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検索リランキングを事業成果につなげる 評価・改善戦略

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May 27, 2026
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検索リランキングを事業成果につなげる 評価・改善戦略

DMMでは、検索結果のパーソナライズ改善を目的に、複数の検索・レコメンドシグナルを活用した検索リランキングに取り組んできました。その中で、埋め込み類似度などを用いたスコア活用から、複数の観点を組み合わせて順位そのものを最適化する取り組みへと進める中で、オフライン評価・AB テスト・事業 KPI の間にあるギャップに直面しました。

本発表では、検索リランキングの AB テストで得られた失敗と改善を題材に、ランキング改善を事業成果につなげるための評価・改善戦略を紹介します。モデルやランキング指標の改善をどのように事業指標と接続するか、また局所的な最適化やカニバリを避けるために何を見て意思決定するべきかについて、実践から得た学びを共有します。

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田代真生

May 27, 2026

Transcript

  1. 取り組み:Gain (重み) の⾒直し 単純な重要度設定から、データに基づいた設定へ変更。 アクション 旧重み設定 新設定 (購買確率ベース) 購買 7

    1.0 カート追加 7 P(購買 | カート追加) お気に⼊り 3 P(購買 | お気に⼊り) 末端閲覧 1 P(購買 | 末端閲覧) → 重みを⼤幅に低減 ※購買を重視しクリック稼ぎにならないように モデルの学習がより複雑になり、Early Stopping までの epoch 数が増加した。
  2. 取り組み:評価データセット設計の⾒直し 評価データのベース 検索結果として実際に 表⽰した商品と それに対するユーザーの クリック‧購⼊ログを 紐付けたデータを使⽤。 時期:セール網羅性 PoC段階で、特定の近い ⽇付で評価していたの

    を、セール期間の前‧中 ‧後フェーズを評価に含 めるよう⾒直した。 スパン:評価の安定化 検証(val)データのスパン を3⽇に延⻑。 ⽇次変動に 左右されない、安定した 評価‧改善を実現した。
  3. 考察:本施策のKPIの動きの振り返り KPIの傾向 検索経由売上増加 推薦経由売上微減 CVR 向上 ARPU 向上 ※ARPU =

    CVR × ARPPU 「⾮CVユーザー」の転換 これまで何も買わずに離脱していたユーザーが、 検索改善により商品を購⼊(CV化)。 このCV化がPF全体売上の向上につながった。
  4. 考察:数値例による実験結果の再現 コントロールモデル (現状) User 推薦売上 検索売上 全体売上 A 1,500円 1,500円

    3,000円 B 500円 500円 1,000円 C 0円 0円 0円 D 0円 0円 0円 平均 500円 500円 1,000円 テストモデル (施策適⽤後) CVR (2/4⼈) 50.0% ARPPU 2,000円 User 推薦売上 検索売上 全体売上 A 1,000 ▼ 2,000 ▲ 3,000(カニバリ) B 500 500 1,000 C 0 500 ▲ 500(新規CV) D 0 0 0 平均 375 -125 750 +250 1,125 +125 ARPU (全体) 1,000円 CVR (3/4⼈) 75.0% ▲ ARPPU 1,500円 ▼ ARPU (全体) 1,125円 ▲ 指標変化の因果メカニズム(実証結果と⼀致) 検索経由売上 500 → 750 推薦経由売上 500 → 375 PF全体のCVR 50% → 75% 全体ARPPU 2.0k → 1.5k 全体ARPU 1.0k → 1.125k カニバリを超えCの純増分 売上を押し上げ 低単価な新規購⼊者(C)の 増加で希釈化 ⾮購⼊者(C)が検索で 商品を⾒つけ購⼊ Aの購⼊経路が推薦から 検索へ移⾏ 既存の移⾏(A) + 新規発⽣(C) により増加
  5. 参考資料 • DMM Data Blog, 「LightGBM LambdaMARTによる検索リアルタイムリラ ンキングの導入」, Zenn, 2026/04/09

    https://zenn.dev/dmmdata/articles/2e8a0c127caa1d • DMM Data Blog, 「検索機能 vs 推薦機能のカニバリゼーションに関す る新考察」, Zenn, 2026/05/18 https://zenn.dev/dmmdata/articles/1e2bc59c66f158