Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
チームが安心して顧客に価値を届け続けられる 仕組みを作るために立ち位置を変えた / chang...
Search
Sponsored
·
Your Podcast. Everywhere. Effortlessly.
Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.
→
ashimon83
October 28, 2026
42
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
チームが安心して顧客に価値を届け続けられる 仕組みを作るために立ち位置を変えた / change role from fe to set
ashimon83
October 28, 2026
More Decks by ashimon83
See All by ashimon83
レジャー施設の着券業務とそれを支える技術
ashimon83
0
200
Featured
See All Featured
The browser strikes back
jonoalderson
0
1.9k
Stewardship and Sustainability of Urban and Community Forests
pwiseman
0
570
Crafting Experiences
bethany
1
390
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
4k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
3.2k
The Invisible Side of Design
smashingmag
301
52k
The #1 spot is gone: here's how to win anyway
tamaranovitovic
4
1.2k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
270
14k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
331
25k
Design in an AI World
tapps
1
370
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
225
10k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
239
140k
Transcript
正解のない「体験づくり」に、職能の境界を越えて挑む! ∕ 2026.10.27 チームが安⼼して顧客に価値を届け続けられる 仕組みを作るために⽴ち位置を変えた FE リードから SET へ、AI 時代の品質づくり
井上 真史(SET ∕ パートナープラットフォーム事業部) アソビュー株式会社
⾃⼰紹介 井上真史 SET(兼ソフトウェアエンジニア)∕ パートナープラットフォーム事業部 経歴:NTTコムウェア → リクルート → アソビュー(FE リード
→ SET) アソビューでは asoview.com の機能開発、フロントの基盤整備、カジュアル ⾯談担当 趣味:ドラム(ジャズ)、⾞(BEV)、映画(MCU、A24、...etc.)、ゲーム ⽝(飼いたい)、SUP (やりたい)、筋トレ(したい) © ASOVIEW Inc. 2
これまでの経歴 前職で負債に苦しんだ経験が、FE リードとしての原点になった 前職(リクルート) アソビュー(FE リード) ⼤規模プロジェクトで、継ぎ接ぎで秩序なく作 られたコードの負債に悩まされた 上位スキル者の厳しいレビューを通じて、可読 性や保守性の⼤事さを学んだ
フロントエンド開発環境を整備して、品質と⻑ 期的なスピードに寄与 レビュー、FW の最新化などのリファクタリン グ、複雑になりそうな機能開発 © ASOVIEW Inc. 3
⻑期⽬線をもつことの⼤切さ 中⻑期の⽬線を持った開発が、事業を持続的に伸ばす あとから⾃分たちが苦しまないために、という信念 質とスピードは、トレードオフの関係ではない t-wada さんのこの考えに強く共感。質を犠牲にしても、スピードは上がらない © ASOVIEW Inc. 4
アソビューの現状と課題感 ロードマップ優先の中、中⻑期のスピードを落とす場⾯も⾒えてきた 前提 爆速で成⻑する事業と、それを⽀えるプロダクト開発チーム 「⽣きるに、遊びを。」をミッションに、2030 年に年間 1 億⼈の幸せを。スピードと攻めの姿勢はこれからも 変わらない その中で
事業課題の解決が優先になる 品質にも向き合ってきた(DDD の設計、FW の刷 新)。それでも、顧客のお困りごとの解決が先に ⽴ち、守りの施策は後回しになりがち © ASOVIEW Inc. その結果 中⻑期のスピードを落とす場⾯も 過去の対応が本番不具合につながる。複雑化でス ピードが落ち、⼯数が増える 5
中⻑期にわたって、スピード感を持って 顧客に価値を届け続けられる状態にしたい でも、プロダクト開発の⽚⼿間では、⼿が回らない……
SET というポジションについて考えた SET の定義は曖昧で、会社によっても違う そんなとき、SET の募集があった。カジュアル⾯談を担当していたが合う⼈に出会えず、VPoE のオーダーで 定義を調べ直した ⾃動テストを作る⼈? QA
の上位概念? テストコードを書きまくる⼈? 決まった定義はなさそう。 だったら、課題を解決するために⾃分で考えて動けばいい © ASOVIEW Inc. 7
私が定義した SET テストを改善する⼈ではなく、エンジニアリングで品質を改善する⼈ ⽬的 ソフトウェアの成⻑を持続可能にして、顧客に信 頼されるプロダクトを継続的に届けるための基 盤をつくる 取り組む範囲 プロダクトの品質 ∕
開発プロセス 元々課題感を持っていた、中⻑期の品質づくりに直結する ⼈材定義を考えていたはずが、気づけば⾃分が社内公募に⼿を挙げていた © ASOVIEW Inc. 8
SET として揃えたもの SET として、まずは品質を守る道具を揃えた リリース前チェックを Playwright でシナリオ化 カバレッジの定点観測 1 回あたり
数時間(⼿作業)→ 10〜15 分(⾃動) 主要パッケージを毎週計測し、増減を共有 PR にパッチカバレッジ テスト観点のコードレビュー 変更部分のカバレッジを PR に出す GHA 「テストは実装するときに書く」をひたすら布教 AI エージェントを回し続けて、UT / IT を量産 主要パッケージのカバレッジ 10% → 85%(作業ブランチ上)。量は取れた。ただし、質は別の話 © ASOVIEW Inc. 9
道具と、開発プロセス 道具を揃えることと、開発プロセスに組み込むことは別 いま:道具は置いてある(使うかどうかは、⼈次第) AI でテスト量産 テスト観点レビュー パッチカバレッジを表⽰ カバレッジを週次計測 E2E シナリオがある
実装 PR マージ リリース カバレッジ低下で⽌まる E2E が落ちたら出せない これから:開発プロセスに組み込む(通らないと、先に進めない) TDD が基本の流れ © ASOVIEW Inc. テストがないと通らない 10
なぜ開発プロセスに組み込むのか AI を使えば誰でも“良いコード”が書けるわけではない この数ヶ⽉で、AI がコーディングを完結させる場⾯は⼀気に増えた いま起きていること ただし PR の多くが AI
で書かれている ほとんどのエンジニアが⽇常的に Claude を使い 倒している ただ使うだけでは確率論で、再現性がない 書き⼿の限界を越えない AI は周りのコードを模倣する ⾃分でも AI での実装‧レビュー‧テスト量産を通して実感した。ハーネスやスキルなどで改善はしているが、課題感は完 全には拭えないのが現時点 例: 例外を握りつぶして通るテスト、バグをそのまま期待値にしたテスト、「できました」の⽔増し報告 © ASOVIEW Inc. 11
品質の損益分岐点 スピードが上がった分、品質の損益分岐点はすぐにやってくる 低品質による問題は、もはや“中⻑期”の課題ではない 品質を後回しにして速く出せるの は、最初の数週間だけ “…slows them down within a
few weeks.” — Martin Fowler AI で「書く」速さが上がった分、 負債も速く溜まる。 認知負債という新しい種類も。 その「数週間」は、もっと短く なっていると感じている 縦軸:届けた機能の累計 ∕ 横軸:時間 出典:Martin Fowler, “Is High Quality Software Worth the Cost?” (2019) https://martinfowler.com/articles/is-quality-worth-cost.html © ASOVIEW Inc. 12
AI時代こそテスト テストを中⼼とした品質チェックを、開発プロセスに組み込む ⼈の頑張りや AI の調⼦に頼らない。もともと思っていたことが、SET として動く中で実感に変わった ⼈も AI も、確率的。 テストは、決定的。
© ASOVIEW Inc. 13
これから 次は、揃えた道具を開発プロセスに組み込む いまはまだ道具を揃えた段階。顧客への価値提供に効いてくるのは、これから 開発フローに組み込む TDD を基本の開発フローに ハーネスとガードレールで、漏れを防ぐ 前の図の下段を、ひとつずつ現実にする 改善し続ける テスト⾃体の質を上げ続ける
本番の不具合が減ったかなど、効果を⾒える化 ⼈間のためにも AI のためにも、素早く躊躇なく変化し続けるためにテストを書いていく テストは品質のためではなく、チームが安⼼して攻め続けるため © ASOVIEW Inc. 14
軸⾜(信念)は変えずに、⽴ち位置を変えた 変えたもの:⽴ち位置(⾒る範囲が広がった) 変えなかったもの 軸⾜ 顧客に価値を 届け続けるための 中⻑期の⽬線 FE BE テスト
開発プロセス チームが安⼼して顧客に価値を届け続けられるように。 その思いのまま⽴ち位置を変えてみたら、課題の本質に近づけた。
ありがとうございました © ASOVIEW Inc. 16