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pmconf2022_mot_miyamoto.pdf

Rieko Miyamoto
November 02, 2022
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Rieko Miyamoto

November 02, 2022
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  1. Mobility Technologies Co., Ltd. 2 自己紹介 株式会社Mobility Technologies(MoT) プロダクトマネージャー /

    宮本理恵子 ITコンサル会社にて、物流、流通システム案件、社内情報システムなどに携 わり2018年にDeNAのオートモーティブ事業部に入社(2020年に MobilityTechnologiesに転籍) 現在、次世代AIドラレコ「DRIVE CHART」のPM タクシーアプリ「GO」における、タクシー向け需要予測ナビのPMも兼務 @riekomiyamoto
  2. Mobility Technologies Co., Ltd. ローンチから3年の成長中のプロダクトのMission,Visionを策定した話 ➢ 「DRIVE CHART」というプロダクトにおける、Mission,Visionの策定におけるリアル ➢ どんなプロダクト状況だったのか?

    ➢ このときに、PMは何を考え、どう動いたのか? ※会社のMission、Visionではなく「DRIVE CHART」というプロダクトのMission、Visionの話です 発表のテーマ 6
  3. Mobility Technologies Co., Ltd. プロダクト状況は、 なぜ作ろうと思ったのか、このタイミングなのか 8 ローンチ前後は、まずはプロダクトの根幹で ある、リスク運転の検出とレポーティング機能 をしっかりつくる段階

    強い顧客要望もあり、 (事故削減直結ではな いものの)車両管理や帳票系の機能もガン ガンつくるようになってくる 既存ドラレコにあるこの機能 がないとリプレイスできない こういう機能つくってくれたら 導入する お客様 契約数は順調に推移
  4. Mobility Technologies Co., Ltd. 一定、顧客要望機能をつくってきたところで・・・ なぜ作ろうと思ったのか、このタイミングなのか 9 いつまで顧客要望機能を作り続 けるの? これって交通事故削減直接つながる

    わけではないよね 僕たちはどこに向かっているの? PM むう、これは何とかしなければ・・・ ロードマップを提示すべきか、 いやその前に、Mission、Visionが必 要ではないのか。 プロジェクトメンバー Mission、Vision作ろう!(決意) これ以外にも、 ・立ち上げ期を知らないメンバーの増加 ・チーム細分化により、見えにくいところが増えてきた →みんなが目指すべき方向性がわかりやすい Mission、Vision欲しい!
  5. Mobility Technologies Co., Ltd. どういう体制でどうやって進めたのか 12 PM デザイナー CS デザイナー

    CS 事業責任者兼 開発責任者 Biz責任者 AI責任者 コアチーム 拡大チーム ❖ 「コアチーム」と「拡大チーム」の2段構 え ❖ 細かい議論はコアチームで進めて、決 断が入るなど主要なポイントは拡大 チームでの議論をする ❖ コアチームは完全有志の集まりで、 slackの呼びかけで集まってくれた仲間 達! ❖ コアチームからM/V作りたい旨を事業 責任者に進言し、拡大チームをつくった
  6. Mobility Technologies Co., Ltd. 同じ要領で、Visionの議論も開始したところ・・・躓きます。 難易度でいくと、 Mission <<<<<<<<<<<<<<<<<< Vision ものすごい差がありました。

    Why→VisionをMissionと同じくその「定義」から検討を始めた しかし、「定義」だけでは足りない。もっと詳細な「Visionに求める要件」が必要 ということに、やりながら気がついていく MissionからVisionへ 14 Visionの定義: プロダクトは何を行うのか? という、成すべき事や中長期に目指す姿・目標 を定義する
  7. Mobility Technologies Co., Ltd. 5年後くらいというと、あーなって、こーなっ て、うーーん、 どや? 躓きながらVisionを作っていった軌跡 15 どや?

    事業責任者 サブミッションみたい、却下 「今ここにない5年後の未来」 というのをVisionの要件としよう! 事業責任者 事業計画みたい。達成目標ではなく、 カスタマーの成功した姿を描きたい! さらにもっとBig Pictureでいきたい! ・・・。もっとVisionのイメージをクリアにすべ きですね。 定義をもとにした最初の Vision案 (Missionとかわりばえのないのが出来てしまう) 市場シェアが〇〇、こーんな機能を提供し ているぜ!的なVision案 PM PM PM
  8. Mobility Technologies Co., Ltd. 躓きながらVisionを作っていった軌跡 16 がVisionの要件ってことだよねー Big Pictureってのもありましたよ。他にもいくつか会議 の中でVisionに求めるものが出てきた気がします。ま

    とめますね。 「今ここにない5年後の未来」 「カスタマーの成功した姿」 こんな感じにVision案は、要件の他にこの要 素でチェックしていきましょう。 PM PM デザイナー コアチーム会議にて デザイナー いいね!
  9. Mobility Technologies Co., Ltd. 躓きながらVisionを作っていった軌跡 17 どや? 事業責任者 顧客に対して上から目線になってい る、却下

    事業責任者 Howよりすぎている、却下 とあるVision案 PM PM PM 事業責任者 ちょっと抽象的すぎてふわっとしてし まっている、却下 どや? 別のVision案 どや? 抽象的という指摘を受けて具 体的にしてみたVision案 Visionを作っていく過程では、このようなやりとりが何回も続いていたのでした 具体⇔抽象 論争
  10. Mobility Technologies Co., Ltd. その後、いくつかの案をだしつつ検討して、決定にいきつく Vision確定 18 補足: 車を運転する人は誰しも自分が危険な運転をしているとは思っていないのです。ただみんなが自分は安全運転していると思っている けど、本当にそうだろうか?であればもっと事故は減っているような気がしますよね、そこで我々のプロダクトを通じて真の安全運転と

    はなにかという意識変革をもたらして、ドライバーさんにもっともっと、安全な運転をしてもらいたい。という想いを込めています。 →気づ きを得て、行動を変えてもらう PM 最後までもっとキャッチーな表現 をないものかと検討を重ねたが、 いったんこの形に
  11. Mobility Technologies Co., Ltd. ❖ Featureチームからエンパワードプロダクトチームにいくには、Mision、Visionが必要 ➢ 初期に決めているのが望ましいですが、Featureチーム真っ最中でも遅くはない! ❖ Missionは、プロダクトを生み出してきたときの想いなど文章化されていなくても秘め

    ているものがあるはず ❖ Visionは、プロダクトの特性やチームによって求めているものが違う、Visionに何を求 めるのか要件の整理が重要 ➢ 定義だけではダメで、要件を先に決めておくべきだった・・・、という大反省 ➢ 案を検討しながら、要件を決めていくとチームがとっても疲弊する ❖ 具体⇔抽象 のバランスはとても難しかった ➢ 具体によると、目指すものの明確性は高いが、Howによりすぎちゃう ➢ 抽象によると、可能性が広がるが 、ふわっとしてどこ目指しているのかわかりにくい まとめ 20