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「おすすめコンペは何?」 の答え方を真面目に考える u++, 2020年7月31日(更新:2021年6月21日) 1

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Q. おすすめコンペは何? 2

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Q. おすすめコンペは何? A. 人それぞれだと思います 3

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発表の概要 「おすすめコンペは何?」という質問への自分なりの答え (2020年7月) 4

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対象の聴衆 参加者:KaggleやSignateなどデータ分析コンペに参加経験 がある中級以上の方 比較的経験が浅めの方 回答内容自体が参考になれば嬉しい 比較的経験が豊富な方 回答方法自体が参考になれば嬉しい (資料のリンクを共有する形でご活用ください) 5

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自己紹介 u++ (@upura0, sishihara) Kaggle PetFinderコンペ 1位、SIGNATE 糖尿病コンペ 3位、 Nishika 株主価値コンペ 2位 『Weekly Kaggle News』の発行 『PythonではじめるKaggleスタートブック』(講談社) 4.1「参加するコンペの選び方」の内容を掘り下げました 6

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選ぶ上での観点 下記の点から、自分に合ったコンペを選ぶ 扱うデータの種類・サイズ タスクの種類 開催期間 メダルの有無 実行環境の制限 タスクの面白さ プラットフォームの性質 7

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扱うデータの種類・サイズ 業務で使う?知的好奇心?利用可能な計算資源? テーブル 画像 テキスト 音声 強化学習 ※ 複数を扱う「マルチモーダル」なコンペも 8

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タスクの種類 テーブル:分類・回帰 画像:分類・回帰・セグメンテーション・物体検出など テキスト:分類・回帰・質問応答など 9

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開催期間 2〜3カ月くらいのコンペが多い 個人的なおすすめは、終了2週間前くらいの開催中のコンペ NotebookやDiscussionに情報が転がっている (Vote数でソート) 「良コンペ」か否かの評判も出ている 最後の順位開示の瞬間の一喜一憂がたまらない 終了後の上位解法が勉強になる 過去の良コンペも選択肢になり得る(後述) 10

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メダルの有無 Kaggleではコンペごとに、メダルやポイントが獲得できる・ できないが設定されている 獲得できる方が、参加者の質が高く議論も活発で学びが得や すい傾向にある Kaggleでメダルが獲得できるコンペか否か確認する, u++の備忘録 11

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実行環境の制限 コンペのルール 最近は実行環境の制限(処理内容・アクセラレータ・時間など) が設定されているコンペが増えている 個々人の計算資源 自分のパソコンのスペック、Kaggle Notebook、Google Colab、 クラウド課金 など 12

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タスクの面白さ 背景や社会的意義 例:Deepfake Detection Challenge 現実で適用できるコンペ設計か? 例:NFL Big Data Bowl 機械学習が必要か? 例:ルールベースでは難しい、データが十分にある 評価指標 例:「運ゲー」になりづらいか? 13

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プラットフォームの性質 Kaggle以外のプラットフォームも SIGNATE ProbSpace Nishika TopCoder atmaCup Quevico ※ Discussionの有無や情報開示の可否などに注意 14

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おすすめ過去コンペ kaggler-ja wiki 自分の場合はPetFinderコンペ テーブル・画像・テキストのマルチモーダル 当時使わなかったBERTやEfficientNetで良いスコアが出 て面白い 人は良い成績だったコンペをおすすめしがち 15

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コンペ情報を知る twitterのKaggleリスト 『Weekly Kaggle News』 16

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まとめ Q. おすすめコンペは何? A. 自分に合ったコンペを選びましょう 扱うデータの種類・サイズ タスクの種類 開催期間 メダルの有無 実行環境の制限 タスクの面白さ プラットフォームの性質 17

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By Marios Michailidis (KazAnova), KDD 2018 at London, from @0verfit ’s tweet 18

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おまけ:賞金は? 時給換算して金銭面だけを見ると、割りに合わない場合がほ とんど 「たまにお金がもらえるネトゲ」くらいの位置づけ ※ Deepfake Detection Challengeくらいになると別 19

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おまけ:個人的印象 SIGNATE:日本最大級だが、コンペの質に不安も。コンペご との情報開示の可否が明確になったが、成果物が公開できな い場合も多い。 ProbSpace:コンペ設計に工夫が見られる。優勝解法のピア レビュー制が面白い。最終提出選択がない。日本語。 Nishika:立ち上がり期で、オープンデータを用いたコンペが 多い。日本語。 Solafune:衛星データを題材にしたコンペを過去2度開催。 TopCoder:競技プログラミング。 atmaCup:最近は日本のKaggle Grandmaster/Masterが集結 し、しのぎを削っている。運営のサポートが手厚く、初学者 おすすめ度も高い。日本語。 Quevico:Discussionなし。日本語も対応。 20