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AnycaとChompyで学んだ 「感情」の扱い方 (#pmconf2020)

shuheeeeei
October 27, 2020
4.5k

AnycaとChompyで学んだ 「感情」の扱い方 (#pmconf2020)

#pmconf2020 登壇時に使った資料です。プロダクトに感情を盛り込む意義や方法論についてまとめてます🙌
(口頭補足も多かったので、資料だけだとわかりづらいかもです〜🙏)

shuheeeeei

October 27, 2020
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Transcript

  1. AnycaとChompyで学んだ 「感情」の扱い方

  2. 大見 周平(shuheeeeei) 2012年4月 東大法学部卒業後、DeNA新卒入社。 2年間、韓国ゲーム事業に従事し、1年弱のソウルオフィス赴任も挟み、 現地マーケティングチームの立ち上げ・新規ゲーム開発を担当。 2014年4月 新規事業部署に異動。Anycaの立ち上げと事業責任者を務める。 2017年9月 株式会社DeNAトラベル代表取締役社長に就任。

    2018年5月 DeNAトラベルの売却を実施。 2019年6月 SYN, Inc. を創業 自己紹介
  3. • モノが溢れ実利が満たされ資本・技術がコモディティ化する 世界では、「感情」がより本質的な要素になると思う • “Software is eating the world” する中で、ソフトウェア産

    業も効率化 / ハック思考だけではない「本質」が求められる と思う • 「感情」についてビジネスの場面で語られたり教えられたり する機会は少ないけど、大事だと思う 「感情」について話したいと思った背景 重要度が増す「感情」について十分に議論されてないと思うから
  4. • 実利プロダクトに「感情」を盛り込む意義と方法論について 話します • Anyca / Chompy での実体験がベースになってます • 全体的に断定的な表記をしてますが、完全に僕の私見です

    • 「感情」というフワッとした要素と向き合う人が増えると嬉 しいです 今日話すことについて 「感情」に関する議論のきっかけになれば良いと思っています
  5. 「感情」をプロダクトに 取り入れる意義

  6. 1. プロダクトゴールをより本質化する「感情」 2. 会社・チームに血を通わせる「感情」 3. プロダクトのグロースを加速させる「感情」 4. プロダクトブランドの芯を強くする「感情」 「感情」をプロダクトに取り入れる意義 「感情」を取り入れることで会社とプロダクトに「人格」が宿る

  7. ※ここでの「幸せ」は長期的なものを言ってます • プロダクトもそれを生み出す会社も「幸せ」を生み出す手段 • 「幸せ」は経済合理と感情の両方が満たされた状態 • 感情は定量化しづらく定量化しやすい経済合理を優先しがち • 過度に経済合理に偏ると、長期でプロダクトを破壊する 1.

    プロダクトゴールをより本質化する「感情」 プロダクトも会社も究極的なゴールは「幸せ」の最大化
  8. 参考)Anycaのクラッシクカーオーナーの話 1970年代の空冷ポルシェ

  9. 参考)GDPと幸福度の相関分析 50年間の経済と幸福度の相関調査

  10. 2. 会社・チームに血を通わせる「感情」 • 感情を大事にするチームを作ることができ、合理と感情の両 面に配慮したプロダクトを生み出せる • 厳しい局面でも、チーム内のカルチャー・コミュニケーショ ンに人間らしさを保つことができる プロダクトのコアに「感情」を取り入れるとチームにも血が通う

  11. 参考)Chompyの配達員向けプロダクトビジョン 社内でプロダクトビジョンを議論した時の資料冒頭

  12. 参考)SYNの企業カルチャー 1周年記念イベントの記念写真

  13. 3. プロダクトのグロースを加速させる「感情」 ※合理が最低限伴っている前提での話です • プロダクトに人格を宿すことで、合理を超えた「好き」を生 み出すことができる • 感情が乗った口コミは「物語」として広くシェアされ、新た なファン作りにつながる 合理を超えたファンを作ることができる

  14. 参考)Anycaのユーザーコミュニティ

  15. 参考)Chompyユーザーのエモい口コミ

  16. 4. プロダクトブランドの芯を強くする「感情」 • 初期ユーザーの感情が乗った「物語」やコミュニティのお陰 で世界観の希薄化が防げる • ブランドストーリーがマスユーザーの潜在意識に刻まれ、独 自のブランド認知を生み出すことができる ユニークなユーザーストーリーがブランドの希薄化を防ぐ

  17. 参考)Chompyの世界観が伝わってくる口コミ

  18. プロダクトに「感情」を 取り入れる方法論

  19. プロダクトに「感情」を取り入れる方法論 • 『アイデアとは、複数の問題を一気に解決するものだ』 by 任天堂・宮本茂 • サービスを使い続けるかどうかは合理で決まり、熱狂しファ ンになるかは感情で決まる • シンプルなUX/UIを維持しつつ、サービスの基本設計や主導

    線に感情を取り入れられるかが勝負 合理と感情の双方に効く仕組みを作ろう
  20. 参考事例①:「人感」を大事にしたサービス運営 「人感」によって取引がスムーズかつ魅力的に Anyca / Chompy の「顔写真」 中国DiDi の通話対応 ・合理:取引相手が見えるので安心できる ・感情:取引相手に感情移入しやすくなる

    ⇒ 取引スムーズ化・ファン化促進 ・合理:ドライバーの状況が理解できる ・感情:取引相手に感情移入しやすくなる ⇒ キャンセル率の低下・サービス向上
  21. 参考)Chompyの「店長写真」の経緯 店長写真なし 店長写真あり(小) 店長写真あり(大)

  22. 参考事例②:ソーシャルを活かした流通の仕組み グループ購入することでエンタメ性と流通効率を両立 Chompy のグループ購入機能 中国DiDi の通話対応 ・合理:まとめて作る/運ぶので安くなる ・感情:みんなで買うから楽しい ⇒ 安さと楽しさの実現

    ・合理:まとめて作る/運ぶので安くなる ・感情:みんなで買うから楽しい ⇒ 安さと楽しさの実現
  23. 参考)Chompyの「グループ購入機能」の口コミ

  24. 参考事例③:メディア性を強めた売り場作り 売り場のメディア性を強めることで利便性とエンタメ性を両立 Anyca / Chompy のリッチな写真 ドン・キホーテの圧縮陳列 ・合理:商品の魅力が伝わりやすい ・感情:見てるだけで楽しい・ワクワクする ⇒

    検索ストレス減とリピート利用を促進 ・合理:店舗運営コストの低減 ・感情:宝物探し感覚が楽しい ⇒ コスト削減と「ついで書い」の両立
  25. 参考)Chompyのシヅルに拘ったクリエイティブ Chompyの写真 他社の写真

  26. 参考事例④:誇りを持てる職業機会の提供 ビジョンを共有することで、収入に加え「働きがい」を提供 Chompy の配達員との関係性 スターバックスの従業員教育 ・合理:顧客体験が良くなる ・感情:ゴールを共有できやりがいを感じる ⇒ 配達員と顧客のUXの両立 ・合理:顧客体験が良くなる

    ・感情:ゴールを共有できやりがいを感じる ⇒ 従業員と顧客のUXの両立
  27. 参考)Chompyの配達員とのコミュニケーション プロダクトのビジョンを配達員と共有 「おいしさ」つなごう、「笑顔」をつくろう クルーSlackコミュニティ 1,000人のほぼ 全クルーが所属

  28. <最後に> 「感情」と向き合う難しさありますが、 何より楽しいので仲間が増えると嬉しいです!

  29. Chompyチーム、絶賛採用中です! 全職種で採用中 (「SYN」で検索!) 毎月開催の採用イベント