Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Codexで実現する「AIがPCを持つ」開発環境
Search
今津快斗
June 26, 2026
46
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
Codexで実現する「AIがPCを持つ」開発環境
今津快斗
June 26, 2026
More Decks by 今津快斗
See All by 今津快斗
メモを取るだけだったMTGがAIによってプロジェクト知識の共有拠点になった
kaitimadu
0
120
Terraform Apply失敗パターンの自動分類と学習型レビューチェックリスト生成による再発防止システムの構築
kaitimadu
1
210
Claude Code GitHub Actionsによる 自動レビューシステムの一元化と最適化
kaitimadu
0
75
Featured
See All Featured
Navigating Algorithm Shifts & AI Overviews - #SMXNext
aleyda
1
1.4k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
10k
Test your architecture with Archunit
thirion
1
2.3k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
96
14k
The Director’s Chair: Orchestrating AI for Truly Effective Learning
tmiket
1
210
Unsuck your backbone
ammeep
672
58k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
163
24k
Beyond borders and beyond the search box: How to win the global "messy middle" with AI-driven SEO
davidcarrasco
3
180
Design of three-dimensional binary manipulators for pick-and-place task avoiding obstacles (IECON2024)
konakalab
0
490
Thoughts on Productivity
jonyablonski
76
5.2k
Marketing Yourself as an Engineer | Alaka | Gurzu
gurzu
0
260
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
12k
Transcript
Codexで実現する「AIがPCを持つ」開発環境 2026/06/27 AI実装勉強会第60回 今津快斗
INTRODUCTION 今日の結論 Codexはコード補完AIではなく、PCで作業するエージェント 「候補を出す」ではなく、画面を見て・ファイルを直して・テストまで回す。 01 スマホ → Mac → 外部端末
/ SSH先 をまたいで作業できる 実行主体はMac。モバイルは指示・確認・承認の窓口になる。 02 Claude Codeと併用して、Codex特有の体験を試してほしい 乗り換えではなく併用。スマホ指示やAppshotsから始めるのがおすすめ。 03
AGENDA アジェンダ 1 Codexの概要と位置づけ 2 設定と連携機能 3 モバイル・外部接続・リモート操作 4 全体構成と業務活用
5 制限・リスク・安全な使い方 6 まとめ
SECTION 01 01Codexの概要と位置づけ 1. Codexの概要と位置づけ 2. 設定と連携機能 3. モバイル・外部接続・リモート操作 4.
全体構成と業務活用 5. 制限・リスク・安全な使い方 6. まとめ
01 概要と位置づけ Codexとは何か 「Codex」は2つの意味を持つ サービス名 Claude CodeのようなAIエージェント モデル名 コーディングに最適化されたGPT-5系モデル群 (
gpt-5.3-codex など) 製品としての入口は4つ(今回は Desktop App 中心) cloud ブラウザから Desktop App 今回の主役 IDE 拡張 エディタ内で CLI ターミナルで ※ Codex App は macOS / Windows 対応。CLI は Windows/Linux でも動く
01 概要と位置づけ 対応OSの整理:Mac / Windows で使える 「macOS限定」ではない。多くの機能は Mac・Windows の両方で使える。 機能
Mac Windows スマホ (chatGPTアプリ) Codex App 本体 ✓ ✓ 操作のみ SSH先のプロジェクト利用 ✓ ✓ ホスト経由 スマホから操作される側(ホスト) ✓ ✓ — 別PCを操作する『親機』 ✓ × ✓ Windows でもできること • Codex App 本体(開発作業) • SSH先のリモートプロジェクト利用 • スマホから操作される側(ホスト)になる 現状 Mac のみ 別のPCを操作する『親機』になる機能 Windowsは現時点で親機にはなれない(Mac・スマホは親機 可)。SSHやApp利用そのものはWindowsでも可能。
01 概要と位置づけ モデルと思考度合いの選び方 モデルファミリー コーディング特化(gpt.5.3-codex) エージェント開発向けの主力 汎用モデル(gpt-5.5) 幅広い推論。OSにより既定が異なる mini 系(gpt-5.4-mini)
高速・低コスト・利用枠に優しい pro系(gpt-5.5-pro) proプラン以上が必要 最難関・長時間タスク用 思考度合い(reasoning effort) モデルとは別の設定。深く考えるほど精度は上がるが、時間・コ ストも増える。(モデルごとに使えるeffortは異なる) minimal / low 軽い修正・定型作業 推奨の基本。日常はこれ high / xhigh 最難関・長時間タスク向け(xhighは一部上位モデルのみ) medium
01 概要と位置づけ サンドボックスで安全に自走させる Codexは「サンドボックス(動ける境界)」の中で動く。境界の中なら止まらず自走し、越えるときだけ「承認」を求める。 ① サンドボックスモード(動ける範囲) read-only 閲覧のみ。編集・実行は承認が必要 workspace-write 作業フォルダ内の編集・実行まで
danger-full-access 制限なし。原則避ける ② 承認ポリシー(いつ止めて聞くか) untrusted 信頼済み以外のコマンドは確認 on-request 境界内は自走、越える時に確認 never 確認しない 危ない操作は毎回あなたに確認する 危ない操作はAI側が安全確認して 確認なしでPC全体・ネットまで自由に使わせる
SECTION 02 02設定と連携機能 1. Codexの概要と位置づけ 2. 設定と連携機能 3. モバイル・外部接続・リモート操作 4.
全体構成と業務活用 5. 制限・リスク・安全な使い方 6. まとめ
02 機能と連携 設定・連携機能の全体像 Codex 設定のサイドバー 個人設定 一般・プロフィール・外観・構成・ショートカット・使用状況と請求 連携 Appshots /
MCPサーバー / ブラウザ / コンピューターの使用 コーディング フック / 接続(SSH) / Git / 環境 / Worktree
02 機能と連携 Skill:手順・ノウハウを再利用する よくやる作業の手順やノウハウを「Skill」として登録しておくと、毎回説明しなくても同じ品質で再現できる。 Skill とは 作業手順やノウハウを名前付きでまとめたもの (多くはファイル/フォルダの形)。関連する作 業のとき、Codexが自動で読み込んで、その手順 どおりに進める。
説明いらず 毎回同じ指示を書かなくていい 品質が安定 手順が固定され、出力がブレない チームで共有 同じやり方を全員で再利用できる 例:テスト作成・リリース手順・コードレビュー観点・ドキュメント整形 などを Skill 化しておく。
02 機能と連携 Appshots:いま見ている画面を渡す • Mac上の最前面ウィンドウをCodexスレッドに 渡す機能 • 画像としての画面情報と、取得できるテキスト 情報を渡せる 意
情報・ 情報が ていないか確認し てから渡す。 リファレンスを見せる そのままコードを書かせる a・プレビ ーを見せる の れを直させる エラー画面を見せる 原 を てデバッグ
02 機能と連携 プラグイン / コネクタ / MCP の違い 関係:プラグインが一番大きな箱。その中身としてコネクタやMCPサーバーが入る、という包含関係。
02 機能と連携 Browser / Computer Use Browser / Chrome拡張 •
ローカルWebアプリの動作確認 • クリック・入力・スクリーンショット Computer Use • macOS / Windows のGUIアプリを操作 • 画面を見てクリック・入力・設定変更 • CLIでは届かない操作までカバー 認証済みブラウザや社内サービスの操作はリスクが高い
02 機能と連携 Hooks(フック):節目に処理を差し込む 作業のライフサイクルの「節目(イベント)」で、自分で決めたコマンドを自動実行できる仕組み。 Hooks とは Codexの作業中に発生するイベントをき かけに、 あらかじめ決めたコマンドを実行する仕組み 代表的なイベント:
Codexがコマンド実行を試みる → PreTool se が発火 → チェック用スクリプトを実行 危険な操作をブロック 実行前にコマンドや変更内容をチェック 出力・差分を自動レビ ー 実行後の結果を点検する 通知・ログ・CI連携 終了時に通知・記録・テスト実行を行う 安全のしくみ:非管理フックは、実行前に /hooks で確認・信頼したものだけが動く。 管理者は組織ルールとして有効/無効や必須フックを制御できる。
02 機能と連携 Codex 設定画面まとめ 項目 役割 Appshots 最前面ウィンドウを画像+テキストで渡す MCPサーバー 外部ツール・社内システム・独自APIへの接続
ブラウザ ローカルWeb確認・DOM/console 査 コンピ ーターの使用 GUIアプリ操作(クリック・入力・設定) フック 危険操作のブロックなどイベント連動 接続 このMacの操作 / 他デバイス操作 / SSH Git / Worktree バージョン管理・並列作業 環境 実行環境の設定
02 機能と連携 Codex 設定画面まとめ 項目 役割 Appshots 最前面ウィンドウを画像+テキストで渡す MCPサーバー 外部ツール・社内システム・独自APIへの接続
ブラウザ ローカルWeb確認・DOM/console 査 コンピ ーターの使用 GUIアプリ操作(クリック・入力・設定) フック 危険操作のブロックなどイベント連動 接続 このMacの操作 / 他デバイス操作 / SSH Git / Worktree バージョン管理・並列作業 環境 実行環境の設定
SECTION 03 03モバイル・外部接続・リモート操作 1. Codexの概要と位置づけ 2. 設定と連携機能 3. モバイル・外部接続・リモート操作 4.
全体構成と業務活用 5. 制限・リスク・安全な使い方 6. まとめ
03 モバイル・リモート操作 モバイルからPCを操作する スマホ(ChatGPTアプリ)からできること • 新しい作業を開始する • 実行中の作業へ追加指示を送る • Codexからの質問に回答する
• コマンド実行などを承認する • 差分・テスト結果・出力を確認する • 完了・承認待ちの通知を受け取る アプリのメニューから Codexを開く Codex 設定 > 接続 >「このMacの操作」 実行主体はMac本体。 スマホは指示・確認・承認の窓口。設定もMac側がそのま ま使われる。 ※ スマホからは Mac / Windows 上の Codex App を操作できる
03 モバイル・リモート操作 動作させ続けるための条件 混同しやすい3つ 画面が消える Mac本体が起動していればCodexは動作できる 蓋を閉じる 通常はスリープに入る スリープする リモート接続は停止する
確実に使うためのチェックリスト 蓋を開けておく 電源アダプターへ接続する ネットワーク接続を維持する Codexアプリを起動しておく 接続設定でリモートアクセスを有効化 「コンピュータをスリープさせない」を有効化 手動でスリープを選択しない 外部ディスプレイを使うと蓋を閉じても使える オンにしておくとスリープしない!
03 モバイル・リモート操作 Macから別端末:SSH・ProxyJump Mac版Codexから別の対応端末をリモート操作できる • Mac版Codexから、別端末をリモート操作できる • SSH先でファイル編集・コマンド実行・テスト/ビルドが可能 SSH接続でき、接続先でもCodexコマンドが使えること •
ProxyJumpを使えば、踏み台経由の内部PC/サーバーにも 接続できる Codex 設定 > 接続 >「他のデバイスを操作」 Codexは既存のOpenSSH設定(~/.ssh/config)を利用するため、 ProxyJump設定済みのホストにもそのまま接続できる。
03 モバイル・リモート操作 SSH設定ファイルの中身(~/.ssh/config) Codexは既存のOpenSSH設定をそのまま使う。下のように踏み台と本来の接続先を書いておけば、ProxyJumpで内部 サーバーまで届く。 # 踏み台ホスト(外部に公開されている入口) Host bastion HostName
<踏み台ホスト> User <ユーザー名> # 内部サーバー(踏み台を経由して接続) Host internal-server HostName <内部サーバーのアドレス> User <ユーザー名> ProxyJump bastion bastion 踏み台ホスト。外から入れる入口 ProxyJump 踏み台を経由して内部へ中継 認証 通常のSSH接続が成功する状態が 前提
03 モバイル・リモート操作 「直接SSHでいいのでは?」への答え 直接SSHは、自分で操作するための接続。 Codex経由の別PC操作は、その環境でエージェントに作業を任せるための接続。 直接SSH(自分で操作) • 自分でセッションを張 て操作する •
CUI中心の作業に向く • 接続中は自分が操作を続ける • シンプルで速い Codex経由の別PC操作(自走) • CUIで自分が操作するなら直接SSHが速い • GUI確認・環境依存・スマホ起点・自走が必要なら、Codex経由の別PC操作が効く • GUIアプリ操作やブラウザ確認まで任せられる • 接続先のOS、認証済みアプリ、GPUなどを活用 • スマホから指示して、作業はPC側で進む • サンドボックスと承認で権限を段階的に絞れる
SECTION 04 04全体構成と業務活用 1. Codexの概要と位置づけ 2. 設定と連携機能 3. モバイル・外部接続・リモート操作 4.
全体構成と業務活用 5. 制限・リスク・安全な使い方 6. まとめ
04 全体構成と業務活用 全体構成図 MacBookを中心に、場所やサービスをまたいで作業を継続できる。 「AIがPCを持つ」状態になる ここが Mac OSのみ
04 全体構成と業務活用 タスクでの実行手順例 想定タスク(スマホから投げる指示) 「サーバー内のログを 査して、APIエラーの原 特定・修正・テストまで通して」 1 Mac上のCodex Desktop
Appがタスクを受け取る 2 SSH(ProxyJump経由)で対象サーバーに接続する 3 ログ・設定ファイル・コードを確認し、原因を調査する 4 必要な修正を行い、テスト・再起動・動作確認を実行する 5 スマホでdiff・ログ・テスト結果を確認し、人間が承認する 人間の役割は「作業者」から「監督者」へ
04 全体構成と業務活用 業務で使えそうな場面 小さなバグ修正 テスト追加 lint / format 修正 リファクタリング
ドキ メント更新 Rレビ ー前の事前確認 Issueの初期調査 エラーログ調査 UI崩れの再現と修正 大きな設計を丸投げするより、小さく切ったタスクが向いている
SECTION 05 05制限・リスク・安全な使い方 1. Codexの概要と位置づけ 2. 設定と連携機能 3. モバイル・外部接続・リモート操作 4.
全体構成と業務活用 5. 制限・リスク・安全な使い方 6. まとめ
05 制限・リスク・安全 速度と、安全な使い始め 速度( ast ode) • 応答を高速化できるモード • ただしクレジット消費が増える
• 急ぎの軽い作業に向く。常用は要注意 安全な使い始め • サンドボックスは read-only / workspace-write から • danger-full-access は原則使わない • Rules / Hooks で危険なコマンドを制御 • 本番環境・本番認証情報には触らせない
05 制限・リスク・安全 制限・ 意点 Codex App は macOS / Windows
対応。ただし別PCを操作する『親機』になれるのは現状 Mac (Windowsは親機不可) スマホ自体でコードが動くわけではない。実行主体はMac・Windows・リモート環境 SSH先で使うには接続設定・ TH・権限が必要 GUI操作やComputer Useは環境・設定によって制限される Fast modeや高いreasoning effortはコスト・クレジット消費が増える Always allow を雑に使うと危険
05 制限・リスク・安全 リスクと安全な使い方 リスク • 認証済みブラウザを操作されるリスク • 画面に た 情報・
情報の漏洩 • クリップボードや開いているファイルの情報 • 意図しないコマンド実行・本番環境への影響 • SSH先や社内サービスへの過剰な権限付与 安全な使い方 • まずは検証環境で使う • 権限はread-only / workspace中心から • 本番環境・本番DB・本番認証情報に触らせない • diff・ログ・テスト結果は 間が確認 • Hooks / Rules で危険操作を止める
SECTION 06 06まとめ 1. Codexの概要と位置づけ 2. 設定と連携機能 3. モバイル・外部接続・リモート操作 4.
全体構成と業務活用 5. 制限・リスク・安全な使い方 6. まとめ
CONCLUSION まとめ Codexはコード補完AIではなく、PCで作業するエージェント 実際に使ってみて驚いた — 作業そのものを進める道具だった Claude Codeと併用して、スマホ指示やAppshotsなどCodex特有の体験から 権限設計やレビ ー体制には
意(便利さの裏返し) まずはスマホからの指示やAppshotsを、ぜひ試してみてください