Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
BtoB SaaS立ち上げにおける ドメインキャッチアップ
Search
kiyo
May 24, 2024
1
560
BtoB SaaS立ち上げにおける ドメインキャッチアップ
2024/05/24 Product Engineer Night #4での発表
kiyo
May 24, 2024
Tweet
Share
Featured
See All Featured
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
3.9k
Code Review Best Practice
trishagee
69
19k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
16k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
229
22k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
695
190k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
140
7k
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.3k
It's Worth the Effort
3n
185
28k
Transcript
© LayerX Inc. BtoB SaaS立ち上げにおける ドメインキャッチアップ 2024/05/24 Product Engineer Night
#4 @shirakiy0
© LayerX Inc. 2 バクラク事業部 バクラク請求書発行 エンジニア 画像を入れてね 自己紹介 白井
清貴 /Kiyotaka Shirai バクラク事業部 バクラク請求書発行 エンジニア • 2022年に新卒でLayerXに入社 • 普段はGo/TypeScriptで開発しています • 趣味は登山とコーヒー
3 © LayerX Inc. すべての経済活動を、デジタル化する。 会社概要 会社名 株式会社LayerX(レイヤーエックス) 代表取締役 代表取締役CEO 福島
良典 代表取締役CTO 松本 勇気 創業 2018年 8月1日 資本金 約132.6億円 拠点 東京本社 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1丁目9−8 人形町PREX 関西支社 〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1-1-5 関電不動産梅田新道ビル 中部支社 〒453-6111 愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート 九州支社 〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲3-7-24 従業員数 250名 (2023年12月末日時点)
© LayerX Inc. 4 「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに掲げ、 法人支出管理サービス「バクラク」や企業内業務のデジタル化を支援するサービスを提供しています。 事業紹介 バクラク事業 企業活動のインフラとなる法人支出 管理(BSM)SaaSを開発・提供
Fintech事業 ソフトウェアを駆使したアセットマネジメ ント・証券事業を合弁会社にて展開 AI・LLM事業 文書処理を中心とした、LLMの活用による プロセスのリデザイン
© LayerX Inc. 5 B2B SaaS としてコンパウンドなプロダクト群を提供
© LayerX Inc. 6 新規サービス立ち上げ時のドメインのキャッチアップ方法と、 実際に感じたドメインキャッチアップの効果について話します 今日の話
目次 Agenda • 立ち上げたサービスについて • ドメインキャッチアップの方法 • ドメインキャッチアップの効果
© LayerX Inc. 8 あらゆる帳票を作成、送付できるサービス 2023/6から仕様検討・開発をスタート、8月にリリース 立ち上げ当時の開発チーム構成: • エンジニア ...
新卒2年目の自分 • エンジニア ... バクラクの全サービス立ち上げ、バクラク事業部CPO • PdM ... 会計領域のプロ、ドメインエキスパート 立ち上げたサービスについて バクラク請求書発行 PdM以外は請求書発行に関する知識はほぼゼロの状態でスタート
知識がほぼない状態で どうやってキャッチアップした?
© LayerX Inc. 10 1. ひたすらユーザーヒアリング 2. 世の中の類似サービスを調べる 3. 実務の体験
4. 資格の勉強 ドメインキャッチアップのためにやったこと ドメインキャッチアップの方法
© LayerX Inc. 11 結局お客様の業務の流れや、課題について聞くのが一番ドメイン理解に繋がる • それぞれの会社の業務理解と、課題の発見をする • ヒアリングは数をこなすのも重要 ◦
想像していないような業務や、会社ごとの課題が見つかる ◦ チームメンバーで手分けしてヒアリングを実施し、夕会でヒアリング内容を共有した • 開発時の仕様検討をする際も徹底的にヒアリング ◦ 仕様を作った段階でお客様の要望を満たしているか確認できる ◦ 早い段階でお客様に見てもらう、触ってもらう ◦ ドメインエキスパートであるお客様と一緒にプロダクトを作っていく感覚 1. ひたすらユーザーヒアリング ドメインキャッチアップの方法
© LayerX Inc. 12 • 国内、国外含めて類似サービスを調べる ◦ 基本機能だけでなく、細かい設定まで徹底的に調べる ◦ オープンになっている情報から徹底的に調べる
▪ サポートサイトやHPから拾える情報は全て拾う ▪ 社内の人間や知り合いにユーザーがいたら使用感を聞く • なぜその機能があるのか、お客様はどのようにサービスを利用するかを人に説明できるくらいまで咀嚼 2. 世の中の類似サービスを調べる ドメインキャッチアップの方法
© LayerX Inc. 13 • 社内のドメインエキスパートが社員向けに実務研修を実施 ◦ 紙やExcelを利用した従来の実務を実際に体験する ◦ ヒアリングするだけでなく実体験することで、解像度がめちゃくちゃ上がる
▪ 顧客体験のこだわりが生まれる 3. 実務の体験 ドメインキャッチアップの方法 • お客様のほとんどが持っている簿記の資格を取る ◦ 最低限のドメイン知識が身につく ◦ 共通言語を得ることで、より深いユーザーヒアリングができる • #std_簿記というslackチャンネルで、資格取得のtipsを話したりしている 4. 資格の勉強
ドメインキャッチアップの効果
© LayerX Inc. 15 • 業務を身近に感じやすくなり、体験へのこだわりが生まれる ◦ 課題をジブンゴトにできるようになるので、細かい体験まで徹底的にこだわって実装するよう になる •
各社の様々な要望を汎用的な機能に落とし込んで実装できるようになる ◦ ドメイン理解をすることで要望を抽象化して解決しやすくなった ◦ 言われたものをただ作るのではなく、本当に使われるものを作れるようになる ドメインキャッチアップの効果
© LayerX Inc. 16 • 新しくチームに入ったメンバーにどのようにドメイン知識を伝授しているか、皆さんの知見が気に なってます! • 交流会でいろいろとお話しさせて下さい! さいごに