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開発者と共創しテストプロセスを当たり前にした話
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Naoko Inagaki
July 01, 2025
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開発者と共創しテストプロセスを当たり前にした話
2025/06/30の「QA engineer at a Startup vol.14 naokoin編」での発表資料です。
Naoko Inagaki
July 01, 2025
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Transcript
開発者と共創しテストプロセスを 当たり前にした話 株式会社kubell 稲垣 直子 QA engineer at a Startup
vol.14 2025年06月30日
自己紹介 naokoin / 稲垣 直子 株式会社kubell(旧Chatwork株式会社) QAエンジニア/EM 組み込み系、基幹システム、SaaSなどのQAを経て 2023年11月に株式会社kubellに1人目のQAエンジニア として入社
所属 趣味 経歴 猫様と遊ぶこと
会社名 株式会社kubell 代表取締役CEO 山本 正喜 グループ従業員数 所在地 東京、大阪 設立 2004年11月11日
会社概要 働く人の心に、薪をくべる存在へ。 585名(2025年3月末日時点)
2024年7月1日よりChatwork株式会社は、株式会社kubell(読み:クベル)に社名変更しました。 株式会社kubellは、誰もが使いやすく、社外のユーザーとも簡単につながることができる 日本最大級のビジネスチャット「Chatwork」を運営しています。 また、チャット経由で会計、労務、総務など様々なバックオフィス業務をアウトソースできる 「Chatwork アシスタント」などのBPaaSサービスを幅広く展開。 ビジネスチャットの会社から、BPaaSで「働く」を変えるプラットフォームを提供する会社へ事業領域を拡張します。
働くをもっと 楽しく、創造的に ⼈⽣の⼤半を過ごすことになる 「働く」という時間において、 ただ⽣活の糧を得るためだけではなく、 1⼈でも多くの⼈がより楽しく、 ⾃由な創造性を存分に発揮できる社会を実現する。 MISSION
事業概要 *1 Nielsen NetView 及びNielsen Mobile NetView Customized Report 2024年4月度調べ月次利用者(MAU:Monthly
Active User)調査。 調査対象はChatwork、Microsoft Teams、Slack、LINE WORKS、Skypeを含む41サービスを株式会社kubellにて選定。 *2 2025年3月末時点。 • 国内最大級のビジネスチャット「Chatwork」を展開 業界のパイオニアであり国内利用者数No.1*1 導入社数は91.4万社*2を突破 • 圧倒的な顧客基盤とプラットフォームを背景に、チャット経由で業務を請け負いDXを推進する BPaaSを展開 BPaaS (Business Process as a Service) ビジネスチャット「Chatwork」 業務代行 経理・総務・事務など幅広い業務に対応 人事・労務など専門性の高い業務に対応 採用 経理・会計 労務 営業事務 AI・SaaSを徹底活用 6
7 https://youtu.be/3NHp8caltK0 1人ひとりの成功をテクノロジーの力で導き、ビジネスを活性化させる存在になり たいという想いをブランドムービーで表現しています。ぜひ、ご覧ください。 ブランドムービー「かわる、はじまる Chatwork」 • 国内利用者数No.1*チャットツール • ITを使い慣れていない人でも使いやすい
• 中小企業の利用に強み プロダクトの特徴 * Nielsen NetView 及びNielsen Mobile NetView Customized Report 2024年4月度調べ月次利用者(MAU:Monthly Active User)調査。 調査対象はChatwork、Microsoft Teams、Slack、LINE WORKS、Skypeを含む41サービスを株式会社kubellにて選定。 7 ビジネスチャット「Chatwork」について
• ビジネスチャットは、業種や職種問わず、全従業員が業務時間中を通して使い続け るという特性を持つ • そのため、トラフィック量が膨大になる傾向 • 24時間365日止めることのできない、ビジネスにおける”インフラ”となるサービス =パフォーマンスとシステムとしての信頼性、どちらも高いレベルで担保する必要がある 高い非機能要件 利用ユーザーの多さ
導入社数 ※ 2025年03月末時点 91.4万 登録ID数 754.4万 DAU 119.7万 現状のトラフィック量 www.chatwork.comのCloudFrontのメトリクス。 リクエスト量が現時点(※)で毎分106万ほど。 秒間約1.7万以上のリクエストをさばいている。 ※ 2024年2月時点 開発における特徴 8
「Chatwork」は2011年3月にリリースされ、10年以上が経過 現状は、一つの巨大なモノリスのシステム上で、ほぼすべての機能が実装されている リリースから10年超の巨大サービス 開発速度が低下しやすい状況 • 10年以上運用しているサービスのため、技術的負債がたまっている状況 • 同一のシステムを触るため、人数が増えれば増えるほどコミュニケーションが複雑になる • 巨大ゆえに認知負荷が非常に高くなりやすく、事故に繋がりやすい/変更・追加が困難
課 題 開発における現状の課題 9
開発体制とプロダクトの状況 • Chatworkアプリケーションを開発する12チームが存在 • 開発者が品質担保を行ってきた
QAがどう関わるのか? 2023年11月に一人目のQAエンジニアとして参画し、2つの活動をしました 1. 全開発チームに影響を与える横断的な活動 2. 特定の開発チームに入り品質を作り込める状態を作る活動 今回は「特定の開発チームに入り品質を作り込める状態を作る活動」に焦 点を当ててお話しします!
特定の開発チームに入り品質を作り込める状態を作る活動とは? 入社をしてから全開発チームにヒアリングをしました 1. リリースに不安を感じることがある 2. 検証に時間がかかっていると感じる 3. 品質担保とリリーススピードのバランスがわからない 4. チームを跨いだ場合の品質担保が弱い
ヒアリング結果
特定の開発チームに入り品質を作り込める状態を作る活動とは? 1. 品質を向上させるためにどうアプローチをするのか決まっていなかった (ベースとなるものがなく、チームや人によってバラバラで属人化していた) これまで 1. チームによりドメインや開発手法、文化が違う 2. QAエンジニアがいなかった 背景
特定の開発チームに入り品質を作り込める状態を作る活動とは? テストプロセスを導入しよう!!
テストプロセス導入で得られること 1. 属人化が緩和され、一定レベルを保つことができる 2. プロセスがあることにより、効率的に進めることができる 3. 早い段階でバグを排除することで、開発ライフサイクルの後半に発生する故障を少なくし、 品質コストを削減できる 4. 手戻りが減ることで、全体の開発サイクルが短縮でき、迅速なサービス提供ができる
※一般的なテストプロセスに加え、シフトレフトやシフトライトの要素も含めている
開発者と共創しテストプロセスを作る 以下のステップで開発者と一緒にテストプロセスを作りました STEP1 現状のテストプロセスを洗い出す STEP2 理想のテストプロセスを共有する STEP3 テストプロセスの設計と役割分担を明確にする STEP4 1スプリント回してみる STEP5 テストプロセスに特化した振り返りを毎スプリント実施し、テストプロセスのテーラリング を実施
STEP1 現状のテストプロセスを洗い出す みんなで現在どのタイミングで何を実施しているかをプロットする
STEP2 理想のテストプロセスを共有する みんなでやった方が良いと思うことを書き出す
STEP3 テストプロセスの設計と役割分担を明確にする 誰がどのタイミングで何をするのかを書き出し、認識合わせをする
STEP4 1スプリント回してみる 作ったテストプロセスを1スプリント回す
STEP5 テストプロセスに特化した振り返りを実施する (通常のレトロスペクティブとは別に)テストプロセスに特化した振り返りを毎スプリント実施 テストプロセスのテーラリングを実施
テストプロセスの適用と改善 全チケット → ハイリスクのみ → ユーザー影響のあるリリース(拡大) テストプロセス適用対象の変遷 既に必ず実施する運用となっていたものをチェックリストから除外 テストプロセスチェックリストの変更
テストプロセスの適用と改善 プロジェクト管理はJira、テスト管理はTestRailで行なっていたが、Jira拡張アプリの導入に より、Jira上でテスト実施ステータスが追跡しやすくなった テストプロセスチェックリストの運用方法 スプレッドシートからJiraチケットのチェックリストへ移行 一緒にテストプロセスをつ くった開発者が作成した Jira 拡張アプリ 詳細はBlog
チーム内のテスト管理の フロー改善について
「当たり前」にするための工夫 1. テストプロセスをつくっただけでなく、運用がまわっているか必ずチェックをする 2. 定着させるために、毎スプリント、テストプロセスの振り返りをする 3. テストプロセスの改善を繰り返す 現在 開発チームのみんなでつくったテストプロセスを、一緒に1年くらい運用を回した QAエンジニアがチームに常駐しない状態となったが、テストプロセスは回っている状態
当たり前にするためにやったこと
成果と学び • テストプロセスを開発者と共に作り上げ、その運用を開発チーム内で「当たり前」にすることが できた • QAエンジニアが常駐せずとも開発チーム自身で品質を作り上げていく基盤ができた 今回の取り組みで得た学びは「品質は開発チーム全員で作り上げるもの」という意識を改めて 実感できたことです。 開発者一人ひとりが品質に責任を持ち、継続的に改善を重ねることに積極的に参加してくれたおかげ で、品質を作り上げられる仕組みができました。
成果
26 kubellでは ミッションに共感し、ともに実現していく仲間を募集しています (キャリア登録やニュースレター登録も受け付けています!) kubell エンジニア採用 https://www.kubell.com/recruit /engineer/ エンジニアを絶賛募集中です!