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SnowflakeとTableauでSSOと行アクセスポリシーを適用してみた話

Mizuho
December 13, 2024
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 SnowflakeとTableauでSSOと行アクセスポリシーを適用してみた話

2024/12/13(金) Snowflake女子会LT資料

Mizuho

December 13, 2024
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  1. 自己紹介 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 2 名 前:野城

    瑞穂(X:mizuho/@mizuhoruisui) 所 属:株式会社truestar データコンサルティング事業部 入 社:2020年12月 Snowflake歴:約3年半 SnowVillage歴:2年強
  2. 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 3 最近、ユーザーからの要望で、Entra IDを使ってTableau・ SnowflakeとSSO(シングルサインオン)を構築、且つ

    行アクセスポリシーを使ってアクセス制限をつける、なんてことを やってみたので、そのことについてお話します
  3. 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 5 ユーザーからの要望|Tableau – Snowflakeのアーキテクチャ

    ①. パスワードの入力とか煩わしいからナシにしたい ① ② ① ②. 人によって見えるデータは制御してね →Microsoft Entra IDのSAML認証でSSO構築 →行アクセスポリシー 行アクセスポリシー
  4. 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 6 ユーザーからの要望|SSOの構築 ユーザー名とパスワード ・一般的なログイン方法で、ユーザーが入力した情報を基に認証

    → MFAが必須になるよって言われてるヤツ キーペア認証 ・公開鍵と秘密鍵の組み合わせを使った認証 ・主にサーバー間通信やAPIアクセスで利用 OAuth認証 ・Microsoft Entra IDやGoogle認証などを用いたSaaS間の認可プロトコル ・ユーザーが他のアプリケーションにリソースへのアクセス権を付与する際に使用 ・ FacebookやGoogleのアカウントを使って他のアプリにログインできるのはこれ SAML認証 ・Entra IDなどのアイデンティティプロバイダによるフェデレーション認証 ・一度のログインで複数のサービスにアクセス可能
  5. どうやって実装したか?|Snowflake – Entra ID 間のSSO 2024 truestar inc. All Rights

    Reserved. 7 ②Snowflakeでセキュリティ統合の作成 ①Entra IDでアプリの登録&SAML証明書の発行(有効期限:3年) ① ②
  6. 自動プロビジョニングとは… Microsoft Entra IDのユーザー情報から、Snowflakeユーザーを自動生成してくれる機能 Entra IDのグループ情報を、ロールとして設定することもできる ※今回Tableau&Snowflakeユーザーが数千人単位だったため、自動プロピジョニングは必須 どうやって実装したか?|Snowflake – Entra

    ID 間の自動プロビジョニング 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 8 自動プロビジョニング有効化の手順 ②Entra IDでプロビジョニングを設定 以下の情報を入力 ・Snowflake URL ・Snowflakeで発行したアクセストークン ①Snowflakeでセキュリティ統合の作成&アクセストークンの発行(有効期限:6ヶ月)
  7. どうやって実装したか?|Tableau Cloud – Entra ID 間のSSO 2024 truestar inc. All

    Rights Reserved. 9 Snowflakeと同様に、Entra IDとTableauのユーザー情報を 紐づけることでSSOが可能 ワークブックはOAuthでパブリッシュしておく
  8. どうやって実装したか?|行アクセスポリシー 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 11 当初の想定:ロールによる制御 →

    Entra IDのグループ設定と、制御したいグループのミスマッチ → Entra IDグループ設定の変更はNG → “マッピングテーブル”を使った制御で対応
  9. うまくいかなかったところ・残課題 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 16 ・Entra IDからのデフォルトロールの設定(みんなPUBLICのまま…)

    ・Snowflakeユーザーの削除(定期的な棚卸しは必須) ・証明書やトークンの更新手順の整理(ものによって期限が違うので要注意!) ・Tableauデータソースの抽出更新の自動実行ユーザーの設定
  10. 『Snowflake、2025年11月までに単一要素パスワード認証をブロック』 https://www.snowflake.com/ja/blog/blocking-single-factor-password-authentification/ うまくいかなかったところ・残課題 2024 truestar inc. All Rights Reserved. 17

    →ユーザー名とパスワードのログインはMFA(多要素認証)が必須に →Tableauの自動更新の抽出に埋め込みユーザー認証をしている場合は対策が必須!