プロダクトオーナーの視点からFit to Standardを語る

SNUG東京ミートアップ イヤーエンドパーティー25 ライトニングトーク登壇資料

Transcript

1. プロダクトオーナーの視点から Fit to Standardを語る 2025年12月17日 SNUG ServiceNowコミュニティミートアップ イヤーエンドパーティー2025 富永航平
2. SaaSを導入することの意味 ✓ システム開発 ✓ システム運用・保守 ✓ 物理的なリソース ✓ 開発～運用保守に関わるITエンジニア … ✓プロダクトマネジメント SaaS導入はプロダクトマネジメントの外部委託という一面がある SaaSを導入することをアウトソースできるもの
3. プロダクトマネジメント プロダクトが提供する価値を最大化するための取組みであり、 多様なアクティビティ、多角的なスキルが求められる難易度の高い活動 出典: Product Focus, What is Product Management? 出典: Product Logic, The Product Management Triangle プロダクトマネジメントプロセス プロダクトマネジメントトライアングル 誰にどんな価値を届けるのかを定義し、常に市場の動向 を把握しながらプロダクトの価値を最大化する プロダクトマネージャーには、ビジネス、デザイン、技術の 3領域に関する知識や経験が求められる
4. Fit to Standardで導入するには 業務をシステムに合わせるのではなく、価値観をそのプロダクトに合わせるこ とが必要である 価値観 プロセス データモデル 機能 業務を標準プロセス、機能に合わせようとしても、 現場の考え方と合わず変革に失敗する Fit to Standardでの導入には、価値観を変えて いくことが求められる 製品 現行 価値観の変更を 伴わない 業務変革は受け 入れられない 製品 現行 価値観のを製品に合 わせることで、業務の 変革と標準機能が受 け入れられる
5. プロダクトの価値観を理解するには ServiceNowが提供するあらゆるリソースからプロダクトの価値観を読み解 く作業を行う 利用できるリソース 各種ウェビナー/YouTube 最新情報とエキスパートの知見を獲得 PDI（個人開発インスタンス） デモデータから思想を読み解く。 製品ドキュメント 機能の正確な仕様とリリースノートを把握 Best Practices（旧Now Create） ベストプラクティスを学ぶ。プロセスガイド、WS資料 ServiceNow University 体系的に製品コンセプトを学ぶ。認定資格取得 ドキュメント化されない価値観を 如何に読み解くか
6. 読み解き例 - HRSD Best Practices資料から Recommended Implementation Sequence デモデータから 「自動化をするのはマネジメントができてから」 CMMIやITIL Maturity Modelが背景にありそう 異動申請の起票フォーム 出典: Now Create, What is Product Management? 異動先情報が未定でも起票を許している →「人事は申請内容の審査ではなく、従業員の支援をする」
7. まとめ •プロダクトマネジメントを巻き取る覚悟がなければ、 カスタマイズすることなかれ •Fit to Standardで導入するには価値観を合わせる ことが求められる •そのために様々なリソースからプロダクトの価値観を 学ぶことが重要
8. 私がコミュニティに期待していること 情報共有・議論を通じ ServiceNowを より深く理解したい
9. 参考 • What is Product Management, why is it needed? Product Focus • The Product Management Triangle – Product Logic • HR Service Delivery Recommended Implementation Sequence – Best Practices