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1人じゃ無理でも2人ならできる! プロダクトオーナーとスクラムマスターの協働で加速するスクラム改善

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October 04, 2025
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1人じゃ無理でも2人ならできる! プロダクトオーナーとスクラムマスターの協働で加速するスクラム改善

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GakuBessho

October 04, 2025
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  1. SEN CORPORATION 自己紹介 • べったけ(@gb_pdm) • 2024.4月に千に入社 • 職種 :

    プロダクトマネージャー • 経歴 : SIerでPjM→PdM→PdM • 趣味 : キャンプ • 2児の父(8月に第二子爆誕!) • おはぎ(@ohagi_dev) • 2023.8月に千に入社 • 職種:スクラムマスター • 経歴:ずっとエンジニア • スクラムフェス大阪2025に参加
  2. SEN CORPORATION 事業概要 保育業界の課題を ITで解決し、 子どもたちの心と身体を強く育む 幼い子どもたちにとって重要な存在となる、保育士や幼稚園教 諭。 先生たちの働きやすい環境を作ることがより良い教育につなが り、それは子どもたちの健やかな心を育みます。

    そして幼い頃から食育をサポートすることで、 子どもたちが将来、健康で豊かな暮らしができるようになります。 私たちは、先生も子どもたちも、一緒に笑顔で成長していける未 来を創っていきます。
  3. SEN CORPORATION もしこの3要素のどれか 1つでも欠けていると Goal Alignmentがないと Structured Conversationsがないと Collaborative Trustがないと

    ・優先順位が付けられない ・言われた順にPBIが積み上がっていく ・「緊急度は低いが重要度は高い」対話がなくなる ・問題の発見が遅くなる ・本質的な発言が生まれない ・対話の場が形式的なものになる
  4. SEN CORPORATION 入社した際に感じたモヤモヤ Goal Alignment Structured Conversations Collaborative Trust ・チーム内で複数

    pjtが同時に走っている →朝会で共有されるお互いの内容についてみんな理解できてる? →コンテキストを理解したうえでフィードバックやレビューできている? ・プロダクト改善のための場が少ない →個人単位で課題を感じていてもその課題感を表明して話し合えている? ・事業部と開発部の接触頻度が少ない →お互いのやっていことを理解できている? ・事業部とのやり取りが「言質をとる場」になっている →「ユーザーにとって価値があるか」ではなく「あの人がこれで良いと言っていた」 らOK? ・一緒にプロダクト作りをしているグルーブ感がない
  5. SEN CORPORATION Collaborative Trustでやったこと 単純接触効果 巻き込む 事業部 / 開発関係なく早期に巻き込むこんで「一緒にやっていきましょうよ!」感を醸成する ・事業部

    / デザイナーとUXリサーチ ・エンジニアと仕様のブラッシュアップ ・カメラオン ・slackのスタンプうざめ ・事業部のキックオフやオフィスに凸
  6. SEN CORPORATION Collaborative Trustでやったこと 単純接触効果 巻き込む 事業部 / 開発関係なく早期に巻き込むこんで「一緒にやっていきましょうよ!」感を醸成する ハードルを下げる

    ・事業部 / デザイナーとUXリサーチ ・エンジニアと仕様検討 ・カメラオン ・slackのスタンプうざめ ・事業部のキックオフやオフィスに凸 ・KPTでは質 < 量を優先 ・課題を出すのではなく、対話の中で問を投 げる 事業部の偉い人と関係を深めることができた チームから対話に関するポジティブな声が生まれてきた
  7. SEN CORPORATION 時 間 が 足 り な い い

    や 時 間 が 足 り な い
  8. SEN CORPORATION 健全な対話への回帰 with チーム スクラム勉強会を開催! スクラムを通して チームがどうなりたいか Goal Alignment

    チーム憲章を作成! そのプロセスで チーム現在地を可視化 Structured Conversation Collaborative Trust Howは指示しない! メンバーを信頼し、委ねる 問いかけの総量を増やした
  9. SEN CORPORATION ドキュメント管理 プロダクト開発で必要となるドキュメントの管理方針を整えることでコミュニケーショ ン負担を減らす ドキュメント種別 役割 内容 運用方法 PRD

    開発企画書 ・「なぜ作るのか?」「期待成果はなに か?」「誰のどんな課題を解決したい のか?」をまとめたドキュメント ・PdMが叩きを作成しステークホルダー / 開発チームと対話しながらブラッ シュアップ・開発検討mtgで必要になる リリース資料 社内向けにリリース内容を 展開するための資料 ・リリース背景/ UIデザイン / 機能概要 / 注意事項などおを記載 ・分割リリースで進めることが多いのでどの順番で何がリリースされるのかを pjt単位でスライドにまとめる ・事業部やエンジニアと認識を合わせるためのペーパープロトタイプとして も活用 SPEC ユーザーストーリー単位で仕 様をまとめたドキュメント リリース資料よりも細かな仕様を記載 (バリデーション / 条件など) ・事業部との要件整理やリファインメントで活用 ・非エンジニアが理解できない内容は記載しない (ER図 / クラス設計 / 技術 選定など) PBI ユーザーストーリーを開発 チームで管理、開発可能な 状態に分解したもの ・SPECのリンク ・受け入れ基準 ・UnReady→Ready→WIP→Doneと いうステータスで管理 ・スプリント開始までにReadyにする ・プランニングで話した内容や技術的な関心事も記載・開発していく中で気に なったことを随時コメントで追加 ・フロー型として扱い重要な情報は別ドキュメントに切り出してリンクのみ記 載
  10. SEN CORPORATION まとめ  ・良いプロダクトを作るにはプロダクト開発全体において、「健全な対話」を生み出すことが 大事! ・「健全な対話」を生み出すには「Goal Alignment」「Structured Conversations」 「Collaborative Trust」の3つの要素が大事

    ・1人でプロダクト開発全体における「対話」を生み出すのは限界がある ・まずはプロダクトオーナーとスクラムマスターの2人で対話することから始めてみよう