Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
プロダクトにAIを組み込むための 切り口についての話
Search
yamii
April 26, 2024
0
380
プロダクトにAIを組み込むための 切り口についての話
プロダクトにAIを組み込む際にどのような点に気をつけるべきかをまとめた資料!
yamii
April 26, 2024
Tweet
Share
More Decks by yamii
See All by yamii
Composerの良いところを褒めに褒めまくるLT
r_eiyama
0
860
Featured
See All Featured
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
205
24k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
67
11k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
27
1.9k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.4k
Faster Mobile Websites
deanohume
306
31k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
328
24k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
267
20k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
Transcript
Copyright© M&Aクラウド プロダクトにAIを組み込むための 切り⼝についての話 M&Aクラウド x ROXX 合同 LLMの事業活⽤勉強会 2024年4⽉24⽇
栄⼭ 遼
Copyright© M&Aクラウド ⾃⼰紹介:栄⼭ 2 • PHPとSvelteでM&Aクラウドを開発している エンジニア • 日常疑問に思ったことはChatGPTに聞いて いる人間
• 最近はGithub Copilotを使用した開発にも 慣れ。すっかりAIに依存してしまったAI依存 症患者 • Xは@yamii_qqでやっている
Copyright© M&Aクラウド この話を話すに⾄ったきっかけ... 3 時は遡り... 2023年3⽉...
Copyright© M&Aクラウド この話を話すに⾄ったきっかけ... 4 そう!gpt-4がリリースされた!しかもAPI提供までされている! これは、プロダクトに組み込んで、ユーザーにすごい!って感じても らいたいね! 2023/03/14 : OpenAIがgpt-4の⼀般公開を開始(リリース⽂)
2023/03/22: Azure OpenAI Service に GPT-4 を導⼊(リリース⽂)
Copyright© M&Aクラウド で、どこに組み込む?? 5
Copyright© M&Aクラウド 今回はこの話題について話したい! 6
Copyright© M&Aクラウド アジェンダ 7 今回話すこと ‧弊社の事例 ‧組み込む際に考えたこと ‧今度の展望!どんな⾵にAIと付き合っていきたいか
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 8
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 9 2つ!! (時間の都合上1つになるかも)
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 10 1つ⽬!!
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 11 売却情報⾃動⽣成機能!!
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 12 どんな機能??
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 13 売り⼿が⼊⼒した ⾃社URLの情報を元に、 売却情報の⼀部をAIが⽣成して くれる機能!!
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能 14 対象:PFの売り⼿登録ユーザー 解消したい課題(ストーリー): PFで活動するために必要な売却情報の⼊⼒項⽬数が多く、フリーテ キストな項⽬も多い。⼊⼒が⼤変なので楽に⼊⼒したい!!
会社URLの情報を元に、⽂章を⽣成することで売り⼿は⼿間が少な く⾃社の情報を⼊⼒できる。買い⼿は掲載される売却情報から得ら れる情報が増える! より良いマッチングの場が提供できる!
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能 15 ということで、1分くらいで軽くデモ! PRリリースも実はされている
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能(参考資料) 16
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能(参考資料) 17 会社URLの⼊⼒
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能(参考資料) 18
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能(参考資料) 19
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能(参考資料) 20
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能(参考資料) 21
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 22 2つ⽬!!
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 23 キーワードサジェスト機能
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 24
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - キーワードサジェスト機能 25 対象:買収ニーズを持っている会社の担当者 解消したい課題(ストーリー): 買収したい企業に関連するキーワードを、約1000個選択肢の中から 選択することを求められた。⽬視で確認するのは⼤変である。
狙っているキーワードを⼊れると似たようなキーワードをサジェス トしてほしい。
Copyright© M&Aクラウド 弊社の事例 - 売却情報⾃動⽣成機能 26 ということで、1分くらいで軽くデモ! PRリリースこちらもあるぞ!
Copyright© M&Aクラウド ここから本題! 27
Copyright© M&Aクラウド 機能開発するにあたって考えた切り⼝ 28
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 29 コスト ユーザー 価値 セキュリ ティ ・ユーザーのどのような課題を解決したいのか
・代替方法はないか ・課題を解決できる質を担保した生成ができるか ・ユーザーが入力した情報が学習に使われるなど、外部に漏洩しない か(社内ガイドラインに沿っているか ) ・プロンプトインジェクションなど、悪用されないか ・生成結果にNGワードなどが混入した場合どうするか? ・1生成当たりどの程度のコストであるか ・想定使用ユーザー数、使用頻度 (=月間での運用費用) ・API提供事業者側での制限や今後のリリース動向のチェック
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 30 ユーザー 価値 ・ユーザーのどのような課題を解決したいのか ・代替方法はないか ・課題を解決できる質を担保した生成ができるか
ここを考えるのがむ ずい!!
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 31 AIが得意なことを洗い出す(ここは巷に情報が溢れている) 要約 アイデア出し 検索 翻訳
検知 添削
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 32 ここまではどの プロダクトも同じ
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 33 そのまま提供しても 差別化できない
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 34 プロダクトが提供するユーザー価値の増加や課題の解決に対して、 AIの得意なこととコラボできないか考える (ここは会社内から知⾒を得る必要あり)
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 35 例: URL スクレイピング + 要約プロンプト
会社概要を入力するフ リーテキストの入力が 長くて回答率が低い x
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 36 AIを使わない例もある: きちんと入力する とメリットがあるこ とを訴求 会社概要を入力するフ
リーテキストの入力が長 くて回答率が低い そもそもフリーテキ ストをやめる x 入力するタイミン グを変えてみる
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 37 天秤にかける
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 38
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 39 AIが勝つことがたまにある
Copyright© M&Aクラウド AIを組み込む切り⼝ 40
Copyright© M&Aクラウド まとめ! 41
Copyright© M&Aクラウド ⾔いたかったこと 42 AIをプロダクトに組み込むためには、 AIの得意なこと * プロダクトの困りごとを合わせてみて、 代替案と⽐べてみることが⼤事 機能実装⾃体は、多少考慮事項があったものの、ハイパー難しい!っ
て感じではなかったので誰でもチャレンジできる!
Copyright© M&Aクラウド 今後 43
Copyright© M&Aクラウド 今後 44 AI業界は進化が早い!
Copyright© M&Aクラウド 今後 45 ‧Batch APIのリリース ⽣成時間を気にしなければ、⽣成コストやすくLLMを使⽤することが 可能に!
Copyright© M&Aクラウド 今後 46 Anthropic の Claude 3 Opus モデルが
Amazon Bedrock で使⽤可能 に(リリース) OpenAI社提供のモデル以外も選択肢に!
Copyright© M&Aクラウド 今後 47 GPT-4 Turboモデルの提供開始(リリース) 既存のModelより安価にGPT-4が使⽤できるように!!
Copyright© M&Aクラウド 今後 48 AI系のリリース情報を⼩⽿に挟みつつ、プロダクトに向き合うことで AIを活⽤してユーザーを楽しませることができそうだ! 今後に期待!!