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生成AIと読み解くLaravelの進化史: コミットメッセージからの洞察

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March 21, 2025
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生成AIと読み解くLaravelの進化史: コミットメッセージからの洞察

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March 21, 2025
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  1. はじめまして! ©️2025 YuBASE Inc. 2 坂尻 愛明 さかじり あいら 千葉県出身

    株式会社YuBASE CEO G’s ACADEMY TOKYO 主任講師 楽天株式会社ECコンサルタント 株式会社BluePlanet-works システムエンジニア 主な担当領域: Web開発、プログラミング教育 好きなもの: 歌(アカペラ)、バラエティ番組鑑賞
  2. ©️2025 YuBASE Inc. 3 会社概要 会社名 株式会社YuBASE (ユーベース) 代表者氏名 代表取締役

    坂尻 愛明 顧問 技術顧問 中村 太一 事業内容 Webアプリケーション開発 DX支援コンサルティング プログラミング教育 設立年月日 2022年3月9日 所在地 〒 140-0015 東京都品川区西大井1丁目1-2Jタワー西大井 イーストタワー2階
  3. CONTENTS ©️2025 YuBASE Inc. 5 目次 #01 #02 Laravelの誕生と黎明期(2011-2012) #03

    モジュール化への進化(2013-2014) #04 現代的アーキテクチャへの転換(2015-2019) #05 パフォーマンスとスケーラビリティの追求(2020-現在) まとめ
  4. Laravel リリースの歴史 ©️2025 YuBASE Inc. 7 バージョン リリース日 1.0 beta1

    2011年6月8日 2.0 2011年11月23日 3.0 2012年2月22日 4.0 2013年5月28日 5.0 2015年2月4日 6.0 2019年9月3日 7.0 2020年3月3日 8.0 2020年9月8日 9.0 2022年2月8日 10.0 2023年2月14日 11.0 2024年3月12日 12.0 2025年2月24日
  5. 今回この辺を手厚く話します ©️2025 YuBASE Inc. 8 バージョン リリース日 1.0 beta1 2011年6月8日

    2.0 2011年11月23日 3.0 2012年2月22日 4.0 2013年5月28日 5.0 2015年2月4日 6.0 2019年9月3日 7.0 2020年3月3日 8.0 2020年9月8日 9.0 2022年2月8日 10.0 2023年2月14日 11.0 2024年3月12日 12.0 2025年2月24日
  6. 調査手法 ©️2025 YuBASE Inc. 9 1. 各バージョン間の diff 情報・コミット情報を取得 3.

    GPT4.5 DeepResearch による インサイトの裏付け git diff 3d984ba30fbd02c6250018b504ef7198a3f03a20 257d917e196eef20fcd27eb91697dc3b5c75429f > ../data/diff_2.0.0_3.0.0.txt git log 3d984ba30fbd02c6250018b504ef7198a3f03a20 257d917e196eef20fcd27eb91697dc3b5c75429f -- format="%an: %s" > ../data/log_2.0.0_3.0.0.txt 2. Gemini 2.0 Flash を用いたインサイト抽出
  7. バージョン2への変化 ©️2025 YuBASE Inc. 19 アーキテクチャの抜本的な刷新 依存性注入(DI)とIoCコンテナの導入、Facadeパターンの実装、Bladeテン プレートエンジンの採用 現代的なWeb開発機能の拡充 Redisサポート、Cookie

    セッションドライバ、データベース表現、MVC完全対 応(コントローラの実装) 開発体験の大幅な向上 ビューコンポーザー、入力フラッシュの改善、リダイレクトの強化
  8. バージョン5への変化 ©️2025 YuBASE Inc. 27 設計哲学の刷新 PSR-4オートローディングの採用によるコード構造の改善 契約インターフェースの導入による依存性の低減と柔軟性の向上 ミドルウェアの導入 HTTPリクエストフィルタリングの新アプローチ

    認証、CSRF保護などの共通処理を簡潔に実装可能に フォームリクエストの実装 バリデーションロジックをコントローラから分離 リクエスト単位での認証と承認の処理が可能に
  9. 「何をするか」と「どのように実装するか」の分離 ©️2025 YuBASE Inc. 29 • 手動でのファイル読み込み • 特定の実装に直接依存 •

    密結合なコンポーネント • 機能の再利用が困難 • ハードコーディングの多用 • テストが複雑になりがち • PSR-4による自動読み込み • 契約インターフェースの活用 • 疎結合なコンポーネント • コード再利用性の向上 • 依存性注入の積極的な活用 • テスタビリティの向上 As-Is To-Be
  10. サービスコンテナの進化 ©️2025 YuBASE Inc. 30 Laravel 1 静的クラスとシングルトンパターンを主に使用 Laravel 2

    初期のIoCコンテナの導入でテスト容易性が向上 Laravel 4 バインディング概念の明確化と、より柔軟な依存性注入の仕組み Laravel 5以降 サービスプロバイダーを中心とした設計と自動依存解決の進化
  11. Laravel Octane による 処理高速化 ©️2025 YuBASE Inc. 38 • リクエストごとに

    アプリケーションをフル起動 (ブートストラップ) • 設定読み込み、サービス初期化、 ルート登録などを毎回実行 • リクエスト終了後は全リソースを 破棄 • 安全性は高いが、パフォーマンス に大きなボトルネック • Swoole or RoadRunner による 常駐型アプリケーションサーバー • アプリケーションを一度だけ起動 → メモリに常駐 • リクエスト間で起動コストを削減 → 高速レスポンス • 最大10倍の速度向上、Node.jsや Goと肩を並べるレベルへ As-Is To-Be