Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
three.js ファイルサイズ軽量化計画 / threejs file size
Search
Takumi Hasegawa (unshift)
March 03, 2020
Technology
1
1.7k
three.js ファイルサイズ軽量化計画 / threejs file size
three.js ファイルサイズ軽量化計画
Takumi Hasegawa (unshift)
March 03, 2020
Tweet
Share
More Decks by Takumi Hasegawa (unshift)
See All by Takumi Hasegawa (unshift)
DIST.42 「クリエイティブコーディングはWebサイトのどこに活きるのか」
unshift
1
2.7k
CASE STUDY #3
unshift
2
630
Other Decks in Technology
See All in Technology
ZOZOマッチのアーキテクチャと技術構成
zozotech
PRO
3
1.5k
新アイテムをどう使っていくか?みんなであーだこーだ言ってみよう / 20250911-rpi-jam-tokyo
akkiesoft
0
140
AWSで推進するデータマネジメント
kawanago
1
1.3k
LLMを搭載したプロダクトの品質保証の模索と学び
qa
0
1k
なぜスクラムはこうなったのか?歴史が教えてくれたこと/Shall we explore the roots of Scrum
sanogemaru
5
1.6k
サンドボックス技術でAI利活用を促進する
koh_naga
0
200
【実演版】カンファレンス登壇者・スタッフにこそ知ってほしいマイクの使い方 / 大吉祥寺.pm 2025
arthur1
1
720
2025年になってもまだMySQLが好き
yoku0825
8
4.6k
研究開発と製品開発、両利きのロボティクス
youtalk
1
510
2025年夏 コーディングエージェントを統べる者
nwiizo
0
140
生成AIでセキュリティ運用を効率化する話
sakaitakeshi
0
500
スマートファクトリーの第一歩 〜AWSマネージドサービスで 実現する予知保全と生成AI活用まで
ganota
1
200
Featured
See All Featured
Designing for Performance
lara
610
69k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
252
21k
A better future with KSS
kneath
239
17k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
460k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
920
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
36
6.9k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
30
9.6k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
139
34k
Navigating Team Friction
lara
189
15k
Balancing Empowerment & Direction
lara
3
620
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
18
1.1k
Transcript
three.jsファイルサイズ軽量化計画 2020.03.03 three.js Meetup Tokyo #1 by Takumi Hasegawa
unshift (アンシフト)という屋号で フリーランスのディベロッパーをやっています。 趣味でクリエイティブコーディングをしたりします。 長谷川 巧 (はせがわ たくみ) Front-end /
Creative developer Portfolio: https://unshift.jp/ Twitter: @_unshift
昔作ったポートフォリオサイトが three.jsのサイトに載ってます。 (今のはthree.js製じゃない、、、)
昔の(私の)three.jsの使い方
サイトからダウンロードした three.min.jsをそのまま配置して scriptタグに記述。 (200KB ~ 300KB)
最近は、three.jsの膨大な機能も 大して使いこなせないし 必要最低限の機能を実装した オレオレWebGLフレームワークを 使ってました。
久々にthree.jsを使おうと思ったら
609KB !!!
そんな中、 知り合いのスーパーディベロッパー である なかのさん(@misaki_mofujp) のtweetを見て、 three.jsのファイルサイズ軽量化 について調べ始めました。 ※Tree Shakingについては後述
three.jsのファイルサイズを減らすには 方法1: カスタムビルド 方法2: Tree Shaking
方法1: カスタムビルド three.jsのGitHubリポジトリには ソースからビルドするための環境が入っているので それをカスタマイズして必要な機能のみ入れた カスタム版three.jsをつくる。
※Node.jsが必要です。 Node.jsわからんって人はこの機会に 覚えてもいいかもしれません。 インストールする事自体は簡単。 説明は省略します。
build/three.js build/three.module.js build/three.min.js が生成される。 ダウンロードしたリポジトリの ディレクトリで $ npm install でモジュールインストールが完了したら
$ npm run build-closure するだけ。 ビルド自体は超簡単
src/Three.js の「export」から 始まる行の中で、使いたいもの以外を コメントアウト (または削除)。 機能を絞るには そして $ npm build-closure
を実行。
方法2 (応用編): モジュールバンドラーによる Tree Shaking WebpackやRollupなどのモジュールバンドラーによる Tree shakingによって必要な機能だけに絞る。
※Tree Shakingとは ざっくり言うと、 使用していないコード (デッドコード)を 削除してくれる機能のこと。
Webpackを例として Tree Shakingするには… 1. モジュールの書き方をCommonJS形式でなく、 ES Module形式で書く 2. Webpackの設定でmodeを”production”に設定 3.
babelやTypescriptの設定に気をつける
1. モジュールの書き方をCommonJS形式でなく、 ES Module形式で書く
2. Webpackの設定でmodeを”production”に設定 https://webpack.js.org/configuration/mode/
3. babelやTypescriptの設定に気をつける デフォルトの設定だと、ES Module形式で記述しても CommonJSに変換されてしまう。ので、対処する。 ・@babel/preset-envならoptionでmodules: false ・TypescriptならtsconfigでcompilerOptionsの module: “es2015”などに設定
準備ができたので早速試してみる。
まずは全部入りになる記述 561KB
使う機能だけ読み込み 561KB
あれ、変わらない、、
いろいろ調べた結果、 three.jsは Tree Shakingはできないとのこと。
解決策は3つ 1. カスタムビルドしたものを使う 2. モジュールのソースを直接読み込む 3. プラグインを使う
1. カスタムビルドしたものを使う
2. モジュールのソースを直接読み込む
3. プラグインを使う three-minifierという、 WebpackとRollupで使えるプラグインがある https://github.com/yushijinhun/three-minifier
まとめ 使う機能がわかってれば カスタムビルドが一番良さそう。