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XP祭り2023_ウォーターフォールPjMがアジャイルを導入するまで
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tanaka3
September 30, 2023
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XP祭り2023_ウォーターフォールPjMがアジャイルを導入するまで
XP祭り2023で発表させていただいた資料です。
tanaka3
September 30, 2023
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Transcript
ウォーターフォールPjMが アジャイルを導入するまで XP祭り2023 tanaka-san
アジェンダ • 自己紹介 • テーマ • アプローチ • 導入結果 •
まとめ
自己紹介 田中 久義(tanaka-san) Sierマネージャー • 入社以来ウォーターフォール案件 現在 • アジャイル開発の部署に異動 •
現場にアジャイル(LeSS)導入 • 5チーム(約20名)のスクラムマスター
誰に向けて? • 今までウォーターフォール型開発に参画してきた方 • これから初めてアジャイル型開発に参画する方 • これから現場を、アジャイルに変えていきたい方
ウォーターフォール(WF) ウォーターフォール プロジェクトマネージャー アジャイル • 予測型開発アプローチ • プロジェクトのライフサイクル(計画・設計・開発・テスト etc)をフェーズごとに区切って管理する •
フェーズごとに完了判定を行い、 次のフェーズに行く • 完了しなければ、次のフェーズに行かない(?) • フェーズ事の計画が上手くできる場合は問題ない
アジャイル(Agile) ウォーターフォール • 適応型開発アプローチ • 大まかな目標から始めて、 漸進的に開発を進めていくこと • イテレーションというサイクルの中で、 設計・開発・リリースを繰り返し行い、開発する
• 適応しながら進めていく、計画も変えていく アジャイル プロジェクトマネージャー
ウォーターフォール と アジャイル ウォーターフォールとアジャイルの違いは開発アプローチ WF:計画 > 実績 ⇄ Agile:実績 > 計画 アジャイル
実装 設計 計画 ウォーターフォール テスト 計画 設計 実装 テスト ソフトウェア開発するという目的は同じ!
プロジェクトマネージャー(PjM) ウォーターフォール • プロジェクトマネジメント • プロジェクト 独自のプロダクトやサービスを創造するため に実施さ れる 有期性のある業務を管理する
• なぜ管理が必要なのか? • プロジェクトはそれぞれ独自性のあるもの • 業務はそれぞれが相互に関連しあっている プロジェクトマネージャー アジャイル
アジャイルにはプロジェクトマネージャーは不要? プロジェクトにマネジメントは必要 • マネジメントを行うのが、マネージャーではなく、チームの 一人一人になった • Scrumのプロダクトオーナー=マネージャー、スクラム マスターがリーダーではない • 誰がどう行うかは、現場それぞれによって異なる
• マネージャーやリーダー経験のある人は、 どうやってみんなにマネジメントをおこなってもらうか、リー ダーシップを発揮してもらうかを考える
導入する現場 • 実際に参画した現場 • とある会社の社内システム開発チーム • 16名のマルチベンダーチーム • 慢性的な人手不足 •
毎朝全員のタスク状況を共有し、 チームのリーダーがタスクを割り当てる • リーダーが全員のタスクマネジメントを行っている • その負荷で先の見通しを立てたり、 ステークホルダーマネジメントが行えない
アプローチ ① チームに向けて • アジャイルの知見をもとに現場改善に着手 • 改めてチームビルディングを行う • 色々なワークを行い、チームを知り、自分を知ってもらう。 •
小チーム制を導入 • 人数を 3〜 5名程度に分けた小チームを構築 • Scrum / LeSSを導入 • チームリーダーはプロダクトオーナーに。 • 改善に意欲を持つメンバーをスクラムマスターに。(私と一緒に2人SM) • 残りのメンバーは、開発者に。
アプローチ ① チームに向けて 具体的なチームビルディングの手法 • AsIs-ToBe分析 • チームの目指す姿を作る(MVV) • ドラッカー式エクササイズ
• スキルマップ作成、インセプションデッキ作成 • ニコニコカレンダー • 模擬スクラム研修 etc… 何がチームに有効なのか、実際にやってみて仮説検証を繰り返す
アプローチ ② 個人に向けて • プロダクトオーナー、スクラムマスター • 一人一人のタスクマネジメントから、ステークホルダーマネジメントや プロダクト目的の明確化や共有に比重を置く • 自分たちが行うのではなく、どうすればやってもらえるのかを一緒に考える
• 開発者 • 自分たちでタスクを考えて実行していく • 個人ではなくチームで成果を残す
アプローチ ② 個人に向けて 具体的な活動 • ステークホルダーマネジメント • ステークホルダーマッピング • 会社方針の理解、会社のKPI、OKR
• ピープルマネジメント • 1on1、賞賛とフィードバック、ふりかえり • フレームワークを用いながら、 個々人が興味を持ち、意欲を持てる方向を一緒に探した • どうやるか(How)を教えるのではなく、なぜやるか(Why)・なにをやるか(What)に気 がつけるようにした
導入結果 • 現在のチーム構成 • メンバーは 16名から 23名で 7名増員 • 3つのフィーチャー開発チームと、1つのイネーブリングチーム
• チームの中から品質改善の声があがり、イネーブリングチームが出来上がった • 一つ一つの小チームが自律的に行動し、計画調整等も実行 • プロダクトオーナーは先を見据えたプロダクトバックログを作り、スクラムマスターは 自分の個性を生かした領域での改善を行えるメンバーに 今のところは順調に改善できている(と思われる)
まとめ • ウォーターフォールでもアジャイルでも重要なものは変わらない • ”誰がやるか”、”どうやるか”は変える必要がある • ウォーターフォール経験者がアジャイル開発に行く場合は、今まで1人でやってきた ことをみんなにどうやってもらうかを考えよう • やり方は押し付けるのではなく、現場のメンバーの考えを尊重しよう
• 自分の知見を周りに広げ、周りの知見を吸収しよう • 周りに広げようとすることで自分の知見はさらに高まる • 自分の成功体験・失敗体験をみんなに役立つ知見に昇華させよう これからも周りと一緒に成長していきたいと思っています!
参考図書 • 正しいものを正しくつくる / 市谷 聡啓 プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について • アジャイル型プロダクトマネジメント /
中谷 公巳 最高のチームで価値を実現するために • 問いのデザイン / 安斎 勇樹・塩瀬 隆之 創造的対話のファシリテーション • チームトポロジー / マシュー・スケルトン 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応
XP祭り2023 tanaka-san