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freee Heroes Day登壇_220204_早瀬友貴
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早瀬友貴
June 02, 2022
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freee Heroes Day登壇_220204_早瀬友貴
早瀬友貴
June 02, 2022
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Transcript
https://hitto.jp/ HiTTO株式会社 早瀬 友貴 【IPO準備企業必見】 freeeを軸とした高品質・効率的な コーポレート体制整備のHow toと 具体的事例
HiTTO.Inc Corporate Leader 早瀬友貴 Hayase Tomotaka 横浜市立大学大学院在学中に起業、倒産。 その後、学問からビジネスへと路線変更。 六本木ヒルズのスタートアップで管理部長を経たのち、 改めてスタートアップでリスタート。 今後の個人Missionは「還元」です。
①大学院時代 起業、海外向けのジャパニメーションメディア事業の立ち上げ チームビルディングやキャッシュマネジメントの知識乏しく失敗。 ②新卒でマクロミル入社 会社を運営する骨子の部分に対する知識をつけたいと考え、 新卒で経理部を希望。経理全般(営業経理〜決算まで)を経験、 その後財務(管理会計)、新規事業/子会社立ち上げの管理を経験。 ③グライダーアソシエイツに出向・転籍 出向命令で創業2期目の企業へ。管理部門の立ち上げ。 月次決算体制、中期経営計画、予実管理、案件進捗管理の構築。 会社はマンションの1室から始まりヒルズに移転。 ④2019年9月よりHiTTOに参画 コーポレートの立上げ、複数事業を1事業に集約させる事業M&A、 IPO準備。2021年末に、マネーフォワードの100%子会社化。 現在はPMIを担当しています。
テーマ freeeを軸とした高品質・効率的なコーポレート体制整 備のHow toと具体的事例 ゴール 今後、皆様がバックオフィスを構築する際に 皆様のご担当される恒久的業務を自動化し、
付加価値業務にかける時間を創出していただくこと
本日のアジェンダ https://hitto.jp/ ・ いつから? ・ どんなシステム構成で? ・ どうやって?
本日のアジェンダ https://hitto.jp/ ・ いつから? ・ どんなシステム構成で? ・ どうやって?
IPOまでのロードマップ https://hitto.jp/ N-3期以前 N-2期 (直前前期) N-1期 (直前期) 申請期 基本タスク 主要な
IPOタスク 上場関連書類 監査法人選定 ショートレビュー 会計監査・内部統制監査 主幹事証券会社の選定 体制構築・審査対応・開示書類対応 印刷会社の選定 証券代行(信託銀行等)の選定 内部統制、規定の整備・試運用 内部統制運用 有価証券届出書、Ⅰの部 審査書類、申請書 経理/労務/法務/総務/採用/人事…etc 市場の選定
IPOまでのロードマップ https://hitto.jp/ N-3期以前 N-2期 (直前前期) N-1期 (直前期) 申請期 基本タスク 主要な
IPOタスク 上場関連書類 監査法人選定 ショートレビュー 会計監査・内部統制監査 主幹事証券会社の選定 体制構築・審査対応・開示書類対応 印刷会社の選定 証券代行(信託銀行等)の選定 内部統制、規定の整備・試運用 内部統制運用 有価証券届出書、Ⅰの部 審査書類、申請書 経理/労務/法務/総務/採用/人事…etc 市場の選定 求められる質の向上
IPOまでのロードマップ https://hitto.jp/ N-3期以前 N-2期 (直前前期) N-1期 (直前期) 申請期 基本タスク 主要な
IPOタスク 上場関連書類 監査法人選定 ショートレビュー 会計監査・内部統制監査 主幹事証券会社の選定 体制構築・審査対応・開示書類対応 印刷会社の選定 証券代行(信託銀行等)の選定 内部統制、規定の整備・試運用 内部統制運用 有価証券届出書、Ⅰの部 審査書類、申請書 経理/労務/法務/総務/採用/人事…etc フェーズが進む毎に、トラフィック量の増加+ リモートワークの普及に伴う管理業務の負担増 市場の選定 求められる質の向上
IPOまでのロードマップ https://hitto.jp/ N-3期以前 N-2期 (直前前期) N-1期 (直前期) 申請期 基本タスク 主要な
IPOタスク 上場関連書類 監査法人選定 ショートレビュー 会計監査・内部統制監査 主幹事証券会社の選定 体制構築・審査対応・開示書類対応 印刷会社の選定 証券代行(信託銀行等)の選定 内部統制、規定の整備・試運用 内部統制運用 有価証券届出書、Ⅰの部 審査書類、申請書 経理/労務/法務/総務/採用/人事…etc 市場の選定
特に重要なのは、月次決算の質の向上 https://hitto.jp/ ・月次決算の質は、スタートアップの成長に大きく影響を与えるため、ストレッチしてでも、 まずは一度内製化して理想の状態を作ってから、丁寧にマニュアルに落とし込み、その上でアウトソースを活用すべき
本日のアジェンダ https://hitto.jp/ ・ いつから? ・ どんなシステム構成で? ・ どうやって?
・案件管理 ・顧客管理 ・請求情報管理 ・請求書の作成/発行 ・仕訳 ・振込データの作成 ・振込予約/承認 ・給与計算
・明細発行 ・賞与計算 ・計画予実 ・Forecast/資金繰管理 某銀行系 クレジットカード 売上・請求データ連携 振込データ連携 振込データ連携 手打ち csv出力からの アップロード csv出力・加工、 アップロード 確かcsv 売上データ連携 ・勤怠管理 ・有給管理 ・経費精算ワークフロー ・届出作成 ・従業員情報管理(マイナンバー含む) x 業務委託の方、士業の方 手で給与計算して 数値入力 サービス連携図(スタートアップあるあるの例) https://hitto.jp/
改善だけでは高品質なコーポレートは作れない https://hitto.jp/ 高品質なコーポレートを作るためには ❌ 作業の効率化 ⭕ 業務の再構成 → 標準化 ただし、0から業務を再構築するには時間がかかる。
そこで、SaaSに沿ってオペレーションを組み直すことで、 再構成の手間を省くことができる。
https://hitto.jp/ ・案件管理 ・顧客管理 ・請求情報管理 (外部連携用) ・請求書の作成/発行 ・仕訳 ・経費精算ワークフロー ・振込データの作成 ・振込予約/承認
・勤怠管理 ・有給管理 ・給与計算 ・明細発行 ・賞与計算 ・届出作成 ・振込データの作成 ・計画予実 ・Forecast/資金繰管理 クレジットカード 借入金管理 前払/前受入力 リピート取引登録 請求書管理クラウド ・受領請求書の管理 ・ワークフロー ・請求書到着管理 ...etc 売上データ連携 売上・請求データ連携 振込データ連携 振込データ連携 API連携 費用データ連携 (発生主義に貢献) 費用データ連携 (発生主義に貢献) 費用・支払データ連携 費用データ連携 連携 連携 経費精算金額連携 サービスを集中/サービス間の連携を重視
アプリの連携を進める理由 https://hitto.jp/ <結果的に業務の難易度が下がり、標準化が進む> 理由① 恒久的に発生するオペレーション作業工数削減 ・部分最適アプリでは加工・アップロードが必要になるケース多 →サービスがシームレスに連携することで、工数を削減 ・SaaSを利用する上では、オペレーションを乗せきる方が良い
理由② ミスの起きづらい環境整備 ・手作業の数だけミス発生可能性が増大 ・アップデートの影響も同一サービスなら気にする必要なし
オススメアプリ紹介 https://hitto.jp/ ・案件管理 ・顧客管理 ・請求情報管理 (外部連携用) ・請求書の作成/発行 ・仕訳 ・経費精算ワークフロー ・振込データの作成
・振込予約/承認 ・勤怠管理 ・有給管理 ・給与計算 ・明細発行 ・賞与計算 ・届出作成 ・振込データの作成 ・計画予実 ・Forecast/資金繰管理 クレジットカード 借入金管理 前払/前受入力 リピート取引登録 請求書管理クラウド ・受領請求書の管理 ・ワークフロー ・請求書到着管理 ...etc 売上データ連携 売上・請求データ連携 振込データ連携 振込データ連携 費用データ連携 (発生主義に貢献) 費用データ連携 (発生主義に貢献) 費用・支払データ連携 費用データ連携 連携 連携 経費精算金額連携 API連携
借入金の仕訳入力不要、借入金管理アプリ https://hitto.jp/
借入金管理アプリがオススメな3つの理由 https://hitto.jp/ 理由① 2つの仕訳が自動入力され処理が簡単 ・(1)借入金/未払金、(2)支払利息/未払金 が自動入力 ・上記が口座から引き落とされたタイミングで出金登録するだけ 理由② 資金繰りレポートに反映 ・将来的なキャッシュアウト含めて資金繰レポートに反映
・来月末の着地精度が上昇 理由③ 利息/未払金の仕訳を入力する備忘管理が不要 ・休日翌営業日の利息、計上忘れがちでは?
借入金管理アプリは様々なパターンに対応 https://hitto.jp/ ※ freeeのデモ画面です ・脱エクセルと、会計ソフトとのシームレスな連携、発生主義での計上を3つ同時に達成! ・①通常の定期返済、②元金据置期間のある返済、③利息は毎月だけど返済は一括、といった様々なパターンにも対応可
freee借入金管理 についてはnoteで https://hitto.jp/ ・noteでは、借入金管理アプリの入力How Toや、注意点、Tipsなどをまとめています。ご興味ある方は是非
その他おすすめアプリ https://hitto.jp/ ・案件管理 ・顧客管理 ・請求情報管理 (外部連携用) ・請求書の作成/発行 ・仕訳 ・経費精算ワークフロー ・振込データの作成
・振込予約/承認 ・勤怠管理 ・有給管理 ・給与計算 ・明細発行 ・賞与計算 ・届出作成 ・振込データの作成 ・計画予実 ・Forecast/資金繰管理 クレジットカード 借入金管理 前払/前受入力 リピート取引登録 請求書管理クラウド ・受領請求書の管理 ・ワークフロー ・請求書到着管理 ...etc 売上データ連携 売上・請求データ連携 振込データ連携 振込データ連携 費用データ連携 (発生主義に貢献) 費用データ連携 (発生主義に貢献) 費用・支払データ連携 費用データ連携 連携 連携 経費精算金額連携 API連携
本日のアジェンダ https://hitto.jp/ ・ いつから? → N-3から ・ どんなシステム構成で? → 連携するサービスを組み合わせて ・ どうやって?
理想的な決算とは https://hitto.jp/ ① 素早く、正確に決算が締まる ・営業/開発といった他部門からの数字収集の仕組み ・摘要や証憑添付のルール ② 後工程までスムーズに連携できる ・実績に加えて、Forecastの数字収集の仕組み
・キャッシュマネジメント、開示、IPO準備を見据えたタグルール
N-3までに実行したこと https://hitto.jp/ 社内のオペレーションを把握 実現するオペレーションの決定 社員で実践&徹底的に標準化 オペレーションをアウトソースへ ・HiTTOでは、私が入社した時に既に業務委託が仕事を回していたため、以下の4段階で業務構築を進めました ・全ての工程に自分を挟み込み、オペレーション理解
・実際のオペレーションを図示して全体像を把握 ・ミス、不正が起きやすい工程が浮き彫りに ※創業時はこのステップは不要です ・会社として集計したい数値をどう集計するか ・リスク箇所の改善方法 ・無駄の排除 ・徹底的に社員でJOBローテーション ・JOBローテするごとにマニュアル化 ・次の人はマニュアル通りにやって改善、改善 ・型ができたらアウトソースへ ・アウトソースに求める事:機械的な対応 ※機械的な対応ができないのだとしたら標準化不足
Step1:社内のオペレーションを把握 https://hitto.jp/ ・HiTTOは、2019年時点で、バックオフィス従業員は0人 ・業務委託数名が入れ替わり出社して、業務を個々に対応している状態 ・入社1ヶ月目で対応したこと ①各担当者が担う業務をつぶさにチェック(仕訳1本に至るまで)し、全オペレーションの承認者になる
②その上で携わる各業務をひたすらフローチャート化 → 担当者と業務の明確化 → オペレーション改善
現状把握〜担当者・担当業務の決定 https://hitto.jp/ フローチャートは、①誰が、②どの作業の後に、③何をするのかを、フロー全体版→詳細版の順に明確にしていきます 下の図は入社直後に作成した、請求書受領してから出金伝票登録するまでの大枠の流れと、より詳細なもの
Step2:実現するオペレーションの決定 https://hitto.jp/ 詳細版のフローチャートまで作成すると、統制上の問題点が発見できますので、即時ルールを作って修正します この段階では、オペレーションの構築をするのではなく、全体像と見比べながら弱い部分の補強がメイン
新しいルールもまずはフローチャートで https://hitto.jp/ ・HiTTOは当時、概算計上が網羅的に行いきれていない状態 →概算計上ルール(マニュアル)と、概算計上に関するフローチャートを整備
Step3:社員で実践&徹底的に標準化 https://hitto.jp/ ・必ず1度は自分(社員)でオペレーションを担当。作業しながら超詳細なマニュアルを作っていく ・半年ほどかけて、あらかたのフローチャートと、マニュアルは完成(確か50ファイルくらい) ・誰でも同じアウトプットになるくらい詳細なマニュアル作りが必要
マニュアルはおじいちゃんにもわかるように https://hitto.jp/ ・業務標準化とは、業務遂行の難易度を著しく下げ、誰が担当しても容易に同じ結果を出せるようにすること ・即ち、マニュアル作成の粒度は、おじいちゃんが担当してもわかるように一挙手一投足を図示する
Step4:オペレーションをアウトソースへ https://hitto.jp/ ・業務単位のまとまりで月次決算フローを構成、進捗管理をしています。 ・業務単位は、「todo」「終了確認」で構成されており、全てに担当者と、マニュアルや資料リンクが紐づいています。 ・このフローを構成するために、ここまでお話しした①フローチャートの整備、②詳細なマニュアル化、が重要です。 月次決算フロー
業務のアウトソース化で離職リスクも軽減 https://hitto.jp/ ・月次決算業務で言うと9割がアウトソースに成功し、主にチェック業務が社員のすべきこと ・社員が月次決算の対応で消費する時間は、計8時間に圧縮され、手戻りもない。
本日のまとめ ①IPO準備で求められる統制の質が高まっている ・つまづかないよう、N-3までに決算体制を構築する ・その際に、N-2以降の統制も念頭に置いておくべき ②全体最適の視点から改めて業務を構成する ・SaaSを活用することで効率的に再構築ができる ・システムの集中と連携を重視する ③業務を徹底的に標準化 ・業務フローと業務マニュアルの徹底整備 ・他部門からの数字収集の仕組み
・摘要や証憑添付のルール ・標準化することでアウトソース活用しても高品質なコーポレートになる https://hitto.jp/
最後に弊社の話をさせてください https://hitto.jp/
そして私の話をさせてください https://hitto.jp/ noteを中心にバックオフィス全般について業務効率化の情報発信をしています! 7月からTwitter はじめました。最新の情報はこちらでPostしますので、 よろしければフォローいただけますと幸いです!