Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
複雑なサービスの開発環境 / Complex Service Development
Search
reireias
July 04, 2019
0
830
複雑なサービスの開発環境 / Complex Service Development
我々のサービスは日々複雑になっていき、それと連動して開発環境もやはり複雑になっていきます。今回はそんな開発環境でよくある課題とその対策を紹介します。
reireias
July 04, 2019
Tweet
Share
More Decks by reireias
See All by reireias
MedPeer SREチームによるAWSアカウント運用効率化 / Improving efficiency of AWS account operations by MedPeer SRE team
reireias
7
1.5k
メドピア AWS勉強会 ECS編 / MedPeer AWS Seminar ECS
reireias
15
11k
[開発合宿] Firebase + Nuxt.js + RaspberryPiによる猫監視システム / Cat Watcher
reireias
0
260
Featured
See All Featured
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
125
18k
Infographics Made Easy
chrislema
239
18k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
80
5k
The Invisible Side of Design
smashingmag
297
50k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
105
48k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
327
21k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.1k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.2k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
786
250k
Bash Introduction
62gerente
608
210k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
228
52k
The Mythical Team-Month
searls
218
43k
Transcript
複雑なサービスの 複雑なサービスの 開発環境 開発環境 メドピア株式会社 侘美 怜
自己紹介 自己紹介 侘美 怜 (たくみ さとし) Twitter: GitHub: Qiita: 2019年2月にメドピアへ入社
SRE 兼 サーバーサイドエンジニア 趣味は猫を愛でること reirei_As reireias reireias
本日の話 本日の話 ローカルの開発環境について ローカルの開発環境について
サービスが成長する過程でアーキテクチャは サービスが成長する過程でアーキテクチャは どんどん複雑になっていく どんどん複雑になっていく PaaS/SaaSの活用 例:Elasticsearch、S3、Lambda 歴史的経緯による複雑化 技術的負債 マイクロサービス化等のアーキテクチャ変更
メドピアも年々複雑なアーキテクチャに... メドピアも年々複雑なアーキテクチャに... ここでやばいアーキテクチャを見せる
複雑化していく過程でローカルの開発環境も複雑に 複雑化していく過程でローカルの開発環境も複雑に README.mdがツギハギだらけに 全体を知る人が少なくなる そして、次第にメンテされなくなっていく... 開発効率が下がっていく... という光景を幾度となく目にしてきた
開発環境は大事 開発環境は大事 日々利用するので生産性に直結 CIにも共通する
これまで培ってきた これまで培ってきた ノウハウや課題を共有します ノウハウや課題を共有します
3つの課題 3つの課題 1. PaaS/SaaSをどうする問題 2. コンテナとローカルの連携どうする問題 3. Docker for Mac遅い問題
1. PaaS/SaaSをどうする問題 1. PaaS/SaaSをどうする問題 スピーディーな開発にはPaaS/SaaSの利用は不可欠 例: S3、Lambda、Elasticsearch 課題: これらを開発環境ではどうする?
対策1: 同じものをローカルで動かす 対策1: 同じものをローカルで動かす ローカルでも動作可能なOSSの場合はこれ 例:MySQL、Elasticsearch、Redis 公式のコンテナイメージを利用するのが良い
対策2: 代替OSSをローカルで動かす 対策2: 代替OSSをローカルで動かす AWS固有のものとかは代替となるOSSがあったりする 例:S3 -> minio、Lambda/SQS/SNS等 -> LocalStack
Mailはmailcatcherが最近は人気
対策3: 直接PaaS/SaaSに接続 対策3: 直接PaaS/SaaSに接続 本番と同一のサービスを利用できるという点では良い 開発者が多いと辛くなってくる コストもかかる 対策4: 実装で切り替える
対策4: 実装で切り替える できる限り採用したくない 例:本番やテスト環境ではS3に接続するが、ローカル ではファイルシステムを使う ローカルやCIでは実施されないコードが出てくる
2. コンテナとローカルの連携どうする問題 2. コンテナとローカルの連携どうする問題 コンテナ内で動作させながら開発するケース 依存が複雑で構築が手間 開発環境の統一 課題:どうやってコーディングするか?
対策1. Docker Volumeを使う 対策1. Docker Volumeを使う DockerのVolumeでローカルのコードをマウント 好きなエディタで編集 lintやテストのエディタ連携は少し工夫する必要あり 同一バージョンをローカルにも入れる
実行パスを修正してコンテナ内のものを実行する
対策2. VS Code Remote Development機能を使う 対策2. VS Code Remote Development機能を使う
コンテナ内でVS Code Serverが起動する仕組み 既存のdocker-compose.ymlを流用して設定が可能 まだ試せていないが、かなり良さそう
対策2. VS Code Remote Development機能を使う 対策2. VS Code Remote Development機能を使う
デメリット:私はVimmerである
3. Docker for Mac遅い問題 3. Docker for Mac遅い問題 課題:Docker for
Macとホスト間のファイル同期が遅い 理由:MacのDockerはネイティブでない(間にxhyve) マウントなので、ファイルへのアクセス全般が遅い デバッグやテストのパフォーマンスが低下
対策1. Docker Volumeのオプションを利用する 対策1. Docker Volumeのオプションを利用する 以下のオプションを利用する consistent デフォルト cached
ホストからコンテナへの更新の遅延を許可する コンテナ内のreadの高速化 delegated コンテナからホストへの更新の遅延を許可する コンテナ内のread/writeの高速化 例: が 486s -> 49s まで高速化 https://docs.docker.com/docker-for-mac/osxfs-caching/
対策1. Docker Volumeのオプションを利用する 対策1. Docker Volumeのオプションを利用する での設定例 version: '3' services:
app: image: alpine:latest volumes: # <local path>:<container path>:<option> 形式 指定 - /path/to/app:/app:delegated
対策2. docker-syncによる同期の高速化 対策2. docker-syncによる同期の高速化 を利用する オプションよりも約2倍程度速い 例:メドピアのとあるページの表示速度 オプション => 2.4秒
=> 1.0秒 docker-sync
before after 対策2. docker-syncによる同期の高速化 対策2. docker-syncによる同期の高速化 # docker-compose.yml services: app:
volumes: - /path/to/app:/app # docker-compose.yml services: app: volumes: - sync-volume:/app volumes: sync-volume: external: true # docker-sync.yml version: '2' syncs: sync-volume: src: '/path/to/app'
参考:docker-syncの仕組み 参考:docker-syncの仕組み https://docker-sync.readthedocs.io/en/latest/advanced/sync-strategies.html
対策3. 開発マシンをLinuxにする 対策3. 開発マシンをLinuxにする プロダクトはAmazon LinuxやAlpineで動いている プロダクトへのコンテナの導入も活発になってきている Linuxが最も開発機に適しているのは自明で Linuxが最も開発機に適しているのは自明で ある!
ある! まあ、現実的には情シスとか社内ルールによって無理だっ たり...
まとめ まとめ 開発環境は大事、メンテしよう Linuxで開発したい Dockerを上手く活用しよう docker-composeによる構築の簡易化 CI環境への流用/共通化が簡単 Linuxで開発したい
ご清聴ありがとうございました ご清聴ありがとうございました