Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
[開発合宿] Firebase + Nuxt.js + RaspberryPiによる猫監視シス...
Search
reireias
July 01, 2019
Technology
0
270
[開発合宿] Firebase + Nuxt.js + RaspberryPiによる猫監視システム / Cat Watcher
開発合宿で作成したシステムです。
Firebaseの使い心地の検証の目的で作成しました。
reireias
July 01, 2019
Tweet
Share
More Decks by reireias
See All by reireias
MedPeer SREチームによるAWSアカウント運用効率化 / Improving efficiency of AWS account operations by MedPeer SRE team
reireias
7
1.6k
メドピア AWS勉強会 ECS編 / MedPeer AWS Seminar ECS
reireias
15
11k
複雑なサービスの開発環境 / Complex Service Development
reireias
0
880
Other Decks in Technology
See All in Technology
OPENLOGI Company Profile for engineer
hr01
1
20k
生成AI “再”入門 2025年春@WIRED TUESDAY EDITOR'S LOUNGE
kajikent
0
100
Two Blades, One Journey: Engineering While Managing
ohbarye
4
2k
LINE NEWSにおけるバックエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
240
コンピュータビジョンの社会実装について考えていたらゲームを作っていた話
takmin
1
600
AIエージェント元年@日本生成AIユーザ会
shukob
1
210
クラウド食堂とは?
hiyanger
0
110
Active Directory攻防
cryptopeg
PRO
8
5.5k
役員・マネージャー・著者・エンジニアそれぞれの立場から見たAWS認定資格
nrinetcom
PRO
3
6k
Amazon Aurora のバージョンアップ手法について
smt7174
2
140
Snowflakeの開発・運用コストをApache Icebergで効率化しよう!~機能と活用例のご紹介~
sagara
1
440
ExaDB-XSで利用されているExadata Exascaleについて
oracle4engineer
PRO
3
250
Featured
See All Featured
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
50
11k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
4
430
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.4k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
Building an army of robots
kneath
303
45k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
22
1.4k
Designing for Performance
lara
604
68k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
47
7.4k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
29
1k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Unsuck your backbone
ammeep
669
57k
Transcript
ねこかん ねこかん Firebaseを活用した猫監視システム Firebaseを活用した猫監視システム reireias 1
モチベーション モチベーション FirebaseがWebアプリ用のインフラとしてどの程度使え るか知りたかった 不在中の猫が家で何しているのか気になる 2
できたもの(PWA版) できたもの(PWA版) 3 . 1
できたもの(Web版) できたもの(Web版) 3 . 2
ソースコード ソースコード reireias/cat-watcher reireias/raspberrypi-ansible 3 . 3
採用技術 採用技術 4 . 1
RaspberryPi Zero RaspberryPi Zero 512MB RAM, 802.11b/g/n カメラモジュール モバイルバッテリーからの供給での稼働を想定 4
. 2
Vue.js + Vuetify.js + Nuxt.js Vue.js + Vuetify.js + Nuxt.js
(個人的に)鉄板の組み合わせ Vuetify.jsのUIコンポーネント Nuxt.jsによるSPA、PWA Nuxt.jsが内包するVuexによるFluxでのデータ管理 4 . 3
Firebase Firebase mBaaS(modile Backend as a Service) Authentication: 認証 Hosting:
静的サイトホスティング Firestore: リアルタイムNoSQL Storage: データ保存ストレージ Functions: イベント駆動形FaaS Messaging: Push通知 4 . 4
システム構成 システム構成 5 . 1
処理フロー(画像追加) 処理フロー(画像追加) 1. コマンドが動体を検知し、画像を保存 2. shellスクリプトが画像の追加を検知し、 コマンド でCloud Storage for
Firebaseにアップロード 3. FunctionsがStorageへのファイル追加をトリガーに起動 Cloud Vision APIで画像にラベル付け Cat が含まれていれば、DL URLを発行し、Firestore にデータ登録 含まれていなければ、画像を削除する 5 . 2
4. Firestoreへのデータ追加をトリガーに、Functionsが起動 MessagigでCatトピックを購読しているデバイスに push通知送信 5. クライアントはHostingされた静的サイトへアクセス 6. AuthenticationによるGoogle認証連携 7. クライアントからFirestoreに接続し、画像一覧のデータ
を取得 8. データ中のDL URLでStorageから画像を取得 5 . 3
処理フロー(ユーザー登録) 処理フロー(ユーザー登録) 1. Google認証でログインしたイベントをトリガーに Functionsが起動 ユーザーのデータをFirestoreに追加する 2. 通知ONボタンをユーザーがクリック ブラウザの通知の許可を利用し、許可された場合 registerTokenが発行される
発行されたregisterTokenをFIrestore上のユーザーデー タの属性にセット 5 . 4
3. Firestoreのユーザーデータの更新をトリガーに Functionsが起動 registerTokenが更新されていた場合は、それ で をsubscribeする registerTokenのみでも個々にメッセージを送ることがで きるが、最大で同時に100通が上限 Topicに対する配信なら上限は無制限 5
. 5
Firebaseに対する考察 Firebaseに対する考察 6 . 1
Webアプリエンジニア Webアプリエンジニア (サーバーサイド/フロントエンド)として (サーバーサイド/フロントエンド)として 認証連携周りがかなり楽。革命レベル。 デプロイが簡単 Storage/Firestoreのアクセス権が簡単に定義できる FunctionsをWebエンジニアだけで簡単に実装/デプロイ Push通知機能がある NoSQLの設計と、Functionsによるイベント駆動のサー
バーサイド設計の難易度が高い 全てNoSQLのFirestoreで実現できるわけではない 6 . 2
SREとして SREとして 圧倒的にフルマネージド = 管理コスト低 証明書管理不要 スケーリング(Functions/Firestore/Hosting) もろもろのサーバーの管理コスト無し GCPとの統合が容易 足りない機能はGCPでまかなうことができる
親和性というのは大事、親和性が低いと権限管理がう まくいかない 6 . 3
Firebaseの個々の機能に関して Firebaseの個々の機能に関して 7 . 1
Authentication Authentication firebase-uiを使うと超低コストで3rdPatyログインのボ タン+機能が実現可能 ただし、リダイレクト時のこまかい挙動に関して手を 入れれないのは微妙 BtoB向けのような、ユーザー管理者によるユーザー管理 機能の提供は難易度高そう 運用者によるユーザー管理画面はAdmin SDK
+ Serverで いけそう 7 . 2
Hosting Hosting CDN、証明書、HTTP2対応等が簡単に実現できる 静的サイトがメイン(or Mobileアプリ)の場合はこれで十 分 7 . 3
Storage Storage 複雑なアクセス権制御さえなければ十分 裏はGoogle Cloud Storageなので、S3と同等と思ってよ いです 7 . 4
Firestore Firestore Firebaseを使いこなせるかは、Firestoreを使いこなせる かにかかっていると言っても過言ではない リアルタイムNoSQL(マジでクライアントにリアルタイム に変更が伝わるので、UXが良い) NoSQLの一般的な特徴になるが、複雑なジョイン、複雑 な検索、複雑なリレーショナルは苦手 それと引き換えにパフォーマンスとスケーラビリティが 高い
これらの特性から従来のRDBMSとは異なる設計を求めら れる点が難しい 7 . 5
Functions Functions FirebaseのバックエンドがGCPなので、いい感じに統合 されている GCPのAPI(今回はVision API)がAPIキー等なしで簡単に利 用できる デバッグをローカルでできる機能があるが、試せていな い 7
. 6
Messaging Messaging Push通知がまあまあ簡単にできる 認証キーとかトークンの関係で、意外とサーバーサイド (Functions)上でしかできない(クライアント側でやると面 倒な)ことがあったりする トピックの購読による配信は複数のトピックを組み合わ せられるので、これで基本はいろんな配信パターンを実 現できるはず 7
. 7
結論 結論 Firebaseの機能で満たせる要件の場合、圧倒的に開発コ ストを抑えることが可能 NoSQLで足りるか? Functionsの制約下でバックエンドは十分か? 上記の見極めは難しい 開発初期に見通せるか? 最初からRailsありきと、(Firebaseで作って)途中で Rails等を足すのとどちらがコストが低いか
8
その他感想1 その他感想1 やはりベースはmBaaSであり、モバイルでしか利用でき ない機能のほうが多い FirebaseのAPIリファレンスサイトがちょっと重い functionsの名前をイベント名ベースにするのか、処理内 容にするのか悩む PWAのservice workerのデバッグめっちゃ辛い 9
. 1
その他感想2 その他感想2 参考になった push通知をクリックした際、PWAで開くのか、ブラウザ で開くのかはユーザーの設定次第 firebase-uiは簡単にログインボタンを出せるが、リダイ レクト時のロードをアニメで制御するのが難しい iOSのPWAでのリダイレクトを伴うGoogle認証が、最新 のOSでないと成功しない(iOSのPWA対応が遅い) ここ
9 . 2
その他感想3 その他感想3 ステージング環境が勝手に作成される(まだ試せていな い) USB-OTGむずい 9 . 3