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優先順位の付け方の歴史から見えてきた もう一つ 私たちが大切にしていること

Yuki Okura
November 01, 2022
360

優先順位の付け方の歴史から見えてきた もう一つ 私たちが大切にしていること

2022/10/26 開催のFlyleさんのイベント "プロダクトの急成長の裏側で、PMはどんな機能開発の優先度づけをしてきたか? #2" にて発表

Yuki Okura

November 01, 2022
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  1. © kaonavi, inc.
    優先順位の付け方の歴史から見えてきた
    もう一つ 私たちが大切にしていること
    2022/10/26
    プロダクト本部 サービス開発部
    DataFrontierグループ マネージャー
    大倉悠輝
    プロダクトの急成長の裏側で、PMはどんな機
    能開発の優先度づけをしてきたか? #2

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  2. © kaonavi, inc.
    自己紹介
    大倉 悠輝 / @eternalshinig
    ● リードプロダクトマネージャー(LPM)
    ● Certified ScrumMaster
    ● 二児(姉妹)の父
    ● ゲーム(ゼノブレイド3)・ビール
    ● pmconf 実行委員
    2
    株式会社カオナビ

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  3. © kaonavi, inc. 3
    タレントマネジメントシステム「カオナビ」
    社員の個性・才能を発掘し戦略人事を加速させる
    タレントマネジメントシステム「カオナビ」

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  4. © kaonavi, inc. 4
    カオナビに情報を一元化し、人事や経営の課題を解決する
    他システムのデータ 属人的な情報 エクセルのデータ 紙の情報
    人材情報の
    一元化・見える化
    人事業務の効率化 経営の意思決定支援
    評価運用の効率化
    採用のミスマッチ・
    ハイパフォーマー分析
    人材配置・
    要員シミュレーション
    スキル管理・
    人材育成
    モチベーション分析・
    離職分析
    ES調査・
    エンゲージメント向上

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  5. © kaonavi, inc. 5
    タレントマネジメントシステム市場シェアNo.1
    利用企業数推移 業界シェア
    導入企業数は年々増加
    7
    各種アワードも受賞
    GOOD DESIGN AWARD 2016
    グッドデザイン賞
    HRテクノロジー大賞2017
    総合マネジメントサービス部門受賞 優秀

    ASPIC IoT-AI-クラウアワード 2018
    ベストイノベーション賞
    導入企業 大手からベンチャーまで 業界規模問わず導入
    年連続
    ※ITR「ITR Market View:人材管理市場2022」人材管理市場-ベン
    ター別売上金額シェアで7年連続1位(2015~2021年度予測) 
    ( 2022年3月末日時点)

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  6. © kaonavi, inc.
    カオナビの歴史
    6
    導入社数
    2000
    1500
    1000
    500
    0
    2013/03 2014/03 2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 2020/03
    1791
    1293
    854
    445
    203
    98
    40
    21
    2061
    2021/03
    2500
    2022/03
    2497
    東証マザーズ上場

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  7. © kaonavi, inc.
    カオナビの歴史
    7
    導入社数
    2000
    1500
    1000
    500
    0
    2013/03 2014/03 2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 2020/03
    1791
    1293
    854
    445
    203
    98
    40
    21
    2061
    2021/03
    2500
    2022/03
    2497
    PM = CEO
    一人目のPM
    PM組織化への
    取り組み

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  8. © kaonavi, inc.
    カオナビの歴史
    8
    導入社数
    2000
    1500
    1000
    500
    0
    2013/03 2014/03 2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 2020/03
    1791
    1293
    854
    445
    203
    98
    40
    21
    2061
    2021/03
    2500
    2022/03
    2497
    PM = CEO
    PM組織化への
    取り組み
    一人目のPM
    2019/04
    カオナビ入社
    2022/07
    LPMの設置

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  9. © kaonavi, inc.
    カオナビの歴史
    9
    導入社数
    2000
    1500
    1000
    500
    0
    2013/03 2014/03 2015/03 2016/03 2017/03 2018/03 2019/03 2020/03
    1791
    1293
    854
    445
    203
    98
    40
    21
    2061
    2021/03
    2500
    2022/03
    2497
    PM = CEO
    PM組織化への
    取り組み
    今日のお話
    一人目のPM
    2019/04
    カオナビ入社
    2022/07
    LPMの設置

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  10. INDEX
    © kaonavi, inc. 10
    ● 一人PM時代
    ● 改善を加速 - クロスフェード期 #1
    ● 組織を越えて - クロスフェード期 #2
    ● PM組織のスタート
    ● まとめ

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  11. INDEX
    © kaonavi, inc. 11
    ● 一人PM時代(2017〜)
    ● 改善を加速 - クロスフェード期 #1
    ● 組織を越えて - クロスフェード期 #2
    ● PM組織のスタート
    ● まとめ

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  12. © kaonavi, inc. 12
    プロダクトや組織

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  13. © kaonavi, inc.
    プロダクトはSaaS型 にリニューアルし、多機能化
    13
    ● オンプレ型(クラウド)からSaaS型にリニューアルした直後
    ● 主だった機能でも7つくらいに
    ● 顧客数も増えてきて、まさにグロースフェーズ

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  14. © kaonavi, inc.
    PM一人とディレクターが数名
    14
    ● エンジニア経験・デザイナー経験・ビジネス経験ありのPM
    ● 本部長としての役職
    ● PMが全部署のステークホルダーと共にやることを決定
    ● ディレクターが仕様書を作ってエンジニアに依頼する体制
    ○ エンジニアは業務委託が中心

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  15. © kaonavi, inc. 15
    優先順位付け

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  16. © kaonavi, inc.
    コミュニケーションを重視した優先順位付け
    16
    ● ベースとなる整理はスコアカード(20近い項目)
    ● 数字だけではなく感覚的なものも取り入れた意思決定
    ○ ビジネス指標よりデザインや仕組みを重視
    ○ イシューの大きさを「絵
    的」に表現
    ○ プロジェクト管理手法も
    敢えて絵で

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  17. © kaonavi, inc.
    グロースフェーズだからこそ、組織や人を大事に
    17
    ● 数字・ロジックだけでは 完璧と言える形にはならない
    ● 組織を守り、いい仲間を集めるために曖昧さ・クッションを敢えて入
    れ込んだ優先順位付け

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  18. © kaonavi, inc.
    各組織からの声が拾えるように
    18
    ● PMが社長ではないので、意見は言いやすくなった
    ○ 情報が集まるようになった
    ○ VoC、VoEの取り組みを開始
    ■ 優先順位の材料としても取り入れられるようになった
    ● PMが一人なので、意思決定は早かった

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  19. © kaonavi, inc.
    選択と集中が困難
    19
    ● 民主主義、フラットな権限
    ○ いろんな軸で意見が集まる
    ● 結果的に全部やってしまっていた
    ○ 大きな失敗しづらい ⇔ 事業インパクトは出しづらい

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  20. © kaonavi, inc.
    小さい改善が進まないという現場の声
    20
    ● ビジネスドリブンな会話が中心
    ○ 優先順位を決定する場には数字を持った役職者が集まる
    ● 機能改善が進まず チャーンリスク の声が出てくる
    メンバー主導で、
    既存機能改善を専門にする組織を発足

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  21. INDEX
    © kaonavi, inc. 21
    ● 一人PM時代
    ● 改善を加速 - クロスフェード期 #1(2019〜)
    ● 組織を越えて - クロスフェード期 #2
    ● PM組織のスタート
    ● まとめ

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  22. © kaonavi, inc. 22
    プロダクトや組織

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  23. © kaonavi, inc.
    さらに機能数も増えて、10以上に
    23
    ● 13を超える機能数
    ● スマホアプリもリリースされてマルチデバイスの考慮も必要に

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  24. © kaonavi, inc.
    機能改善のための組織が誕生
    24
    ● 引き続きロールとしてのPMは1名。ディレクターは6名に。
    ● PM(本部長)が戦略的な機能について引き続き担当。
    ● 機能改善のための組織が誕生し、そのディレクターがPMの役割として参
    加。
    ● ボトムアップ・主体性のカルチャーが浸透してきたという背景
    ○ 仕様書作成だけではなく、フロント部門や顧客の声を聞きながらプロ
    ダクト開発するメンバーも現れ始めた。

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  25. © kaonavi, inc. 25
    オーナーシップを大事にする文化

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  26. © kaonavi, inc. 26
    優先順位付け

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  27. © kaonavi, inc.
    新機能と機能改善でバックログを分けて優先順位付け
    27
    ● 戦略的な新機能に対する優先順位付けは継続。
    ○ そのままトップダウンでプロジェクト化。
    ● 機能改善は利用者数が多い機能かつフィードバックの数で優先
    順位付け
    ○ VoCの数をベースにCSとのコミュニケーションを通してスコアリング

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  28. © kaonavi, inc.
    機能改善による変化をユーザーに感じてもらいたい
    28
    ● プロダクトが改善されているという印象づくりを重視
    ○ ROIが高いもの、特にリードタイムが短いものを意識

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  29. © kaonavi, inc.
    現場主導の改善サイクルが動き始めた
    29
    ● 改善を届けるということへの価値が経営層にも届いた実感
    ○ ビジネスドリブンだけでなくユーザーの声も大事に
    ○ 組織としてもオーナーシップの精神が価値を発揮されてきた
    ● カスタマーサクセスとのつながりが強化された

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  30. © kaonavi, inc.
    明らかな効果が出せるものはそう多くない
    30
    ● 顧客価値が小さいものが多くなった
    ○ リードタイムを求めすぎReturnも小さいものが選ばれるように
    ● 直接的なチャーンレートの貢献は実感できず
    ○ Return が小さいので影響を数字で実感しづらい
    同程度のROI ならリードタイムが長くても
    顧客価値の大きいものを

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  31. INDEX
    © kaonavi, inc. 31
    ● 一人PM時代
    ● 改善を加速 - クロスフェード期 #1
    ● 組織を越えて - クロスフェード期 #2(2021〜)
    ● PM組織のスタート
    ● まとめ

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  32. © kaonavi, inc. 32
    優先順位付け

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  33. © kaonavi, inc.
    バックログを一本化
    33
    ● プロダクトバックログという名前で開発案件を一つに集めた
    ● 以前よりシンプルなスコアカード方式

    ○ 6つの指標から算出する
    ROIと、4つのフラグ
    ○ 数字では見えづらいものを
    フラグで管理

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  34. © kaonavi, inc.
    コストが高いことを恐れない
    34
    ● 価値が大きいと思えるものを上位にあげる
    ● 引き続き現場感も大事に
    ○ 数字での意識合わせはしつつも数字としては現れてこない、
    感覚の部分も引き続き大事に
    ○ 一緒に活動していく上での納得感

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  35. © kaonavi, inc. 35
    プロダクトや組織

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  36. © kaonavi, inc.
    市場規模の拡大と機能数のさらなる増加
    36
    ● 20を越える機能数
    ● 地方への販売数も増え、レイトマジョリティにも届き始めた実感
    ● 市場規模の拡大と合わせて存在感を増す競合企業

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  37. © kaonavi, inc.
    ミッション別の組織が機能してきた
    37
    ● 改善と新規という構成から、ミッションごとに4つのグループに
    ● 機能担当PMらしく動くディレクターが増えてきた
    ○ そういったチームは開発もDevOpsに
    ● 戦略的な新機能もそのうちの一つのグループに
    ○ 一人目PM(本部長)はテーマ決めとレビューをするような形

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  38. © kaonavi, inc.
    PM組織としての土壌は出来た!
    38
    ● 実質PMとして動けているディレクターが複数人
    ● 組織の掲げるミッションの割り振りもディレクター兼Mgrが決めていった
    今こそ
    一人PM体制からの卒業のとき

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  39. INDEX
    © kaonavi, inc. 39
    ● 一人PM時代
    ● 改善を加速 - クロスフェード期 #1(2019〜)
    ● 組織を越えて - クロスフェード期 #2
    ● PM組織のスタート(2022〜)
    ● まとめ

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  40. © kaonavi, inc.
    ミッション(チーム)ごとにロードマップを作成
    40
    ● PM(本部長)はCPOという形でちょっと離れた位置に
    ● マネージャーで集まって、今後2年のゴールを決定
    ● そのゴールとミッションから各PMがロードマップを描く
    ○ 以降、ロードマップの中は各PMで変更可能
    ● こういったPMの取り組みを支援する機能としてLPM

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  41. © kaonavi, inc.
    ミッションごとのCSリーダー、プロダクトチームらしく
    41
    ● ミッション別にCSもリーダーを決めてもらい、プロダクトとCSでより深い話
    がやりやすくなった
    ○ 各チームで定期的に分科会が開かれ、Flyleを使ってフィードバック
    を確認する時間をとってるチームも

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  42. © kaonavi, inc.
    一方で見えてきた現在の課題
    42
    ● 割り振ったミッションから外れるイシューが出たときの意思決定
    ● 経営とのコミュニケーション部分がおちてきた
    ○ いわゆるプロダクトオペレーションの問題
    各部門・各チーム代表を集め
    「話し切る」ことができる場を検討中
    まだまだ改善は続く

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  43. INDEX
    © kaonavi, inc. 43
    ● 一人PM時代
    ● 改善を加速 - クロスフェード期 #1
    ● 組織を越えて - クロスフェード期 #2
    ● PM組織のスタート
    ● まとめ

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  44. © kaonavi, inc. 44
    ふりかえりによって
    気付いたこと

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  45. © kaonavi, inc. 45
    優先順位の付け方の変更は
    組織の成長とともにあった

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  46. © kaonavi, inc. 46
    事業成長は大前提

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  47. © kaonavi, inc. 47
    ユーザーとのバランスも大事

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  48. © kaonavi, inc. 48
    プロダクトを成長させるのは人

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  49. © kaonavi, inc. 49
    “プロダクトチーム” として
    より成長できる手法に更新し続ける

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  50. © kaonavi, inc. 50
    WE ARE HIRING!!
    https://corp.kaonavi.jp/recruit/list/

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