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Kaggle 過去コンペまとめ Image Matching Challenge 2023

kami
April 17, 2024
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Kaggle 過去コンペまとめ Image Matching Challenge 2023

LAIMEの勉強会で利用した資料です。

kami

April 17, 2024
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  1. 1. コンペ概要・前提知識 2. 基本的な解法 3. 個別の技術紹介 4. voteの多い Notebook&Discussion 5.

    上位解法 目次 3 ※プライベートシェアリングにならないように2024年のコンペに ついては言及しません
  2. Image Matching Challenge 2023 • CVPR 2023 Workshop の併設コンペ •

    タスク概要 ◦ ランドマークを様々な位置や角度から撮影した複 数の画像が与えられ、それぞれの撮影位置と向き を推定する ◦ Structure from Motion と呼ばれるタスク 5
  3. データ形式 6 • [train/test]/*/*/images ◦ 同じ場所の近くで撮影された画像のバッチ。学習 用データセットの中には、images_fullというフォ ルダにさらに画像が含まれているものもある。 • train/*/*/sfm

    ◦ このバッチ画像の3D再構成。この画像は、本コン ペティションにバンドルされているライブラリ, colmapで開くことができる。 • train/train_labels.csv ◦ 正解ラベルを含むデータセットの画像のリスト
  4. ピンホールカメラモデル(Pinhole Camera model) ① • 3D の空間にある物体が2D 画像に投影される状態を記述 するためのモデリングの一つ •

    3つの座標系が存在 ◦ ワールド座標系: w ◦ カメラ座標系: c ◦ 画像座標系 8 画像引用:https://kornia.readthedocs.io/en/stable/geometry.camera.pinhole.html
  5. ピンホールカメラモデル(Pinhole Camera model) ② • ワールド座標系→カメラ座標系 回転と平行移動で変換 • 今回のコンペティションで出力し たいのは

    R, t 9 画像引用:https://kornia.readthedocs.io/en/stable/geometry.camera.pinhole.html ワールド座標系における 物体の座標 カメラ座標系における 物体の座標
  6. 評価 mean Average Accuracy (mAA) • scene ごとに正解率を計算して平均を取る ◦ 画像をペアにしたときの全組み合わせについて,

    以下の差の誤差を計算 ▪ 2つのGTの rotation_matrix, translation_vector の差 ▪ 2つの予測値の rotation_matrix, translation_vectorの差 ◦ 閾値ごとに正解率を計算して平均を取る ▪ 誤差が閾値以内あれば正解とする 10 ペアを使って計算をしているのは、おそらく一つの画像の rotation_matrix, translation_vector の値は基準と なる座標が変わると値が変わってしまうため 2つ使えば相対的な位置関係で値が一意に定まる
  7. 全体の流れ 12 scene(撮影の対象物)ごとに画像セットが与えられているのでsceneごとに以下を実行する 1. 類似する画像のペアを作る 2. 画像のキーポイントを検出 3. ペア画像のキーポイントマッチングを計算 4.

    ペア画像の対応を表す基礎行列の計算 5. ペア画像の基礎行列を使って Sparse Reconstruction 参考: https://www.kaggle.com/code/eduardtrulls/imc-2023-submission-example
  8. 1. 類似する画像のペアを作る 13 • 目的 ◦ 類似画像同士のペアを作成したい ▪ 全通りペアを作成してしまうと後の計算 で時間が足りなくなってしまう

    • やること a. 画像モデルで embedding 計算 ▪ input: 画像 ▪ output: embedding b. embedding 同士の cosine 類似度を計 算し、画像ごとに上位N件をペアにする 似てる 似てない ︙ 似てる
  9. 2. 画像のキーポイントを検出 14 • 目的 ◦ 画像の特徴的な点(キーポイント)を検出したい ▪ ペア画像のキーポイントマッチングに使う •

    やること ◦ キーポイント検出のアルゴリズム/モデルを使う ▪ 入力: 画像 ▪ 出力: キーポイント • 例 ◦ SIFT ◦ DISK ◦ SuperPoint 引用元:https://github.com/cvlab-epfl/disk?tab=readme-ov-file [Michał J. Tyszkiewicz, Pascal Fua, Eduard Trulls, 2020]
  10. 3. ペア画像のキーポイントマッチング 15 • 目的 ◦ ペア画像間のキーポイントの対応を見つける • やること ◦

    キーポイントマッチングのモデルを使う ▪ 入力: キーポイント検出済みの画像ペア ▪ 出力: キーポイント同士の対応 • 例 ◦ SuperGlue ◦ LightGlue (2023) 引用元:[Paul-Edouard Sarlin, Daniel DeTone, Tomasz Malisiewicz, Andrew Rabinovich,2020]
  11. 4. ペア画像の対応を表す基礎行列の計算 16 • 目的 ◦ ペア画像の対応を表す基礎行列を計算する ▪ Sparse Reconstruction

    で用いる • やること ◦ RANSACによる基礎行列の計算 ▪ Random sample consensus (RANSAC)によって iterative に外れ値を無視した better な基礎行列を求める ◦ pycolmapを使えば簡単に実行できる
  12. 参考:エピポーラ幾何と基礎行列 17 • エピポーラ幾何 (epipolar geometry) ◦ 2台のカメラで撮影した画像間における幾何 • 基礎行列

    ◦ カメラ固有の(内部)パラメータを用いて正規 化しない場合 X L と X R の位置はある行列F を用いて表現でき、これを基礎行列と呼ぶ ◦ 正規化する場合は基本行列と呼ぶ 引用元: https://kornia.readthedocs.io/en/stable/geometry.epipolar.html
  13. 5. ペア画像の基礎行列を使って Sparse Reconstruction 18 • 目的 ◦ 3D再構成とともにカメラの位置と向きを計算 •

    やること ◦ pycolmap.incremental_mapping ▪ 基礎行列を計算したペア画像を一組ずつ incremental に用いることで3D再構成す るアルゴリズムを提供 引用元:https://github.com/cvlab-epfl/disk?tab=readme-ov-file [Michał J. Tyszkiewicz, Pascal Fua, Eduard Trulls, 2020]
  14. SIFT (キーポイント検出) • 回転・スケール変化・照明変化等に頑健 なキーポイント検出 • アルゴリズム ◦ 少しずつ平滑化を強めた画像を用意し、その差 分画像(DoG画像)を計算

    ◦ DoG画像から極値となる画素を特徴点候補と して抽出 ▪ スケールに頑健になるように前後のスケールも 合わせて周囲の26近傍を比較 ◦ 特徴点の勾配強度と勾配方向を求め、4x4の ブロックからそれぞれ 8 方向の勾配方向ヒスト グラムを生成し、128次元の特徴量を得る 20 引用元:[DG Lowe, 2004]
  15. SuperPoint (キーポイント検出) • 自己教師あり学習によるキーポイント検出の手法 • 2head のモデル構造と多段の学習 • モデル中の65次元は 8x8

    + 1(no point) を表し、 8x8のセル上にキーポイントが存在するのかを表す 21 引用元:[Daniel DeTone, Tomasz Malisiewicz, Andrew Rabinovich, 2017]
  16. Notebook(ソリューション以外) • [EDA] 🏛IMC ~ 🔻3D plots | 📊Interactive vis

    ◦ 3d 再構成したときの結果を可視化 • imc-2023-submission-example ◦ ホストによるサンプル提出。これに習うだけで一通り実行できる上、意外とコード量 は少ない • imc2023-evaluation ◦ ホストによる評価コード • Image Matching Data Discovery and SIFT features ◦ SIFTによるキーポイントマッチングと可視化 27
  17. Discussion(ソリューション以外) • Learning Materials for Completely New to Structure from

    Motion ◦ SfM に関わる youtube 動画のリスト • Medals sellers are always there ◦ メダル圏内のソリューションを売っているのでは?という不正に関する話。 • Recent promising CVPR2023 papers on image matching. ◦ CVPR2023の関連研究のリスト。いくつかは上位ソリューションで使われている • Last year's image matching competition winning solutions ◦ IMC2022のソリューションリスト • Visually explore the dataset! ◦ データセット作成用のオープンソースツール FiftyOne を可視化として使う紹介 28
  18. 1st place solution (public 1st / private 1st) ① 30

    • ペア作成 ◦ NetVLAD • マッチング ◦ 90°回転により向きをあわせる ◦ マッチ部分をクロップしてスケー ルを合わせる ◦ 2つの手法を組み合わせ ▪ sparse method (SPSG) ▪ dense method (LoFTR) • dense method を組みわせると生じ る問題を後の処理で解消
  19. 1st place solution (public 1st / private 1st) ② 31

    • dense method を組みわせると生じる問題 ◦ ペア画像を入力としてキーポイントとマッチングを 作るため、一つの画像におけるキーポイントの位置 がペアごとに微妙に異なる 引用元:[Xingyi He, Jiaming Sun, Yifan Wang, Sida Peng, Qixing Huang, Hujun Bao, Xiaowei Zhou, 2023] • Transformer ベースのモデルと Geometry Refinement を組み 合わせて正確な結果を得る ◦ モデルはMegaDepthデータで 学習
  20. 2nd place solution (public 3rd / private 2nd) 32 •

    ペア作成 ◦ すべての画像ペアを利用 ◦ あとでマッチ数が100以上のものだけにフィ ルタ • マッチング ◦ Rotate detectionで回転検出と修正 ◦ SuperPoint&SuperGlueの組み合わせ ◦ 結果をキャッシュすることで高速化 • COLMAPにいれる最初のペアはマッチ数が 最も多いものにする • 閾値を変えて複数回再構成を実施し、画像数 と3Dポイントの数を元に最適なものを選択
  21. 2nd place solution (public 3rd / private 2nd) 33 •

    大きく効いてそうなもの ◦ 画像サイズの変更 ◦ 複数画像サイズの組み合わせ ◦ Rotate detection ◦ Multi-run reconstruction
  22. 3rd place solution(ban?) (public ? / private ?) 34 •

    画像が大きすぎる場合は長辺1920になるまでリサイズ • 各画像ペアについて片方を4回転して SuperGlue • GeoVerification(RANSAC) ◦ cv2.findFundamentalMat(mkpts0, mkpts1, cv2.USAC_MAGSAC, 2, 0.99999, 100000) • EXIFデータの利用 • 3D再構成の再実行: register ratio(復元に失敗した画像の割合)が 1 未満ならパラメータを変 えて再実行
  23. 4th(3rd) place solution (public 9th / private 3rd) 35 •

    90°回転を試してマッチ数が少なければ飛ばす • マッチング ◦ DKM v3 を使うと Super Glue では拾えなかったマッチングを拾えるように ◦ 画像を4分割して4x4 でマッチングさせる。SuperPointがオーバーヘッドなので実行時間は4倍程度
  24. 5th(4th) place solution (public 13th / private 4th) 36 •

    2022年の優勝ソリューションがベース ◦ DBSCANを利用することで、上位80〜 90%の一致するキーポイントを含むクラ スターを取得し、特徴的な領域のみを Cropする • 4種の回転画像を用意し、軽量なモデルで マッチさせる • CPUタスクとGPUタスクを別スレッドで実行 することで高速化を実現
  25. 6th(5th) place solution (public 5th / private 5th) 37 •

    KeynetAffnetHardnet+Adalam によるマッチング • EXIFの焦点距離の情報を利用 • CPUタスクとGPUタスクを別スレッド で実行することで高速化を実現
  26. まとめ 38 • マッチング ◦ 多くのチームが 90°回転をうまく使っていた ◦ リサイズ・クロップ・分割は性能に大きく影響 ◦

    複数のマッチング方法をうまく組み合わせて性能向上 • 3D 再構成 ◦ refine するか複数実施して適切な再構成を選択すると性能向上
  27. 参考 IMC 2023 • Image Matching Challenge 2023 _ Kaggle

    • Kaggle Image Matching Challenge 2023を振り返る IMC 2022 • Image Matching Challenge 2022 _ Kaggle • Kaggle Image Matching Challenge 2022 まとめ #Python - Qiita 40