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自分たちで仲間を集め、育てあう エンジニア組織で起きていること

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木村直人 / Kimura Naoto 株式会社ユーザベース SaaS事業ソフトウェアエンジニア 「アジャイルリーダーシップ」共訳者 話す人 #2019年入社 #法学部卒 #チーム開発 #ファシリテーション #ふりかえり #採用 #コーチング #オーディオ沼 #Perfumeオタク 2

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自分たちで仲間を集め、育てあう エンジニア組織で起きていること

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仲間?  4

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Human Resource (人的資源)     Human Capital (人的資本) 5

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6 「人的資源は人が行う仕事に焦点を当てているのに対し、 人的資本は人が持つ能力と訓練により関心があるという事実に あります。」 Human Resource / Human Capital 引用: SmartCapitalMind https://www.smartcapitalmind.com/what-is-the-difference-between-human-capital-and-human-resources.htm

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なんかどっちもしっくりこない・・ 7

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「変化に適応する」こと 8

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『アジャイル組織では、 もはや知識やスキルを最重要視して 候補者を探すことはありません。』 9

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『オープンマインドを持っていること、 新しいことを学べること、 他者と協力して複雑性や予測不可能性に 対処できることの方が (...) 重要なのです。』 10

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『学習し、検査して、適応することのできる人が必要です。 (...) 必要に応じて仕事のやり方を変えることをいとわない人です。』 11

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共同経営者 12

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共同経営者 = 仲間 13

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仲間をあつめて、 レベルを上げて、 VUCAに立ち向かおう!

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仲間を集める 15

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『新卒を採用するのが、(アジャイルに適応する人を探すのに) もっとも簡単だということです。』 16

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17 なぜ? ● 『新卒の人たちは柔軟性があり、面白い考えを持っていて、 熱心に新しいことを学びます』 ● 『学ぶことは古い習慣を捨てることよりも簡単』 仲間を集める 新卒

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18 前提となる要素がある ● その人が持っている成長性や、オープンマインドが発揮される 文化や環境が備わっていること ○ 徹底的な透明性 ○ 信頼に基づくコラボレーション ○ オーナーシップの共同保有 ○ 『ペアを組んで』『チームで活動しながら』『学習する環 境』 ○ etc... 仲間を集める 新卒

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『候補者を人として知り、関係を築こうとする中で、 文化のレベルでマッチしているかどうか、 お互いに判断する機会を与える』 19

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20 具体的には・・ ● これまでとは違う書類面接、行動面接によって、候補者の基本 的な情報や思考性といった情報を得たら、 ● チーム面接によって、候補者がそこがどのような組織で、仕事 ではどんなチャレンジができそうかなどをより詳しく知る機会 をつくる。 ● 組織で一日一緒に過ごす機会をつくってもいい。 仲間を集める エグゼクティブ

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21 ● 候補者探し ○ エンジニア採用チームが指揮 ○ エンジニア約15名をアサイン ● カジュアル面談 ○ エンジニア2~3名 ● 技術課題 ● 面接 ○ エンジニア3名 * 2回 ● CTO面談 仲間を集める ユーザベースでは

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22 新卒採用 ● エンジニア内で新卒採用チームが発足 ● いまの採用フローをベースに、インターン選考をする予定 仲間を集める ユーザベースでは

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仲間と育てあう 23

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育てあう = 影響を与えあう 24

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『定期的かつ頻繁に行われる相互フィードバックによって みんなの自己認識力が高まり、 組織の中からリーダーが現れるようになります。』 25

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26 評価ではなく、育成のために ● 『本当にアジャイルになろうと思うなら、どのようなかたちで あっても業績評価はせず、かわりに定期的かつ頻繁にふりかえ りを行いましょう。』 ● 『頻繁かつ定期的にふりかえりを行ってフィードバックを得る ことで、すばやく変化し、日々少しずつ改善し続けていけるよ うになります。』 仲間と育てあう ふりかえりと相互フィードバック

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27 ユーザベースでは ● 360度フィードバック(四半期) ● エンジニアメンバー同士の1 on 1(隔週程度) ● チームのふりかえり(1イテレーション) ● ペアプロ(常に) 仲間と育てあう ふりかえりと相互フィードバック

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『アジャイル組織では役職はそれほど重要ではありません。 (...) 給与と役職を切り離し、役職の必要性をなくしましょう。』 28

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『給与は、同僚からのフィードバックや 各メンバーが組織に与える価値と連動させることができます。』 29

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30 透明性が必要 ● 『あらゆるレベルで透明性が必要になります。一人一人が何を しているのかがわかり、問題があればお互いに指摘したり フィードバックしたりできる状態です。』 仲間と育てあう キャリアパスと給与

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31 ユーザベースでは ● エンジニアコンピテンシー(評価基準)に基づく360度評価 ● 誰がどの観点でどういう評価か(=給与)がフルオープン ● コンピテンシー改定は自分たちでやる 仲間と育てあう キャリアパスと給与

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自分たちでやる 32

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33 組織に対するオーナーシップ ● 自分たちでやってみると、「考えざるを得ない」状況になる ○ どんなメンバーが合うんだろう...そもそも自分たちの組織は どんな方向に成長していきたいんだろう...伸びしろはどこに あるんだろう... 自分たちでやる 何が起きたか

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34 WILLの芽ばえ ● やってみたら、ここがうまくいかなかった。次はこうしてみた らどうか?それならあの人の意見もきいてみて... ここはうまくいった。けどもっとうまくやりたい。他の人でも うまくやれるようにするには... 自分たちでやる 何が起きたか

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やってみると、いろいろ見えてくる。 次にやりたいこと、試したいことが増えてくる。 楽しくなってくる。 35

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「自分」ではできないようなこと、思いつかないことも 「自分たち」では勇気を出して、実験できる。 新しい視点が入って、新しい景色が見えてくる。 36

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『勇気によって現状を打破できます。 実験に踏み出す勇気をもっていますか?(...) 勇気なきリーダーシップはなく、 勇気なきアジャイルもありません。』 37

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仲間をあつめて、 レベルを上げて、 VUCAに立ち向かおう!