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AIと共に「使うOSS」から「育てるOSS」へ
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mashirou1234
March 21, 2026
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AIと共に「使うOSS」から「育てるOSS」へ
mashirou1234
March 21, 2026
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Transcript
AIと共に 「使うOSS」から 「育てるOSS」へ 柚口ましろう 2026/03/16
アジェンダ的なもの OSS活動をするにあたって OSS活動その1 - ソースコードを洗い出す OSS活動その2 - 過去のプルリクを追ってみる OSS活動その3 -
直せそう or 追加したい処理を作ってみよう OSS活動その4 - ディスカッションしてみよう(チャンス待ち) 注意
OSS活動をするにあたって
OSS活動をするにあたって OSS Contribute やったことありますか?
OSS活動をするにあたって OSS Contribute やったことありますか? ☟ やってみたいと思ったけどちょっと怖い……
OSS活動をするにあたって わかります
OSS活動をするにあたって 参加することへの障壁
OSS活動をするにあたって • 時間が足りない • 自分のスキルに自信がない • コードベースが巨大で理解できない • PRレビューが怖い 参加することへの障壁
OSS活動をするにあたって • 時間が足りない • 自分のスキルに自信がない • コードベースが巨大で理解できない • PRレビューが怖い 参加することへの障壁
OSS活動をするにあたって • OSSってすごい人たちがすごいことをしてすご い感じにOSSへ貢献している印象がある • 初心者が入るにはレベルが足りない…… • コントリビュートするためにまず何をすれば? 自分のスキルに自信がない
OSS活動をするにあたって • ドキュメント読んでもコードの当たりをつけ るのが難しい • 検証の仕方がまずよくわかっていない • ビルド……ってなんだっけ(記憶喪失) コードベースが巨大で理解できない
OSS活動をするにあたって 今の時代なら補強してくれる AIエージェントがあります
OSS活動をするにあたって そもそもの話
OSS活動をするにあたって OSSへの貢献は 「コードを修正する」 ことではない
OSS活動をするにあたって OSSへの貢献は 「コードを修正する」 ことではない
https://github.com/laravel/framework/issues/58776
バグ報告も大事な「Contribute」
https://github.com/laravel/framework/issues/58776 修正コード作ってね!って言われることもある。ここら辺が実装の貢献チャンスかもしれない ※今はそっちのほうが多いかもしれない
バグ報告も大事な「Contribute」 ↓ バグを直して「Contribute」
WHY?
OSSの開発者も人間
OSSの開発者も人間 ↓ 時間……ほしい
いざ修正してみよう
いざ修正してみよう どこから???
• Codexには以下のように依頼 不具合とかissueで質問から修正してくださいと お願いがあったけど放置されているissueを調査 いただきたいです。
• Codexには以下のように依頼 不具合とかissueで質問から修正してくださいと お願いがあったけど放置されているissueを調査 いただきたいです。 (めっちゃ掘り下げてくれるとは思ってなかった人)
• Codexには以下のように依頼 不具合とかissueで質問から修正してくださいと お願いがあったけど放置されているissueを調査 いただきたいです。 (めっちゃ掘り下げてくれるとは思ってなかった人)
• Codexには以下のように依頼 不具合とかissueで質問から修正してくださいと お願いがあったけど放置されているissueを調査 いただきたいです。 (めっちゃ掘り下げてくれるとは思ってなかった人) 開発準備ができました
ちょっとまって
ちょっとまって それで本当に大丈夫?
• Codexには以下のように依頼 不具合とかissueで質問から修正してくださいと お願いがあったけど放置されているissueを調査 いただきたいです。 (めっちゃ掘り下げてくれるとは思ってなかった人) 開発準備ができました →何しているのかちゃんとわかっています??
• Codexには以下のように依頼 不具合とかissueで質問から修正してくださいと お願いがあったけど放置されているissueを調査 いただきたいです。 (めっちゃ掘り下げてくれるとは思ってなかった人) 開発準備ができました →何しているのかちゃんとわかっています?? ↓ AIが提示したものを何をしているのか調べ、
理解を深めるのを忘れない
• いい感じのissueを探してみる • 今回見つけたのはEloquentのwhen(…)の期待値で BelongsToMany 等のリレーションではなく Builderが返却値になる といった内容 • 結果的に
wherePivotBetween() をコールバックで 宣言不可能 https://github.com/laravel/framework/issues/53292
• いい感じのissueを探してみる • 今回見つけたのはEloquentのwhen(…)の期待値で BelongsToMany 等のリレーションではなく Builderが返却値になる といった内容 • 結果的に
wherePivotBetween() をコールバックで 宣言不可能 https://github.com/laravel/framework/issues/53292
• いい感じのissueを探してみる • 今回見つけたのはEloquentのwhen(…)の期待値で BelongsToMany 等のリレーションではなく Builderが返却値になる といった内容 • 結果的に
wherePivotBetween() をコールバックで 宣言不可能 • テストコードはこれ→ https://github.com/laravel/framework/issues/53292
• いい感じのissueを探してみる • 今回見つけたのはEloquentのwhen(…)の期待値で BelongsToMany 等のリレーションではなく Builderが返却値になる といった内容 • 結果的に
wherePivotBetween() をコールバックで 宣言不可能 • テストコードはこれ→ • 改修内容はこれ ↓ https://github.com/laravel/framework/issues/53292
ちょっとまって
ちょっとまって 大事な調査をしていない!
https://github.com/laravel/framework/issues/53292
見覚えが……ある
見覚えが……ある
None
None
方針相談をしました
(プルリクとかしてないけど) 一応Contributeの活動はスタートできた
アジェンダ的なもの OSS活動をするにあたって OSS活動その1 - ソースコードを洗い出す OSS活動その2 - 過去のプルリクを追ってみる OSS活動その3 -
直せそう or 追加したい処理を作ってみよう OSS活動その4 - ディスカッションしてみよう(チャンス待ち) 注意
アジェンダ的なもの OSS活動をするにあたって OSS活動その1 - ソースコードを洗い出す OSS活動その2 - 過去のプルリクを追ってみる OSS活動その3 -
直せそう or 追加したい処理を作ってみよう OSS活動その4 - ディスカッションしてみよう(チャンス待ち) 注意
全部達成できちゃいました
注意(本題) ※以降のスライドは、私の主観が多く入ります
だからといって 何でも直して良いわけではない
https://zenn.dev/yusukebe/articles/3fd5bc6ea341c9
https://x.com/yusukebe/status/2020472189363831097?s=20
None
AI Slop と「なぜ」Slopと言われるのか
AI Slop と「なぜ」Slopと言われるのか • 一時期(今も?)「Vibe Coding」が流行っていた • 雰囲気で「なんとなくそれっぽいモノ」が比較的技術的知識が弱い人でも使えるようになった • IT領域でも、ある程度知識のある人が確かな経験がある人がどんどん参入してきた
AI Slop と「なぜ」Slopと言われるのか • 一時期(今も?)「Vibe Coding」が流行っていた • 雰囲気で「なんとなくそれっぽいモノ」が比較的技術的知識が弱い人でも使えるようになった • IT領域でも、ある程度知識のある人が確かな経験がある人がどんどん参入してきた
→ここで、これまで技術力不足/時間不足だった問題が色々と高速化したことにより 他のことにも手を出し始めた
AI Slop と「なぜ」Slopと言われるのか • 一時期(今も?)「Vibe Coding」が流行っていた • 雰囲気で「なんとなくそれっぽいモノ」が、以前より作りやすくなった • その結果、OSS
への参加や実装のハードルも下がり、 盛り上がる未来が見える
良さげに聞こえる
AI Slop と「なぜ」Slopと言われるのか • 一時期(今も?)「Vibe Coding」が流行っていた • IT領域でも、ある程度知識のある人が確かな経験がある人がどんどん参入してきた →ここで、これまで技術力不足/時間不足だった問題が色々と高速化したことにより 他のことにも手を出し始めた
→OSSへの意欲的参加が増えた • 雰囲気で「なんとなくそれっぽいモノ」が、以前より作りやすくなった • その結果、OSS への参加や実装のハードルも下がった 下がったように見えやすくなった
技術力不足/時間不足だった問題が色々と高速化 していません
技術力不足/時間不足だった問題が色々と高速化 • AI で初速は上がる • ただし、理解・検証・背景調査・説明責任は残る • むしろ、出力が増えた分だけ 確認コストが増える 場面もある
AIで入口は広がった。 でも、理解まで自動化されたわけではない • AIのおかげで、OSSに触れ始めるハードルは確かに下がった • 調査、実装、文章化の初速もかなり上がった • ただしそれは、理解・検証・説明責任まで軽くなった という意味ではない
恩恵を受けやすい人と、そうでない人がいる • AIを強く使いこなせるのは、もともと基礎体力のある人が多い • 既存の技術力や文脈理解がある人ほど、AIの出力を正しく活かしやすい • 一方で、自分も含めて 「それっぽく進んでいる」だけで満足してしまう危うさ が前提とする必要がある
自戒として持っておきたいこと • AIが出した答えを、そのまま自分の成果物にしない • 「なぜその修正なのか」を自分の言葉で説明できる状態まで持っていく • OSSでは、自分の作業時間よりも 相手の確認コスト を意識する •
便利になったからこそ、雑に出さない ことを自分のルールにする
EoF