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やらなきゃ損!S3利用料削減シミュレーション
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浜崎春哉
February 16, 2024
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やらなきゃ損!S3利用料削減シミュレーション
浜崎春哉
February 16, 2024
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Transcript
やらなきゃ損! S3利用料削減シミュレーション 株式会社 DELTA 浜崎 春哉 渋谷スクランブルスクエアでビール片手に LT会!2024.02.15
自己紹介 浜崎春哉(はまさき はるや) インフラエンジニア歴 5年目 株式会社DELTA(@delta_sevenrich)という会社でAWSコスト削減をやっています。 ※先日、一日の業務に密着した動画が公開されました!
公式サイトはこちら ▶
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簡単な設定のみで AWSの利用料が削減されたら嬉しくないですか?
AWS S3 の設定で実現できるかもしれません。
AWS S3にある設定を導入したとき、 利用料を下げることはできるのか どれだけ下がるのか を簡単にシュミレーションする方法を紹介します。
簡単な設定のみで、どうやってS3の利用料を下げるの?
既存のS3バケットにライフサイクルルールを設定して、 バケット内のオブジェクトを別のストレージクラスに移行します。
ライフサイクルルールとは S3のオブジェクトを別のストレージクラスに移行や、削除するタイミングを定義するルールのセットです。
ストレージクラス Amazon S3には使用ケースやアクセス頻度に応じた複数のストレージクラスがあります。 それぞれストレージ料金、データ取り出し料金、データ取り出しにかかる時間などが異なります。 例 S3 標準:アクセス頻度の高いデータ向け S3 標準-低頻度アクセス:アクセス頻度の低いデータ向け S3
Glacier Instant Retrieval:即時アクセスを必要とするアーカイブデータ向け S3 Glacier Deep Archive:数時間で取り出し可能な長期アーカイブやデジタル保存用
ストレージクラス Amazon S3には使用ケースやアクセス頻度に応じた複数のストレージクラスがあります。 それぞれストレージ料金、データ取り出し料金、データ取り出しにかかる時間などが異なります。 例 S3 標準:アクセス頻度の高いデータ向け S3 標準-低頻度アクセス:アクセス頻度の低いデータ向け S3
Glacier Instant Retrieval:即時アクセスを必要とするアーカイブデータ向け S3 Glacier Deep Archive:数時間で取り出し可能な長期アーカイブやデジタル保存用 標準ストレージより、ストレージ料金が低い。データ取り出しに時間や追加料金のコストが発生する。
ストレージクラス Amazon S3には使用ケースやアクセス頻度に応じた複数のストレージクラスがあります。 それぞれストレージ料金、データ取り出し料金、データ取り出しにかかる時間などが異なります。 例 S3 標準:アクセス頻度の高いデータ向け S3 標準-低頻度アクセス:アクセス頻度の低いデータ向け S3
Glacier Instant Retrieval:即時アクセスを必要とするアーカイブデータ向け S3 Glacier Deep Archive:数時間で取り出し可能な長期アーカイブやデジタル保存用 標準ストレージより、ストレージ料金が低い。データ取り出しに時間や追加料金のコストが発生する。 ミリ秒でのデータアクセス(標準と同様)が可能のため、移行 によるパフォーマンスへの影響なし
アップロードから一定時間が経ち、アクセスが少なくなったオブジェクトを S3標準 → S3 標準 – 低頻度アクセス / S3 Glacier Instant Retrieval
へ移行するライフサイクルを設定することで S3の利用料が下がる可能性があります。
アップロードから一定時間が経ち、アクセスが少なくなったオブジェクトを S3標準 → S3 標準 – 低頻度アクセス / S3 Glacier Instant Retrieval
へ移行するライフサイクルを設定することで S3の利用料が下がる可能性があります。 どうやって確認する?
S3ストレージ分析が使えます!
S3ストレージ分析とは バケット全体(プレフィックスとタグによって対象を絞ることも可能)の オブジェクトのアクセスパターンを分析 し、結果のCSVファイ ルを指定したバケットに出力してくれるS3の機能です。
設定手順 いたって簡単
分析レポート
分析レポート ObjectAge:オブジェクトの経過時間グループ。 Storage_MB:合計ストレージ容量 DataRetrieved_MB:データ取り出し量 GetRequestCount:GETリクエスト数 ※128KBより小さいオブジェクトは移行対象外のため、レポートの値には反映されません。
ストレージ/GB GET/1000リクエスト データ取り出し/GB S3 標準 0.025 0.00037 - S3 標準
- 低頻度アクセス 0.0138 0.001 0.01 S3 Glacier Instant Retrieval 0.005 0.01 0.03 ※単位はUSD、東京リージョンの料金です。 ストレージクラス毎の料金 レポートの値とこの料金を使用して、ストレージクラス移行後の料金を計算します。
コストシミュレーション S3 標準 - 低頻度アクセス S3 Glacier Instant Retrieval
コストシミュレーション S3 標準 - 低頻度アクセス S3 Glacier Instant Retrieval コスト効率が最もよい
注意!
移行リクエスト料金に注意! ストレージクラス移行の際は、移行リクエストに費用がかかります。 移行するオブジェクト数1000あたりこちらの費用が発生します。 S3 標準 - 低頻度アクセス S3 Glacier Instant
Retrieval 0.01 USD 0.02 USD 例えば、1億オブジェクトをS3 Glacier Instant Retrievalに移行する場合… 2,000USDかかります。
移行リクエスト料金に注意! ストレージクラス移行の際は、移行リクエストに費用がかかります。 移行するオブジェクト数1000あたりこちらの費用が発生します。 S3 標準 - 低頻度アクセス S3 Glacier Instant
Retrieval 0.01 USD 0.02 USD 例えば、1億オブジェクトをS3 Glacier Instant Retrievalに移行する場合… 2,000USDかかります。 移行するオブジェクト数っていくつだろう…?
S3インベントリが使えます!
S3インベントリとは S3バケット内に保存されたオブジェクトのメタデータ一覧を定期的にレポーティングする機能です。 この機能によりCSVやParquet形式でS3バケットに出力されたレポートを Athrenaで分析することで、移行対象のオブ ジェクト数をカウントできます。
結果 S3 Glacier Instant Retrievalに移行した場合の移行リクエスト料金 83,642,521 * 0.02/1,000 = 1,673
USD (約240,000円)
まとめ ・S3のオブジェクトをS3 標準 – 低頻度アクセス、S3 Glacier Instant Retrievalストレージクラスに移行することで、 S3利用料を削減できる可能性があります。 ・S3ストレージ分析、S3インベントリ機能を使用することで、利用料が下がるのか、どのくらい下がるのか、移行に
いくらかかるのかを移行前にシミュレーションできます。 ・シミュレーションの結果から、 S3ストレージクラスの移行をやるべきかの判断ができます。
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