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メモを取るだけだったMTGがAIによってプロジェクト知識の共有拠点になった
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今津快斗
April 30, 2026
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メモを取るだけだったMTGがAIによってプロジェクト知識の共有拠点になった
今津快斗
April 30, 2026
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Transcript
メモを取るだけだったMTGが AIによってプロジェクト知識の共有拠点になった 2026/04/30 AI実装勉強会第58回 今津快斗 1
目次 01 課題 — 何が問題だったか 02 設計 — 3レイヤーで回す 03
実装 — 3つのGHAで繋ぐ 04 学び — 展開とまとめ 2
Chapter 1 01 課題 — 何が問題だったか 02 設計 — 3レイヤーで回す
03 実装 — 3つのGHAで繋ぐ 04 学び — 展開とまとめ 3
議事録は毎週、属人的な作業の塊だった 進行役の手作業に依存し、MTG後の活用まで届いていなかった 1 Docsの肥大化 追記し続けて過去内容が探しにくい 2 情報収集が手間 Jira / Slack
/ 前回議事録を毎回手で確認 3 属人化 全体像が特定メンバーの頭の中に残る 4 MTG後の放置 文字起こしはあるが、使われない 4
情報は4ツールに分散していた 議論・タスク・資料・録音が別々の場所に残り、ひと目で追えない MTGの状況 Slack 議論・決定 スレッドに埋もれる Jira 状態・担当者 個別確認が必要 Confluence
知識ベース 更新が止まりやすい Drive 録音・文字起こし 見返されにくい 分散した情報を、会議中に集める運用になっていた 5
ナレッジは書いた瞬間から古くなる 置き場所だけ作っても、更新ループがなければ信頼できない 資料を書く 状況が変わる 古い情報が残る 参照されなくなる 更新ループが必要 今回の狙いは、議事録を起点にナレッジを自動で更新し続けること 6
4つの課題は4機能に対応している 課題をそのまま機能境界に分け、GHAで自動化する 7
Chapter 2 01 課題 — 何が問題だったか 02 設計 — 3レイヤーで回す
03 実装 — 3つのGHAで繋ぐ 04 学び — 展開とまとめ 8
フロー・ストック・改善の3層で設計する 週次の情報を流し、ナレッジに積み上げ、仕組み自体も改善する 1 1. フロー 週次MTGの前後で議事録を自動生成 2 2. ストック プロジェクト状況を1ページに集約
3 3. 改善 気づきをDraft PRにしてプロンプト を磨く 前議事録(自動生成) ミーティング 音声文字起こし 更新 プロジェクトナレッジ 追記 PR作成 • ワークフロー改善 • プロンプト改善 9 通知
全体フロー 10
実装は用途別ワークフローを明示的につなぐ MTG前 GHA1 議事録下書き生成 cron起動 MTG後 GHA2 録音・文字起こし要約 cron起動 GHA3
ナレッジページ更新&改善 明示dispatch 改善 改善PR プロンプト差分を作成 Draft PR page_idを渡す GHA3の後段で改善PRを作成 MTG後 11
ナレッジは1ページで最新に保ち続ける エピック別の状態・横断事項・更新履歴を1枚の信頼できるページへ集約する Confluence: プロジェクトナレッジページ エピック別状況 決定事項 リスク・注意 週次MTG GHAが要約・更新 MTGのたびに
Confluenceへ更新 12
Chapter 3 01 課題 — 何が問題だったか 02 設計 — 3レイヤーで回す
03 実装 — 3つのGHAで繋ぐ 04 学び — 展開とまとめ 13
GHA全体フロー:MTG前から改善PRまで閉じたループにする ナレッジを参照し、議事録・要約・更新・フォローアップ・改善をClaude Codeが自律実行する ナレッジ、ツール • 背景 • 決定事項 • リスク
• 直近の更新 MTG前 GHA① 議事録自動生成 MTG日朝 cron MTG中 手動記入 タスク状況メモ/次回までの確認 / 改善ディスカッション MTG後 GHA② 文字起こし + カスタム要約 MTG後 cron MTG後 GHA③ ナレッジ更新 + 改善PR + Slack送信 GHA②完了後に連鎖起動 参照 連携サービス Jira / Slack / Confluence / Google Drive / GitHub すべての処理は Claude Code がエージェント型で自律実行 それぞれのプロンプトは GitHubで管理 14
GHA① MTG前:議論すべき材料を一枚に揃える Confluenceに議事録ドラフトを自動作成し、未対応・差分・Slack議論まで先に整理する 入力データ • Jira: エピック別ステータス・担当者集計 • 前回議事録 •
Slack: メッセージを取得 分類プロンプトでエピック単位に整理 チーム情報:メンバー名・Slack ID • プロジェクトナレッジ 生成される議事録の構造 1 未対応事項 前回フォローアップ/現Jira状態/Slack履歴を突き合わせ 2 持ち越し事項 担当・状態の差分を明示 3 エピック別状況 Confluence / Jira / メンバー別サマリー / Slack議論 4 その他のSlack議論 エピックに紐づかない話題を分離 5 各メンバーのアサイン ステータス別集計表で負荷を見る 6 次回までの確認 MTG中に入力するフォローアップ欄 7 仕組みの改善 ディスカッション MTG中の改善案をGHA③で自動PR化 完了ステータス以外 文字起こし要約も含む 前回のMTG日~MTG当日 15
GHA①全体フロー ## 前回からの持ち越し事項 {前回議事録の「次回確認」セクションの内容を転記} ## エピックごとの状況 ### {エピック名} **注目チケット:** |
チケット | ステータス | 担当者 | 期限 | サマリー | |---------|-----------|--------|------|---------| | [{key}]| {summary} | {エピックの状況に基づく簡潔なサマリー(2-3行)} #### Slackでの議論({slack_start_date} 〜 {current_date}) {このエピックに関連するSlack議論のサマリー。Slack情報が提供されて いない場合は「(Slack情報なし)」とする} ## その他のSlack議論 {エピックに分類できなかったSlackのメッセージ。該当なし、またはSlack情 報が提供されていない場合はこのセクションを省略する} ## 議事メモ (MTG中に記入) ## 次回確認 (MTG中に記入。次回の議事録に自動転記されます) ## 仕組みの改善ディスカッション テンプレート 16
GHA② MTG後:文字起こしを文脈付きの要約に変換する Gemini Notesの文字起こしを取り込み、ナレッジとチーム情報を参照して議事録へ追記する 入力 • Google DriveのMTG共有ファイル • GHA①の議事録本文+ナレッジ+
チーム情報 カスタム要約 • 固有用語・略語をナレッジで補正 • 表示名を実名へ変換 • 業務外の雑談を除外 議事録へ追記 • エピック単位で整理 • 決定事項は明示された内容だけ • 担当・期限が明確なActionだけ 追記される要約の構造 1 議論の要点 エピック単位で、会話の流れではなく論点別に整理 0 決定事項 明示的に決まったことのみ。推測で補わない 3 アクションアイテム 担当者・期限が明確なものだけを残す 4 補足情報 判断の背景や次回に必要な文脈 05 ツールからのフィードバック 要点が分かりづらい箇所・話し方の改善点 連鎖起動 GHA②完了後、ジョブがGHA③を dispatch 1 2 3 4 5 文字起こし 要約を追記 プロンプト 議事録 17
GHA③ 前半:ナレッジ更新とフォローアップで次回MTGへ戻す 議事録の内容を知識ベースへ反映し、次回までの確認をSlackに送って未対応抽出の入口を作る 入力 ・議事録ページ ・現在のナレッジページ ・チーム情報 ・Slackスレッド情報 議事録+GHA②の要約をまとめて GHA③の対象にする
GHA③ update-knowledge ナレッジ更新 • エピック別の現状 • 直近の決定事項 • リスク・注意事項 • 人員・稼働状況 Slack送信 • 次回までの確認を抽出 • 担当者へメンション • スレッド情報を保存 • 次回GHA①が参照 次回MTGへ戻る • Confluenceのナレッジが更新される • Slackに宿題確認が投稿される • 次回議事録作成時にこれを読み込む • 翌週GHA①が未対応事項を作る 18
GHA③ 後半:改善ディスカッションをDraft PRへ変換する MTG中に書いた改善案を、LLMで構造化してレビュー可能な差分にする 改善メモ 議事録の改善欄に、困った点 や直したい挙動を書く Pass 1 改善カテゴリを判定し、
修正対象を決める Pass 2 対象プロンプトや 設定ファイルを編集する Draft PR 差分をPR化し、レビュー 待ちにする カテゴリ別の自動マッピング ・要約精度 → 要約プロンプト ・Slack分類 → 分類プロンプト ・議事録構造 → 生成プロンプト ・ナレッジ更新 → 更新プロンプト 安全機構 ・同じ議事録から重複PRを作らない ・既存open PRがあれば追記する ・対象不明な項目は要手動対応としてslackに通知 19
Chapter 4 01 課題 — 何が問題だったか 02 設計 — 3レイヤーで回す
03 実装 — 3つのGHAで繋ぐ 04 学び — 展開とまとめ 20
Reusable Workflowで複数プロジェクトへ展開する プロジェクト固有の設定だけを各リポジトリに置き、共通処理はglobal-workflowsから呼び出す Aリポジトリ プロジェクト固有 • Caller Workflow • 案件固有プロンプト
• エピック構成・用語 • team-info.md • Secrets / ページID ここには「案件ごとに変わる 情報」だけ置く uses: *.yml global-workflows 全プロジェクト共通 • Reusable Workfolw • 議事録生成の共通処理 • 文字起こし要約の共通処理 • ナレッジ更新の共通処理 • 改善PR作成の共通処理 • 共通プロンプト ここには「全プロジェクトで 同じロジック」を集約する Bプロジェクト 展開予定 Cプロジェクト 展開予定 21
まとめ この仕組みで実現したこと • MTG前に、Jira・Slack・Confluence・ナレッジを集約した議事録ドラフトを自動生成する • MTG後に、文字起こしをプロジェクト文脈で要約し、決定事項とActionを議事録へ追記する • 議事録の内容をナレッジページへ反映し、次回までの確認をSlackへ送る • 改善ディスカッションをDraft
PRへ変換し、運用しながらプロンプトを改善する • 共通ロジックをReusable Workflowへ寄せることで、他プロジェクトへ横展開しやすくする 今後の改善余地 • MTGで運用しながら、要約品質や未対応抽出の精度を評価できる指標を追加する • 複数プロジェクトへ展開し、共通プロンプトと案件固有プロンプトの境界をさらに整理する 22