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ガバメントクラウドにおけるクラウドセキュリティについて考える

kawada
April 03, 2024
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 ガバメントクラウドにおけるクラウドセキュリティについて考える

kawada

April 03, 2024
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  1. ⾃⼰紹介 藤澤 亮平 - Work at - 株式会社 Fusic (フュージック)

    技術開発第⼆部⾨ 所属 - ソフトウェアエンジニア - Skill - Ruby / Rails / Hanami - React / TypeScript - Terraform / CloudFormation / CDK - Career - 2023 Japan AWS Jr.Champtions - SNS - Twitter: @potaku_dev - Github: fujisawaryohei 2 image
  2. 予防的統制・発⾒的統制について ガバメントクラウドでは発⾒的・予防的ガードレールが既に適⽤されている。 これらのガードレールは、CDKベースで作成されたテンプレート(⾃動適⽤テンプレート) を利⽤して適⽤されている。 またこれらの事前に有効化されたサービスを利⽤して変更イベント・セキュリティイベント の検出結果のハンドリングを⾏う必要があるが、これもCDKベースで作成されたテンプレー ト(必須適⽤テンプレート)が⽤意しており、これを適⽤する事でこれらのイベントのハン ドリング、通知機能の適⽤を⾏ってくれる。 21 テンプレート名

    実行者 AWSサービス 役割 自動適用テンプレート デジタル庁 SecurityHub AWS BestPractices, CIS BenchMark の Findings を収集 GuardDuty VPC Flow Logs, DNS クエリログ, CloudTrail 管理イベントログ, その他もろもろのサービスの Findings を収集 Config 変更管理 CloudTrail API Callなどの管理イベントログのロギング EventBridge GuardyDuty, SecurityHub, Config のコンプライアンスステータス監視 SNS, Lambda EventBridgeの発火先, ChatBotへメッセージ通知する ChatBot 運用者メールアドレスへの通知 必須適用テンプレート ガバメントクラウド 運用管理補助者 SNS Slackへのセキュリティイベントの通知 ChatBot CDK実行時のパラメーターに基づいてSlack or メールアドレス宛てに通知を飛ばす BLEA
  3. 予防的統制・発⾒的統制について 23 参考: NRI Secure Blog「【解説】NISTサイバーセキュリティフレームワークの実践的な使い方」 識別 防御 検知 対応

    復旧 守るべきデータ, サーバーの識別・検討 ,,etc 保管しているデータの暗号化や サーバーの防御 ,,etc ログの保管や検知機構やSIEM の導入 ,,etc インシデントレスポンス デジタルフォレンジック マルウェア分析 ,,etc インシデント発生対象のサー バーの復旧 ,,etc CSF(Cyber Cecurity FrameWork)とは、米国国立標準研究所(National Institute of Standards and Technology, NIST)が2014年に発行 したサイバーセキュリティフレームワーク。 PCI・DSSやISMS, CIS Controlsと比較して汎用的でかつ体系的なセキュリティ対策を行う事ができる。 CSFの観点から見ても、「識別・防御・検知」においては既に対策されている箇所が多いと考えられる。
  4. 予防的統制・発⾒的統制について 25 ・デジタル庁から払い出されているAWSアカウントは既にディフェンシブセキュリティ対策が ⾏われている ・⼀⽅でSecurityHubのスコアリングは⾼い値を維持しておく必要はある ・上記の事から重点的に検討すべきセキュリティ対策は以下2種類になってくると考えている 1. 「識別」「防御」「検知」観点でマネージドサービス以外のAWSサービスに対する セキュリティ対策 例:

    アプリの脆弱性対策, サーバー内部におけるログベースの動的な検知や不正プロセス監視、 パッチ適⽤やウイルススキャン等 「復旧」「対応」等のセキCloudWatch 異常検出とか、GuardDuty EC2 Runtime Monitoringとか利⽤できないかと ひっそり考えています、、 2. ュリティインシデント発⽣時の運⽤フローの整理