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どうやってFun!なアジャイルチームを作ったか
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Misako Cook
June 21, 2019
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どうやってFun!なアジャイルチームを作ったか
崩壊寸前の開発チームをたった1年でFun!なチームに変えた体験談。
「アジャイルひよこ」の6月21日の集まりでプレゼンした内容です。
Misako Cook
June 21, 2019
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Transcript
How I Made A Fun Agile Team 〜どうやって私のチームを Fun!なチームに変えたか〜 UP
& UP 株式会社 Misako Cook
[email protected]
自己紹介:クック ミサコ • 「我が国へ帰ってきたのに外国人」 • アメリカ国籍(永住するつもりだった) • 敬語とカタカナが苦手 • 態度が日本人らしくない
• USAでソフト開発エンジニア15年 • UIからバックエンド、DBモデリングまで • 末期にアジャイル経験、大ファンに • 日本でUP&UP社を起業 • 対象:ソフト開発を発注・受注する中小企業 • プロセス・アドバイス、リーダーシップ・コーチング • プロダクト・オーナーの支援、代行
たった一年で私のチームが Fun!に変わった • ポイントカード・システムをクラウドで提供していた会社 Ø ここでは「ポカ社」と呼ぶことに • エンジニアリング・ディレクターとして採用された Ø 指名:アジャイルを導入する
どんな風に変わったのか? 変わる前は… チームは崩壊寸前 • プロジェクトは常に数ヶ月遅れ • できたシステムは長い間不安定 • ビジネス側との相互の不信感だらけ •
チームの「一体感」はゼロ • ストレス高いながらも妙にダラけた空気
変わった後は… Funで充実したチームに! • システム安定化 • プロジェクトは大多数がオンタイム • ビジネス側と密なコミュニケーション • チーム全員に一体感
• 適度の緊張感あり • 気軽に冗談が言えるFUNな雰囲気
どうしてこんなに良くなったのか? 全部私のおかげです! <完>
どうしてこんなに良くなったのか? 全部私のおかげです! <完> じゃなくて…
何が一番効果的だったか? ØKeystoneを活用したこと
Keystone (キーストーン)って何のこと? 石のアーチの要になる石 別名:かなめ石、くさび石
Keystone (キーストーン)の役割 構造上で要の役割を果たす • Keystoneを入れる前は、構造的に不安定 • 部材を支えるサポートや施工のための足場が必要 • Keystoneが入ると… •
アーチ全体が安定する • 荷重に耐えられるようになる 比喩的な表現 「理論や組織など、大きな構造を中心で支えている要素」
Fun!なチームに1年で到達 何が一番効果的だったか? ØKeystone を活用したこと • 要となる要素をひとつ選ぶ • それをまず本気で改善・改良する • その成果が波及して、ほかのことも好転していく
Keystone: ヒントは読んでいた本 「習慣の力」 チャールズ・デュヒッグ著 The Power of Habits by Charles
Duhigg “Keystone habits” 要の習慣 一つの習慣に狙いを定めることで、他の行動もプログラムしなおすことに 成功したのだ。 そのような習慣をキーストーン・ハビット(要となる習慣)という。
実例:アルコア社とオニール氏 • ”Zero Injury” Policy 「作業員に怪我をさせない」 Ø Keystone = 要の概念、目標
• 事故が起きたら24時間以内に報告書を提出 Ø Keystone Habit = 要の習慣 • 2000年に彼がリタイアする頃には Ø年間利益5倍(対1987年) Ø作業員の怪我は激減 Ø経営側と労働組合が協力体制
これだ! • チームを改善するためのKeystoneを見つけよう! Ø No Injury に相当するもの • それを現実化するための習慣をひとつ始めよう! Ø
24時間以内に報告書を提出させる に相当するもの
私が選んだKeystone チームの一体化、チームワーク • It’s all about the team! Øとにかくチームが大切なんだ。 •
We succeed or fail as one team. Ø成功も失敗も、チームとしての結果だ。
ここでチームについてちょっと説明 ~メンバー10人~ • 正社員は3人 ØあとはSES的契約、フリーランス、インターン • 物理的に散在:遠くて会えない Øジョージア州、ミズーリ州、フロリダ州 • 精神的な分離
Ø2つの派閥 ほとんど一体感なし…
具体的には何をすれば良いの? What’s the keystone habit for my team?? 慎重に進めないと「瀕死」状態になってしまう •
ポカ社の状況の方はすでに「重体」 • 私は入社したばかり
大きなことはBaby Stepで克服! Baby Step とは Ø文字通り「赤ちゃんのヨチヨチ歩き」のこと • 何か大きなことを始めるとき、無理せずに 小さなことから手を付ける、という意味 Ø赤ちゃんは…
• ヨチヨチ歩きをサボらない! • 黙々と新しい目標へと進み続ける
Baby Step 1:まずは朝会だけ始めた • 最初は上手くいかない • 各自発表に時間がかかる、話す内容がまとまっていない • プロダクトオーナーが割り込んで話を逸らす •
その場で課題の話が始まってしまう… • 多目にみながら訂正 • 訂正は手短に、冷静に • 同じ訂正を何回か繰り替えす
Baby Step 1.1: 朝会の議事録を取る 画面を共有してリアルタイムでOneNoteにまとめる • 3日後に開始 • チームと経営陣へメールで配信 【理由】
• 内容のまとめ方の手本 • 全員が進捗状況やその日の目標を確認できる • 報告内容に責任を持たせる
Baby Step 2: 時間の管理を始める • 始めてから2、3週間後 Ø悪い癖がつく前に • 最終目標15分と宣言 Øまずは20分で終了を目指そう
• 1人Time Keeper (時間を計る人) を任命 Ø時間が来たら告げる Øオーバーした人はできるだけ早く切り上げる
Baby Step 3: 振り返りセッション 2〜3ヶ月に一度 What’s working? What’s not? •
チームと私だけ参加 • 30分から1時間、朝会の後 • 朝会だけでなく、全てに関して • 全員が順に発表
振り返りセッションのあとは? 内容をまとめてメールで配布 • アンケート調にまとめる(個人名などなし) • まずチームに内容を共有し、訂正や意見を求める • 最終版をチームと経営陣へ 【小さな裏技】 Ø
振り返りのミーティング中にノートを取っていた • 共有画面でリアルタイムに • OneNoteで • ほとんど編集不要なことも
振り返りの中から キーストーンを見つける 一番不満が多かったこと、早めに改善すべきこと、など 【具体例】 「朝会でCEO (兼PO) がすぐ話に割り込んでくる。 止めてほしい」
ところが… キーストーンが見つかっても 改善策が見つからないことがあった ☹ Ø「24時間以内に報告書を提出させる」に相当するもの 【具体例】 CEO曰く 「割り込みを全面的に止めることは無理」
良い改善策がないなら… 現状をより正確に把握してみよう。 Øデータを集めて「見える化」 本当に CEO がそんなに何度も長い時間割り込んでいるの? ØCEOの割り込み回数と時間をトラッキングしよう q 喜んでやりそうな人を指名 q
朝会の最後に発表 q 議事録にも記録
見える化したら、どうなった? • 割り込み回数も時間もそれほど悪くなかった • CEOが割り込みの最初に断りを入れるようになった • 「割り込んで悪いけど」 • 「簡単に説明が欲しい」 •
CEOが進んで「別のミーティングをやろう」と言い始めた • 次の振り返りセッションではこれに関しての不満が激減
Baby Step 4: Team Time • チームだけの社交の時間 • 毎週金曜日 10分間
• 朝会はその直後にずらして開始 【理由】 v「チーム」から「仲間の集まり」へ v人間として付き合わないと仲間になれない v遠距離の人と社交の場を持つのは困難
Team Time の内容 あるトピックについて毎週1人話し、誰か2人が質問する 1. スピーカーが5分間自由に話す 2. 私がチーム全員の名前を書いたカードから質問者を選ぶ 3. 選ばれた人は話に関連した質問をする
4. スピーカーは2分以内で答える 5. 上記2〜4を繰り返す 6. スピーカーが来週のスピーカーを選ぶ
Team Time: 気を配ったこと • 徹底した時間の管理 • 全てに時間配分が決まっており、厳守した • ゲーム感覚で •
共通のトピックで • 仕事に関係ない • ポジティブ • 話しやすい • 全員参加 • 私も全員が終わってから最後に
Fun!なチームをどう作ったか • 並行してビジネス側にも同様に • Keystone • Baby Steps Keystone とBaby
Step お勧めします
でも忘れてはいけない大切なことが… チームがFun!になるための第一歩とは… それに一番大切な要素とは… それは「チームをどう変えるか」ではない!
まず重要なのは…? 実は「私」自身だった Change Started with Me! vこのタイミングだから一年でこれだけ変化が起こせた。
管理職に就いたばかりの私は… • エンジニア上がりの新米 Ø人を動かす、プロジェクトを管理する、など殆ど未経験 • 全て試行錯誤 ØOn the Job Training
Ø誰も何も指導・指摘してくれない • アジャイルの経験はエンジニアとしてのみ Ø朝会を時間通りに始めることすら何ヶ月もできず
私の姿勢や言動は… • 必死で気持ちに余裕が無かった • 経験不足で自信がなかった • 自分の方が頑張っている、というプライドがあった… 周りの人が見ると… Ø緊張し過ぎ、真面目過ぎ Ø頼りにならない感じ
Øトラブルにパニクったり、高飛車な対応したり
ポカ社に入社した頃の私は… • マネージャ、プロマネとしての経験と実績 Øアジャイルを管理職として経験 • 自分のスタイル = Servant Leader (サーバントリーダー)
Ø色々失敗と勉強を重ねてたどり着いた結論 • 「チームは改善できる」という確信 Øチームを一体化してFun!なチームへと導いた
たとえば私の何が変わったか? • 良いことはキチンと褒める ü気が付いたらすぐに üどんなに些細でも üどこが何故良いかを説明して ü素直な気持ちで
たとえば私の何が変わったか? • 良くないことは ”What” ベースで話す ü「誰が何をした」でなく「何がどう起こった」 ü解決策を一緒に考える ü誰に助けを求めると良いか一緒に考える
たとえば私の何が変わったか? • ポジティブで余裕ある態度で接する ü真剣さを保ちながらもユーモアを忘れない ü自分の失敗を素直に認める üトラブルがあった相手に対しても普通の態度を保つ
Fun!なチーム作りの第一歩 自分をFun!に変える Change Starts With Me! v自分が本当に変えられるのは自分だけ v自分が出来ていないことを人に言っても効果なし v自分の日頃の言動が回りに影響する
どうやってチームをFun!にしたか • Keystone Ø要になることをひとつ徹底的に • Baby Steps Ø少しずつ確実に目標へ向かった • Change
Starts With Me! Øまず自分が変わった
How I Made A Fun Agile Team 〜どうやって私のチームを Fun!なチームに変えたか〜 UP
& UP 株式会社 Misako Cook
[email protected]
ご静聴ありがとうございました!