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自律的に成長するAI-Nativeな組織_チームを作るために / ai-native

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September 22, 2025
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自律的に成長するAI-Nativeな組織_チームを作るために / ai-native

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中村翼

September 22, 2025
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  1. © 2025 Loglass Inc. Profile 中村 翼 株式会社ログラス ソフトウェアエンジニア 株式会社ログラスにて「Loglass ⼈員計画」の開発をしてい

    るソフトウェアエンジニア。チームや組織でAIをどのように 活⽤していくかを⽇々考えている。 Tsubasa Nakamura
  2. © 2025 Loglass Inc. 6 機能1. 各部⾨の「採⽤‧異動‧退職‧休職⾒込み」の要望収集‧進捗管理 機能2. バイネームでの「⼈件費の予算策定‧予実管理‧配賦」 ⽇本初

    バイネームでの精緻な ⼈件費予実管理等により 利益を⽣み出す⼈員計画クラウド ※ 「⽇本初」(※)次世代型(経営管理ツール連携)「⼈員計画‧要員計画」専⾨クラウドツールに関する市場調査(㈱未来トレンド研究機構調べ)<2024年1⽉31⽇時点>(補⾜:機能)個⼈名を基にした(バイネームでの精緻な)「⼈件費(予算 策定‧予実管理‧配賦)」「採⽤‧異動‧退職‧休職⾒込みの要望収集‧進捗管理」オールインワン標準装備。当社は、本機能に関して特許出願済です(特願2023-199861)
  3. ログラスのAIツールの歩み 11 2月 エンジニア全員に Cursor、一部に Devinを配布。 Cursor道場開始 4月 エンジニアだけではな くPdM・デザイナーま

    で波及 時間軸 6月 Claude Codeが全 エンジニア使える状 態 Claude CodeでPdM が機能リリース。デザ イナーがプロトタイプを 作る 6~7月
  4. ログラスのAIツールの歩み 12 2月 エンジニア全員に Cursor、一部に Devinを配布。 Cursor道場開始 4月 エンジニアだけではな くPdM・デザイナーま

    で波及 時間軸 6月 Claude Codeが全 エンジニア使える状 態 Claude CodeでPdM が機能リリース。デザイ ナーがプロトタイプを作 る 6~7月 8~9月 プロダクト組織以外で もAI活用が爆速で進 んでいく
  5. © 2025 Loglass Inc. ‵ ログラスの開発組織を⽀えるTech Value: Update Normal 19

    note:急拡大するログラスのエンジニアリング組織のTech Valueを策定しました ログラスのエンジニアリング組織では、 創業以来、以下3つの活動原則を大切にしています 「顧客への本質的な価値提供」 「学びと適応」 「技術的卓越性の追究と還元」 そして私たちは、これらに関する当たり前基準の高さにこだわり続けたい。 なぜなら私たちは、「良い景気を作ろう。」という、 壮大なミッションを掲げる会社のエンジニアリング組織だからです。 今までの当たり前基準を越え、より高い基準へと移行していく。 今までの当たり前を疑い、まったく新しい当たり前づくりに取り組んでいく。 こうした「当たり前のアップデート」の積み重ねが、 ログラスのエンジニアリングを、世の中のエンジニアリングを、 そして社会そのものさえも、 強く、持続可能なものにしていくのだと信じています。
  6. © 2025 Loglass Inc. スプリントのスケジュール 25 ⽊曜⽇ ⾦曜⽇ ⽉曜⽇ ⽕曜⽇

    ⽔曜⽇ DS DS DS DS DS リリース可能⽇ リリース可能⽇ OKR進捗確認 (with ビジネス) 要件 / 仕様確認 (with ビジネス) スプリント レビュー ロードマップ 確認 振り返り会 プランニング
  7. © 2025 Loglass Inc. Claude Code Weekの実施内容 ‧期間: 1スプリント ‧ルール:

    Claude Code以外の開発作業を⼀切禁⽌(⼿動コーディング禁⽌) ‧対象: ⼈員計画チーム ‧制約: 特別なタスクではなく実際の開発業務で実施する
  8. © 2025 Loglass Inc. Claude Code Weekの効果 ‧実施以降、AI駆動開発に対する議論が活発になった ‧AI前提でワークフローを組む ‧開発するための前提知識、PRDやGherkinの仕様書の項⽬‧内容を整理する

    ‧ゴールや⼿順の明確化の重要性を再認識する ‧「AIに考えさせる」のではなく「AIを正しく導く」ためのプロンプト設計を⾏う ‧開発フローの再定義を⾏うきっかけになった
  9. © 2025 Loglass Inc. 開発ワークフローの再定義 デザイン ×AI = 高速プロトタイピ ング

    開発×AI = (ここでは割愛) 社内問い合わせ / 運用改善 = AIエージェント QA × AI = コンテキストマネジメ ン ト
  10. © 2025 Loglass Inc. 調査→分析→解決案→評価のプロセスを⾼速化する 調査 分析 解決策 評価 実際に動くプロトタイプを⾒せるこ

    とで、より具体的な業務のペインや インサイトを発⾒する ブラッシュアップも⾼速で作成でき るためFBサイクルを早めることがで きる Figma Make プロンプトを作る際、特定の機能の仕様 を把握させるためにCursor+Notion MCP も使⽤している
  11. © 2025 Loglass Inc. QAのAI活⽤事例 ⼤前提: 価値定義は⼈間の役割 ‧ビジネス価値や品質基準は⼈間が定義すべき領域 ‧AIに⼀⾜⾶びにテスト設計を丸投げすることは疑問 段階的にAIでアプローチすることが複利で効いてくる

    ‧AIによるテスト設計には、前提として正確な仕様書が必要 ‧コードから仕様書を⾃動⽣成する試みは、特にtoBでは複雑なビジネスコンテキストが絡み合うため精度が低い
  12. © 2025 Loglass Inc. QAのAI活⽤事例 コンテキストマネジメント ‧Playwright MCPを活⽤してGherkin記法の仕様書作成を半⾃動化 ‧ダブルループ学習によるAIの継続的な改善 社内サポート業務の効率化

    ‧Claude Codeを活⽤した問い合わせ対応の⾃動化 ‧過去のQA、リリースノート、サポートサイト情報を継続的に学習 ‧回答品質を向上させる仕組みの構築