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推薦システム改善で事業 KPI を改善する:ウォンテッドリーにおけるユーザー離脱 抑制の...

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May 26, 2026
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推薦システム改善で事業 KPI を改善する:ウォンテッドリーにおけるユーザー離脱 抑制の取り組み

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Tatsuya Ute

May 26, 2026

Transcript

  1. © 2026 Wantedly, Inc. 右手 達也(うて たつや) 所属と役割 • ウォンテッドリー株式会社

    Visit Recommendation Squad (2025/02 ~ ) • データサイエンティスト • 推薦システムの開発及び運用 自己紹介
  2. © 2026 Wantedly, Inc. iOS, Android and Web 気軽に会社訪問 ミッションや価値観への共感でマッチング

    • 給与や福利厚生などの条件ではなく、 想いがあれば会社の規模にとらわれない まず「話を聞きに行く」という新しい体験 • 個人と企業がフラットな目線で出会えることで、 より魅力的な場所を見つけることが可能に Wantedly Visit
  3. © 2026 Wantedly, Inc. 取り組みの背景 • Wantedly の推薦システムでは、長らくマッチ数最大化を主な目的として最適 化してきた •

    だが「マッチ数最大化 = 事業 KPIの最大化」は本当に成り立つのか? ◦ 例)事業 KPI ▪ アクティブユーザー数 ▪ 収益 ▪ … → 齋藤さんとの共同研究として、推薦の事業貢献を体系化する 事業貢献戦略フ レームワークを実務に適用 「マッチ数の最大化」が事業 KPIの最大化に貢献しているのか?という疑問から、 事業貢献に向けた推薦システムの改善に挑戦
  4. © 2026 Wantedly, Inc. 事業貢献戦略フレームワーク 出典:Strategic Search & Recommendation Meetup

    #1 の齋藤さん資料 https://speakerdeck.com/usaito/jian-suo-rekomendokai-fa-niokeruzhan-lue-si-k ao-todmmtvniokerushi-li-shao-jie
  5. © 2026 Wantedly, Inc. KGIと貢献目標を設定する 本取り組みにおけるKGIを定義 アクティブユーザー数 新規ユーザー数/ 復帰ユーザー数 継続ユーザー数

    離脱ユーザー数 → 推薦での貢献は限定的 → 推薦でユーザー体験を変えることで、   離脱ユーザーが減り、継続ユーザーが増える = ユーザー離脱率を本取り組みの KGIに設定
  6. © 2026 Wantedly, Inc. ボトルネックを特定する 推薦システムによって n% 離脱率の改善ができたと仮定した時の 離脱抑制人数から、継続ユーザーがボトルネックになっていることを特定 現在の離脱率

    n% 改善後離脱率 n% 改善後 離脱抑制人数 新規ユーザー aaa % bbb % ccc 継続ユーザー yyy % xxx % zzz ※ 今回の集計では、zzz >> ccc 集計のイメージ
  7. © 2026 Wantedly, Inc. ボトルネックの解消度を測るための評価基準を確立する ABテスト中にユーザー離脱率の傾向を早期に把握するため、 先行指標としてスカウト受信数が少ないユーザー数を設定 ターゲット指標 • ユーザー離脱率

    先行指標 • スカウト受信数が少ないユーザー数 ◦ ボトルネックの解消度を早期に測る ◦ ターゲットが動く前に、介入が効いているかをオンラインテストで検出できる ガードレール • 既存の主要指標 ◦ これまで最適化してきた指標群 ◦ 離脱率抑制が他の指標を犠牲にしていないかを担保する
  8. © 2026 Wantedly, Inc. ボトルネックを狙い撃ちするモデル改善を行う 過去スカウト受信数が少ないユーザーがランキング上位に来やすくなる 様にリランクで簡易的に実装 Before After 2位:ユーザー

    B スコア: 0.78 過去スカウト受信数:0 3位:ユーザー C スコア: 0.75 過去スカウト受信数:2 1位:ユーザー A スコア: 0.8 過去スカウト受信数:10 2位:ユーザー A スコア: 0.80 過去スカウト受信数:10 3位:ユーザー C スコア: 0.75 過去スカウト受信数:2 1位:ユーザー B スコア: 0.81 過去スカウト受信数:0
  9. © 2026 Wantedly, Inc. ボトルネックを狙い撃ちするモデル改善を行う(詳細) : 元々のランキングのスコア : ユーザーが、リクルーターのランキング上位に出現した回数 :

    スコアブーストの最大値 : 減衰パラメーター : 過去スカウト受信数が閾値未満の離脱リスクユーザー : 低スコアのユーザーをブーストしないための閾値
  10. © 2026 Wantedly, Inc. ABテスト結果 既存の指標の悪化を抑えつつ、ユーザー離脱率は改善する傾向が見え た 指標 結果 p-value

    ユーザー離脱率 - 4.3% 0.128 ガードレール指標1 - 3.35% 0.731 ガードレール指標2 + 2.48% 0.732 ガードレール指標3 +2.39% 0.652 ※ ユーザー離脱率以外はプラスが改善、マイナスが悪化
  11. © 2026 Wantedly, Inc. ユーザー離脱率の事後分析 ユーザー離脱率について事後分析を行い、 過去スカウト受信数が少ないユーザーで効果が高い傾向を確認 指標 結果 p-value

    全体 - 4.3% 0.128 過去スカウト受信 0 件 - 4.4% 0.200 過去スカウト受信 1-2 件 - 5.2% 0.359 過去スカウト受信 3 件以上 +1.5% 0.893
  12. © 2026 Wantedly, Inc. リリース判断 • 離脱率の事後分析 ◦ 過去スカウト受信数が少ないユーザーで効果が高い傾向を確認 •

    ガードレールの事後分析 : ◦ 検出された悪化は限定的な経路に由来し、全体への寄与は小さいと確認 → 期待リターンとダウンサイドを考慮してリリース 有意差は出なかったが、事後分析の結果をもとに関係者と協議して最終 的にリリースした
  13. © 2026 Wantedly, Inc. まとめ • 推薦の事業貢献を、マッチ最大化以外にも広げることができた • 観察データで先行指標を洗い出し、 AB

    テストで効果検証するという 2 段構えで結果が出せた • 軽量なリランクで離脱率を抑制することができた • 綺麗な結果は出なかったが、事後分析を行って関係者と協議して、 最終的にリリースまで漕ぎ着けることができた