで使えるお手軽コラボフローを提供す 「選択肢のひとつ」としてスタート。 ● 将来を見据えて、クラウドは手掛けておいた方 方がいいよね、というレベル感 時代が追いついてこないと正確な需要は見えな い状況。 2015年 クラウド化 ~取り巻く環境~ プロダクトの進化:クラウド化 9

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● コラボフローは、オンプレミスでも仮想的 に環境分離できる機能を備えており、マル チテナントSaaSを構築しやすかったのは 幸運。 スムーズにクラウド化を踏み出せた。 ● IaaSにはAWSの他にもAzureやGCP等 いくつかの選択肢があったが、SaaSベン ダーでの圧倒的な採用実績に加え、 入手可能な技術情報が豊富にある事を 魅力に感じてAWSを選択。 2015年 クラウド化 ~技術判断~ プロダクトの進化:クラウド化 10

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11 2015年当時のAWS構成(※図は簡略化したもの)

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● 2018年頃から少しづつ状況が変わり、クラ ウドを積極採用するユーザーが現れ始め る。 ● その後しばらくしてクラウドサービスの 収益が損益分岐点を超えて、計画的・積 極的な投資が可能に。 ● EC2を中心とした構成は変わらないが、 クラウドインフラへの地道な構成変更、 投資強化を継続。 クラウドがビジネスの中心に AWSインフラ活用:クラウド化 12

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サーバーレスの採用 13 こたつ期 AIネイティブへ 2003〜 2015〜 2025〜 2020〜 2023〜 オンプレミス コラボフロー誕⽣ 2013 クラウド化 レガシーコード改善 マイクロサービス化 サーバーレスの採用:2020年~

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● 新サービスの「コラボフォーム」を サーバーレスで構築。 ● AWS LambdaとDynamoDB、 Auth0を中心としたサーバーレス構成、 フロントエンドにはReactを選択。 ● ここで得た知見を、 コラボフローの将来のアーキテクチャに 活かすための技術選択でもあった。 新サービスの誕生:サーバーレスで開発 サーバーレス化 14

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15 コラボフォームのAWS構成(※図は簡略化したもの)

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16 こたつ期 オンプレミス AIネイティブへ 2003〜 2015〜 2025〜 2020〜 2023〜 コラボフロー誕⽣ 2013 クラウド化 サーバーレスの 採⽤ レガシーコード改善 マイクロサービス化 レガシーコードの改善:2023年~

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c モノリシックな構造を解きほぐす レガシーコード改善 17 ● モノリシックなシステムを 一つ一つの部品に分離して、 その部品の責務を明確にする ● 部品の責務が明確になれば、 部品の利用も、部品の入れ替え、 並行開発も容易になる。 まずは整理する事から。

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● API化によってサーバーサイド処理のインターフェイスを統一 ● サーバーサイドとフロントエンドが混在していた処理を解消 ● フロントエンドをReactで再構築 フロントエンドのモダン化 レガシーコード改善 18 REST API (Javaベース) React TypeScript

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● API化でインターフェイスが統一されたAPIを順次置き換え ● 既存のJavaベースのコードをRustで置き換えていく計画 APIからの順次置き換え→マイクロサービス化 レガシーコード改善 19 REST API (Java・EC2) REST API (Rust・サーバーレ ス)

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20 2025年のコラボフローAWS構成(※図は簡略化したもの)

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AIによる開発の変革 AI-DLCで変わる開発スタイルと、レガシーコードとの向き合い方 21

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22 こたつ期 オンプレミス 2003〜 2015〜 2025〜 2020〜 2023〜 コラボフロー誕⽣ 2013 クラウド化 サーバーレスの 採⽤ レガシーコード改善 マイクロサービス化 AIネイティブへ AIネイティブへ:2025年~

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c AIによる開発の変革 23 ①点の利用 ②線の利用 ③面の利用 インライン補完、関数作成など、 局所的なアシスト 要件定義からテスト、 バグ調査修正までの 一連のフローを解決 AI-DLCで開発サイクル 開発スタイルそのものを 大幅に見直す

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● AIとの対話から始め、ディスカッションで 要件・仕様が固まっていく開発スタイルは、 対話を尊重するコラボスタイルにぴったり! ● ドメイン知識の共有に悩みがあったが、有識 者も含めた会話中心の開発そのものが、人や チームの成長と直結するというメリットも。 ● 簡易の「スクラム」開発を続けながら感じて た「これじゃない感」→本当に自分達に フィットする開発スタイルに出会えた! ● これがオンラインでできるのがすごい! 培ってきたリモートでも対話を尊重できる 文化を誇りたい。 コラボスタイルとAI-DLC AIによる開発の変革 24

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● レガシーあるあるなドキュメントの欠落と知 識の属人化も、AIがコードから仕様を逆引き で作成し、有識者がチェックして見える化で きる。 ● 抽出された仕様に基づき、AIが改修計画を作 成、チームがレビュー・修正することで、レ ガシー特有の複雑な依存関係を整理しながら 開発が可能。 ● プロトタイプ作成が高速なのが素晴らしい。 動くモノが見れる事で意識のズレが少なく、 意図と違えば最初から作り直せばよく、 試行錯誤のサイクルが高速化。 コラボフローとAI-DLC AIによる開発の変革:レガシーコード対応 25

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● レガシーなモノリシック構成は、 リポジトリに全てが1つにまとまっている事 でAIがシステム全体を把握しやすく、 トライ&エラーが回しやすい”意外な利点” も。レガシーコードだからといってAI活用を 諦める必要は無い。 ● ただしAIは大きすぎるリポジトリ、複雑な依 存関係には弱いので、参照範囲を適切に絞 り、指示を工夫してAIが働きやすい環境を作 る必要がある。 レガシーコードを過度に恐れない AIによる開発の変革:レガシーコード対応 26

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変わらない事・大事にしている事 技術や時代、開発スタイルが変わっても、変わらず大切にしていること 27

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● 新しいメンバーにより新たな技術や手 法を持ち込まれることで、開発組織は 成長しているが、芯となる考え(顧客 とドメインに向き合う姿勢)は変わっ ていない。 ● 歴史があるプロダクトであるにもかか わらず、創業メンバーがほぼ全員残っ ていることで生まれている文化。 ● 営業部と開発部のメンバーが相互に理 解し続けるために、一人一人が重ねて いる小さな心配り。 顧客とドメインに向き合う 変わらない事・大事にしている事 28

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c ● 今のベストプラクティスが3か月後に は変わる時代。 ● たくさんの事が変わっても、AIによっ て顧客とドメインに向き合う時間が増 えていく事は間違いない。 ● 楽しいでしかないこの時代にエンジニ アであれて良かった。 ● これからの未来にワクワクしよう! 変化を恐れずポジティブに 変わらない事・大事にしている事 29

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#jawsug #jawsdays2026 #jawsdays2026_c 楽しむ・会話を重視したコンテンツ「AI駆動開発 すごろく」が体験できます。 開発部のメンバー「手作り」溢れるブースにぜひ 遊びにきてください! 素敵なメンバーがいます! コラボスタイルブース 30