Go1.24 Release Party Goのiterを更に使いこなそう

https://gocon.connpass.com/event/345795/ での発表資料です

Transcript

1. Go1.24 Release Party Goのiterを 更に使いこなそう
2. 自己紹介 Masahiko Ito Software Engineer @ NOT A HOTEL ここ最近Go専門で働いてます
3. 祝リリース🎉
4. リリースノートより stringsパッケージなどにiteratorを利用可能な関数が追加されました (bytesでも同様）
5. そもそもiteratorとは iteratorとはrange over funcのこと Go1.23の目玉のひとつだった 参考: https://tech.newmo.me/entry/iternight
6. そもそもiteratorとは ChatGPTにまとめてもらった range over func は、Go 1.23で導入された新機能であり、 関数を直接 range の対象とすることで任意のシーケンスを統一的に反復処理できる仕組みです。 従来、スライスやマップ、チャネルには range が使えましたが、 独自データ構造には統一的な方法がなく、ライブラリごとに異なる実装が必要でした。 この課題を解決するため、標準化されたイテレーション手法として range over func が提案・実装され、より簡潔 で可読性の高いコードが書けるようになりました。
7. Go１.21 そもそもiteratorとは x := range の右辺にできる slice, map, channel x := range の右辺にできない int, その他全て Go１.22 x := range の右辺にできる slice, map, channel, int x := range の右辺にできない その他全て Go１.23 x := range の右辺にできる slice, map, channel, int, iter.Seq[type] x := range の右辺にできない 無いと言えなくもない 図で整理
8. そもそもiteratorとは map.Keysなどが使えるようになった 深掘りして使いこなすもの良いですし、今後も標準パッケージに色々増えていくので ウォッチしていきましょう
9. stringsの新機能 strings.Lines 文字列を改行コード単位で処理
10. stringsの新機能 strings.SplitSeq 文字列を任意の文字列区切りで処理
11. stringsの新機能 strings.SplitAfterSeq 文字列を任意の文字列区切りで処理(任意の文字列を含んで切り出し）
12. stringsの新機能 strings.FieldsSeq 文字列をスペース区切りで処理(スペースが多くても良い感じに処理） unicode.IsSpace()でtrueを返すものを全て除外できる
13. stringsの新機能 strings.FieldsFuncSeq 文字列を任意のfunc(rune) boolで分割して処理 strings.FieldsSeqはstrings.FieldsFuncSeq(unicode.IsSpace)と等価
14. stringsの新機能 紹介したものは全てbytesでも追加されている
15. ちょっとだけコードリーディング strings.Linesの中身 iter.Seqの仕様を満たす関数を返す、 yieldはRubyとかに触れていると親しみのある単語かも
16. ちょっとだけコードリーディング strings.FieldsSeqの中身 一発で読解できたらかなり強い
17. その他 text/templateパッケージで利用するテンプレート文字列も range over funcに対応 go/typesもiteratorを活用してシンプルに記述可能な箇所が生まれた
18. まとめ iteratorことrange over funcはGo1.23の目玉機能のひとつ 標準パッケージにこれを活用した機能が増えていく Go1.24では主にstrings, bytesに機能が増えた text/template, go/typesを活用している場合刺さる改善が リリースされた