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バイトルPROソフトウェアアーキテクチャ再設計の取り組み
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dip-hiroshi-yoneda
June 30, 2022
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バイトルPROソフトウェアアーキテクチャ再設計の取り組み
【Lancers x dip】Engineer Meetup のLT資料です。
- オニオンアーキテクチャでレイヤー毎の責務と依存関係の整理
- 戦術的DDDでコンポーネント毎の責務を整理
dip-hiroshi-yoneda
June 30, 2022
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Transcript
https://www.dip-net.co.jp/ 1 バイトルPROソフトウェアアーキテクチャ再設計の取り組み
https://www.dip-net.co.jp/ 2 自己紹介 ▼⽒名 ⽶⽥ 宏 dip システム開発1部/バックエンドエンジニア ▼経歴 販売・営業といった職種を転々とした後にプログラマーにジ
ョブチェンジをする。 2021年11⽉にdipにジョイン。
https://www.dip-net.co.jp/ 3 ▼⾔語 PHP7.4.23 ▼フレームワーク Laravel6 ▼データベース アプリケーション側から直接つなぐことができず、WEBAPIを通して 操作する。 バイトルProの現状のシステム構成
https://www.dip-net.co.jp/ 4 ▼課題 ディレクトリやコンポーネントの責務が曖昧。 ▼解決⽅法 ・オニオンアーキテクチャのレイヤー層をディレクトリに当てはめ責 務を整理。 ・戦術的DDDでコンポーネントの責務を明確にする。 現状の課題と解決⽅法
https://www.dip-net.co.jp/ 5 現状の主要なディレクトリ構成
https://www.dip-net.co.jp/ 6 Domainディレクトリの課題 Component 認証系・ファイル操作・リクエスト処理 ドメインとは関係無い処理が含まれてい る Application ユースケースの⼿続きを⾏う処理 (トランザクションスクリプト)
肥⼤化したメソッドが作られがち Domain リポジトリのインターフェイス・ WEBAPIのDTO コアなドメインコンポーネンツが存在 していそうだが無い
https://www.dip-net.co.jp/ 7 Infrastructureディレクトリの課題 Oauth 認証系APIのエンドポイント単位の実装 をしているリポジトリという名前のコン ポーネント Core 主要APIのエンドポイント単位の実装をして いるリポジトリという名前のコンポーネント
双⽅ともリポジトリの実装が集約の単位にな っておらず、リポジトリというコンポーネン ト名と実装内容が⼀致しておりませんでした。 ※参考 https://qiita.com/mikesorae/items/ff8192fb9cf106262dbf (やはりお前たちのRepositoryは間違えている)
https://www.dip-net.co.jp/ 8 UseCaseディレクトリの課題 UseCase ユースケースから返すDTO、 Domain/Applicationのインターフェイス Domain/Applicationとユースケースの責 務が重複しているので、実質的に不要な ディレクトリになっている。
https://www.dip-net.co.jp/ 9 現状の課題への対応 まずは、オニオンアーキテクチャを採⽤してレイヤー層をディレクト リ名に当てはめることで、ディレクトリ単位での責務を明確にしたい と考えました。
https://www.dip-net.co.jp/ 10 オニオンアーキテクチャのご紹介 ▼ドメインモデル層 ビジネスロジックのコアとなるモデルが配置 ▼ドメインサービス層 ビジネスロジック的意味を持つ⼿続き処理が配置 ▼ユースケース層(アプリケーションサービス 層) ユースケースを実現するためにドメンインサービ
スやモデルを利⽤して⼿続き的処理を⾏う。
https://www.dip-net.co.jp/ 11 オニオンアーキテクチャのご紹介2 ▼インフラストラクチャー層 DBやファイルのアクセスの外部サービスとのや りとりを⾏う処理を配置します。 ▼プレゼンテーション層(UI層) リクエストの処理や表⽰⽤モデルの作成の処理を 配置 ▼テスト
ユニットテスト等のテストコードを配置
https://www.dip-net.co.jp/ 12 オニオンアーキテクチャを適⽤したディレクトリ構成 ←ドメインモデル層・ドメインサービス層 ←インフラストラクチャー層 ←プレゼンテーション層 ←ユースケース層 ディレクトリがオニオンアーキテクチャの各層に対応して どのディレクトリがどのような責務を持つかが明確になりました。 ※ドメインモデル層とドメインサービス層をディレクトリを分けずに⼀つにしている理由は、
ドメインサービスが対象としているドメインモデルと同じディレクトリに配置したほうが、 関連性が明確になると考え同じにしています。
https://www.dip-net.co.jp/ 13 責務を明確にする以外のメリット • 広く知られたパターンを採⽤すれば、新規参画者も把握がしやすい。 • 開発者同⼠でもパターンに存在する共通の語彙を利⽤してコミュニケ ーションができるので便利。(他のアーキテクチャパターンも同様) • 層の依存⽅向がドメイン側に向いているので、
安定しているドメインのロジックが他の層の変更に影響をうけないこ とがうれしい。 (インフラ層やプレゼンテーション層のフレームワークのアップデー ト等の変化の影響から内側の層を守ることができる。)
https://www.dip-net.co.jp/ 14 課題への対応 戦術的DDDを適⽤することで、細かなコンポーネントに分類してユー スケース処理を薄くし、責務と実装⽅針を明確にしました。 ※画像引⽤元 翔洋社
https://www.dip-net.co.jp/ 15 戦術的DDD(ドメイン駆動設計)とは、ビジネスロジックのモデルを中⼼に 設計するパターン集となります。 主なコンポーネントの種類 • Entity:ビジネスロジックのモデル≒ 集約 • Value
Object:ビジネスロジックをもった値 • Domain Service:ビジネスロジック的意味をもつ⼿続き処理 • Application Service:ユースケースを実現する⼿続き処理 • Repository:集約を永続化したり、データから集約を作成する処理 戦術的DDDのご紹介
https://www.dip-net.co.jp/ 16 ユースケースより粒度の⼩さいビジネスロジックのコンポーネントが 多くあり、肥⼤化したユースケースの実装をビジネスロジックのコン ポーネントに委譲することで、ユースケースをスリムにできそうです。 また、各コンポーネントの責務や実装の指針も明確に定義されており ます。 DDDコンポーネントのメリット
https://www.dip-net.co.jp/ 17 • 広く知られたパターンを採⽤すれば、新規参画者も把握が容易になる。 • 最初にビジネスロジックのモデルを作成するので、リクエストやDBを実 装の起点とした開発に⽐べて⼿続き的処理になりにくい。 その他のメリット
https://www.dip-net.co.jp/ 18 LaravelのEloquentを利⽤した開発に⽐べてコード量がかなり多くなる。 戦術的DDDのデメリット
https://www.dip-net.co.jp/ 19 コンポーネントの格納先ディレクトリ ←Entity・Value Object・DomainService ←Repository ←Controller・View Model (DDDのコンポーネントではない) ←Application
Service ここで紹介されていないコンポーネントも他にたくさんありますが、 各ディレクトリのメインとなるコンポーネントがきまり、 ディレクトリの責務と格納されるコンポーネントの責務を ⼀致させることができました。
https://www.dip-net.co.jp/ 20 バイトルPROの⽬標 バイトルPROではこれらのレイヤー層、コンポーネントの指針に沿っ てリファクタリングすることで、新規参画者でも設計の把握が容易で、 実装者毎のブレを少なくした開発を⽬指していきます。
https://www.dip-net.co.jp/ 21 Thanks! ご清聴ありがとうございました。