自己紹介
大堀遼介:Webアプリエンジニア、データサイエンティスト
経歴:KADOKAWA、TOYOTA、HONDA、ABEJAなどでデータパイプラインやAIアプリ開発に従事
株式会社ulusage CEO:MLDashboardのSaaS提供、生成AIプロダクトのローンチ
RAGおさらい
RAG(検索拡張生成):検索ベースの技術と生成ベースのAIモデルを統合し、LLMが学習していない知識を付加
構成要素:LLM、RDB、NoSQL、非構造化データ、ベクトルDB、Web API
RAGを実現するOSSライブラリ
代表的なライブラリ:langchain、llama-index、AutoGPT、Dify
ビッグデータへのRAGの課題
性能低下とハルシネーションの増加:データボリュームが大きくなるほど性能低下が顕著
性能と精度のバランス:レスポンス速度と出力の信憑性の調整が難しい
ビッグデータへのRAGアプローチ
キーワード:「インデックス」と「チャンク」
効果的なインデックス作成:BM25、ベクトルインデックス、ハイブリッド
ベクトル検索エンジン:Elastic Search、Apache Solr、FAISS、Chroma、Pinecone、Qdrant
ビッグデータのRAGデザインパターン
多段インデックス:高速かつコストが安いが、データの全体俯瞰が難しい
クエリ拡張:複数の視点からの検索が可能だが、レスポンスが遅く、実装難易度が高い
Rerank:ノイズの除去と精度向上が可能だが、レスポンスが遅く、計算コストが高い
まとめ
OpenAIのツールでRAG実装が容易
性能低下とハルシネーションへの対策が必要
インデックス作成とデザインパターン選択が重要
ベクトル検索エンジンの選定も慎重に
参考文献
複数のQiita記事で詳細な実装例や理論を紹介