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仕様駆動開発を飛躍させる! 巨匠に学ぶ、AIとの対話術

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January 09, 2026
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仕様駆動開発を飛躍させる! 巨匠に学ぶ、AIとの対話術

「AI×仕様書駆動開発」は開発プロセスを劇的に効率化しますが、プロダクトの品質を決定づけるのは、設計の洗練や実装時の微調整における「AIとの対話力」です。今回は巨匠たちの哲学をヒントに、意図を正確に伝え、高品質のアウトプットを高速で導き出すための実践的アプローチをご紹介します。

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Yuji Toshihiro

January 09, 2026
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  1. 利廣 悠司 経歴 • 大阪大学工学部機械工学専攻 • ドイツの42 Heilbronnで1年半CSを勉強 • ENECHANGE株式会社でFlutterエンジニア(<-現在)   トシヒロ ユウジ

    16Personalitiesの診断結果 ENJT-A:指揮官 • チームの潤滑油 その他 • フルスタックエンジニアを目指して、Go, AWSを勉強中 • サウナ好きで、特に大うちわの激アツロウリューが好きです
  2. ENECHANGE AI x 仕様駆動開発とは? ステップ 内容 AI の役割 Step 1

    基本設計書と詳細設計書の作成 要件から設計書を⽣成‧レビュー Step 2 タスクの分解 詳細設計書から実装タスクを抽出 Step 3 テストファーストの実装 テストケース作成 → 実装 → リファクタリング Step 4 反復 全タスク完了まで Step 3 を繰り返し AI と協働しながら、仕様書を中⼼に開発を進める⼿法 Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  3. ENECHANGE AI x 仕様駆動開発の限界 仕様駆動開発の限界を突破するための AIとの会話術をお伝えします! 開発プロセス全体を効率化できる一方... • AIとのやりとりに時間がかかってしまう •

    AIの創造性を活かしきれない • レビューの質が重要だが、考慮事項が抜けていることも結構ある Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  4. ENECHANGE 神は細部に宿る、具体的指⽰の徹底 問題点 曖昧な指⽰により、AI が⾃律的に問題を探し始める 解決策 (Tips) • できるだけ具体的な指⽰を与える ◦

    「タスクの模索」ではなく、「タスクの実⾏」に リソースを使える • 修正箇所(ファイルパス等)を明確にする ◦ 検索時間を削減 意図していない問題の解決を始める 検索に時間を浪費してしまう ✅良い例 JWTのセッションが詳細設計の通りの仕様になっていません。 detailed_design.mdに記載されている通りのセッションとなるよう に、src/auth.login.ts を修正してください。 ❌悪い例 ユーザー認証部分にエラーが出ているから直して Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  5. ENECHANGE Less is More、極限まで削ぎ落とした⽂脈 問題点 詳細を伝えるために冗⻑なプロンプトを渡す 解決策 (Tips) • 最低限の情報のみを渡す

    ◦ ノイズが減り、欲しい回答が得られる ◦ レスポンス速度が上がる ノイズが増えて、不正確なレスポンスが返ってくる 消費するトークンが増えることで、レスポンスが遅延 ✅良い例 getUser関数でNullが返ってくる。DBのクエリパラメータに問題が ないか確認して。 ❌悪い例 前に作った機能があって、それが今うまく動いてなくて... Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  6. ENECHANGE Less is More、極限まで削ぎ落とした⽂脈 仕様駆動開発の適⽤Step 現場で活⽤した所感 • 全般的に適用可能 • 特に仕様駆動開発のためのコマンド作成時

    • レスポンスの精度が上がった • 余計な推測をすることがなくなった Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  7. ENECHANGE AIの創造性を引き出す、And what else? 問題点 単に「提案して」と⾔うと、1つの⽅法しか提案されない 解決策 (Tips) • 複数の選択肢を挙げるように指⽰

    ◦ AIが持つ知識を最⼤限に活かす ◦ あなたがどの解決策を選択するかを選べる • それぞれのメリット・デメリットを挙げさせる ◦ 出力の比較検討が簡単に行える 解決策の可能性が狭まる AIが数ある解決策の中から⼀つを勝⼿に選んでしまう ✅創造性を引き出すプロンプト この機能の実装アイディアを5つ提案して。それと、メリット/デメ リットもそれぞれ挙げて。 🔸通常のプロンプト この機能の実装アイディアを出して Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  8. ENECHANGE AIの創造性を引き出す、And what else? 仕様駆動開発の適⽤Step 現場で活⽤した所感 今⽇から使えるプロンプト • 実装フェーズ •

    自分が思ってもいなかった有効な解決策を出すことが増えた • 自分で解決策を選べるようになったので、最適解に辿り着くまでの速度が上がった プロンプトの最後に以下を追加 この機能の実装アイディアを5つ提案して。それと、メリット/デメリットもそれぞれ挙げて。 Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  9. ENECHANGE 背⽔の陣、逃げ場を塞ぐ徹底的なレビュー 問題点 普通のAIレビューでは、⽢いことが多い 解決策 (Tips) • AIに厳格なレビュワーとしての役割を与える ◦ 厳しい上司のように、容赦のないレビューが受けら

    れる ◦ AI自身の間違いにも気が付くようになる ◦ (人ではないので、メンタル的にきついものがない) 影響範囲が考慮しきれていない 問題の根本原因が解決されていないことに気づかない レスポンス あなたの出した計画では、必要な考慮の内40%ほどしか考慮で きていない。また、内容が抽象的すぎて話にならない。 以下を考慮しなおさない限り、私のレビューは通過できないぞ。 プロンプト例 あなたは私の容赦ないメンターです。何も甘くオブラートに包まな いでください。もし私のアイデアが弱ければ、ダメだとはっきり言っ て、その理由を教えてください。 あなたの仕事は、「完璧だ」と思うまで、すべてを徹底的に検証す ることです。 <レビュー内容> Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  10. ENECHANGE 背⽔の陣、逃げ場を塞ぐ徹底的なレビュー 仕様駆動開発の適⽤Step 現場で活⽤した所感 今⽇から使えるプロンプト • 基本設計・詳細設計作成フェーズ • 実装時に気づくことも多かった考慮漏れが激減した •

    AI自身のレスポンスに対するレビューにも使い、レスポンスのクオリティが一段と上がった プロンプトの最後に以下を追加 あなたは私の容赦ないメンターです。何も甘くオブラートに包まないでください。 もし私のアイデアが弱ければ、ダメだとはっきり言って、その理由を教えてください。 あなたの仕事は、「完璧だ」と思うまで、すべてを徹底的に検証することです。 Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved
  11. ENECHANGE まとめ 神は細部に宿る 修正箇所を明⽰しAIの推測を排除。意図せぬ破壊を防ぎ、最短で修正を完遂する。 Less is More 無駄を削ぎ本質を研ぎ澄ます。最⼩限の⽂脈でノイズを排し、AIの処理精度と 応答速度を極限まで⾼める。 And

    what else? 最初の解が最適とは限らない。複数の選択肢を引き出すことで創造性を引き出し、 また、⼈間が最適解を選ぶのを可能にする。 背⽔の陣 妥協なき批判者を演じさせ、⾃⼰満⾜を打破。逃げ場のない厳格な検証で、 設計の死⾓を徹底的に完封する。 Copyright© ENECHANGE Ltd. , All rights reserved