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「きこえ支援の新たなカタチ 〜沖縄から発信する情報保障のニューノーマル〜」 - UDトークサミット2020

Shamrock Records, Inc.
August 22, 2020
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「きこえ支援の新たなカタチ 〜沖縄から発信する情報保障のニューノーマル〜」 - UDトークサミット2020

2020年8月22日開催、UDトークサミット2020。

NPO法人美ら島きこえ支援協会
渡久地準氏

https://youtu.be/IeH4nupbhvg

Shamrock Records, Inc.

August 22, 2020
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Transcript

  1. STEP 1 UDトーク導⼊の背景 団体としての本格導⼊を決意した 背景、団体事情の紹介 発表の流れ l Summary STEP 4

    情報⽀援事業の育成 UDトークを活⽤したソーシャルビ ジネスの実態とこれからの課題 STEP 3 UDトークの導⼊後の変化 事業運営に導⼊した後の、団体規模 や予算、活動内容の変化 STEP 2 UDトークの運⽤⽅法 等事業運営の中でどう活⽤してお り、どんな評価を得ているの STEP 5 ⽀援者としての発⾒ 情報⽀援事業を通じての、現状の 情報保障環境への評価と警鐘 STEP 6 UDトークとwithコロナ Withコロナの時代を⾒据えた今後 の取組について説明。
  2. 交流親睦 請願活動 情報発信 講座開催 協働事業 主要事業 l きこえ⽀援活動 機材貸出 情報⽀援

    相談対応 強化事業 定例会や学習会を開催 対⾯でのヒアリング 会報誌発⾏、SNS更新 補聴器助成請願等 会員・市⺠団体に貸出 きこえの啓発講座 他団体の共催・協⼒ ⾳声認識で字幕付
  3. STEP 1 UDトーク導⼊の背景 団体としての本格導⼊を決意した 背景、団体事情の紹介 発表の流れ l 内容詳細 STEP 4

    情報⽀援事業の育成 UDトークを活⽤したソーシャル ビジネスの実態とこれからの課題 STEP 3 UDトーク導⼊後の変化 事業運営に導⼊した後の、団体規 模や予算、活動内容の変化等 STEP 5 ⽀援者としての発⾒ 情報⽀援事業を通じての、現状の 情報保障環境への評価と警鐘 STEP 2 UDトークの運⽤⽅法 事業運営の中でどう活⽤しており、 どんな評価を得ているのか STEP 6 UDトークとwithコロナ Withコロナの時代を⾒据えた今後 の取組について説明。
  4. Step1 l UDトーク導⼊の背景 02地域格差の解消 01 多様な⽀援ニーズ 字幕⽀援のニーズの多様化の流れが 強まっており、機械による簡易情報保 障の⼿段として「⾳声認識」に強い期 待を抱いていた。

    都市部以外の市町村では、⽀援者育 成が全く⾏われてない等、情報保障の 地域格差拡⼤が進⾏している。⾳声認 識による⽀援結果の均⼀化を望んだ。
  5. Step1 l UDトーク導⼊の背景 03 補聴⽀援機器との連携 導⼊時の時点で既にヒアリングルー プとの連携が可能であり、今後より多 くの補聴⽀援機器との連携が可能にな ることが想像された。 04

    団体の独⾃性確保 当初、難聴者団体は皆導⼊に及び腰で あり、⾦銭的リスクを取っても、UD トークとの縁は⻑期的に⾒て本会、そ して沖縄にプラスになると判断した。
  6. 05 要約筆記・UDトークの詳細⽐較 要約筆記事業とUDトークの項⽬別評価を⾏い、情報⽀援ツールとしての UDトークの潜在⼒を⾼く評価し、最終的に導⼊の結論に⾄った。 # ⽐較項⽬ 要約筆記 UDトーク 1 利⽤満⾜度

    ◦ 情報保障だけでなく、対⼈⽀援も 同時に得られる事の価値は⾼い。 ◦ 話者の滑⾆や、⾳声聴取環境によ り認識率が変動する事を理解する。 2 使⽤⾃由度 △ 公費を利⽤した派遣制度の為、⼀ 定の利⽤制限が有り。 ◎ 使⽤制限がほぼ無く、個⼈ニーズ に沿った柔軟な運⽤が可能。 3 課題 通訳者⼈材の確保・育成が⽀援 ニーズに追いついていない。 利⽤においてスマホ端末の保持と アプリの操作理解が必要 4 成⻑性・潜在⼒ B S
  7. STEP 1 UDトーク導⼊の背景 団体としての本格導⼊を決意した 背景、団体事情の紹介 発表の流れ l 内容詳細 STEP 4

    情報⽀援事業の育成 UDトークを活⽤したソーシャルビ ジネスの実態とこれからの課題 STEP 3 UDトーク導⼊後の変化 事業運営に導⼊した後の、団体規 模や予算、活動内容の変化等 STEP 5 ⽀援者としての発⾒ 情報⽀援事業を通じての、現状の 情報保障環境への評価と警鐘 STEP 2 UDトークの運⽤⽅法 事業運営の中でどう活⽤しており、 どんな評価を得ているのか STEP 6 UDトークとwithコロナ Withコロナの時代を⾒据えた今後 の取組について説明。
  8. Step2-4 l 上⼿な運⽤のコツ4ヶ条 抜群の認識精度と柔軟性ある運⽤が可能︕ 情報⽀援の現場におけるインフラとなった。 UDトーク5年間⻑期レビュー 単語登録 指向性マイク ⼈名や専⾨⽤語、同⾳異 義語、頻出する特殊な造

    語等を登録しておく。 騒⾳環境で使う際には、 指向性マイク等を使い、 雑⾳を極⼒抑える。 修正する 復唱する 誤認識は極⼒放置せず、 随時適切な認識結果へ 修正作業を⾏う。 誤認識が多発する話者 の場合、代理の者が復 唱して認識させる。
  9. STEP 1 UDトーク導⼊の背景 団体としての本格導⼊を決意した 背景、団体事情の紹介 発表の流れ l Summary STEP 4

    情報⽀援事業の育成 UDトークを活⽤したソーシャルビ ジネスの実態とこれからの課題 STEP 3 UDトークの導⼊後の変化 事業運営に導⼊した後の、団体規模 や予算、活動内容の変化 STEP 2 UDトークの運⽤⽅法 等事業運営の中でどう活⽤してお り、どんな評価を得ているの STEP 5 ⽀援者としての発⾒ 情報⽀援事業を通じての、現状の 情報保障環境への評価と警鐘 STEP 6 UDトークとwithコロナ Withコロナの時代を⾒据えた今後 の取組について説明。
  10. ⽐較項⽬ 2015.11 時点 2020.8 現在 1 会員数 14名 52名 2

    収益構造 年会費・補助⾦のみ 年会費・補助⾦・助成⾦ 寄付⾦・情報⽀援事業 3 活⽤機材 プロジェクタ等 豊富なラインナップ 4 事業拠点 ⽀援ブース(間借り) 事務室(個室) 5 認知度 ⾮常に低い 字幕をつける団体という認知 6 組織形態 任意団体 NPO法⼈へ Step3 l UDトーク導⼊後の変化 UDトークの導⼊は、組織としての 持続的成⻑に⼤きな刺激を与えた
  11. STEP 1 UDトーク導⼊の背景 団体としての本格導⼊を決意した 背景、団体事情の紹介 発表の流れ l 内容詳細 STEP 4

    情報⽀援事業の育成 UDトークを活⽤したソーシャルビ ジネスの実態とこれからの課題 STEP 6 UDトークとwithコロナ Withコロナの時代を⾒据えた今後 の取組について説明 STEP 3 UDトーク導⼊後の変化 事業運営に導⼊した後の、団体規 模や予算、活動内容の変化等 STEP 5 ⽀援者としての発⾒ 情報⽀援事業を通じての、現状の 情報保障環境への評価と警鐘 STEP 2 UDトークの運⽤⽅法 事業運営の中でどう活⽤しており、 どんな評価を得ているのか
  12. Step4-1 l 情報⽀援の依頼料⾦ 基本料⾦ ¥30,000 機材借⽤/記録提供 会場設営/単語登録 通信負担/交通費込 誤変換修正 4,000円/時(現地修正)

    3,000円/時(遠隔修正) 4,000円/時(遠隔・復唱有) ¥3,000〜4,000 整⽂作業 ⾳声ログを参照に整⽂する 納期︓3⽇〜5⽇程度 ¥20,000 基本料⾦は減額交渉可能︕♪ Zoom連携下の遠隔修正の取組も視野。
  13. 1 2 3 4 Step4-3 l 情報⽀援依頼フロー 5 依頼 承諾

    依頼団体/企業様から ⽀援依頼のご連絡 依頼⾦額のご紹介 ⽀援申込みフォーム送信 申込みフォームに記⼊後 依頼内容を送信 依頼内容の詳細確認 依頼者様へ⾒積書送信 ⾒積内容確認 正式に⽀援依頼 https:/chura33.okinawa/udtalk Day1︓打合せ ▼ ⽀援依頼フォーム
  14. 7 Step4-4 l 情報⽀援依頼フロー 8 準備 完了 QRコード作成 by UDコネクト

    「発⾔を許可」と「閲覧のみ」 会場で現場下⾒ 通信状況、駐⾞場の駐⾞台数 電源⼝の個数・位置・間隔 会場までの道順・混雑状況 スクリーン設置位置 会場内⾳響設備確認 ⾳声出⼒⼝から接続テスト 持参機材の選定 プロジェクタ、スクリーン ミキサー、iPadx2 、iRig2 Rogerマルチメディアハブ 事前資料⼊⼿ 単語登録作業着⼿ 6 Day2︓会場下⾒ 9 10
  15. 12 Step4-5 l 情報⽀援依頼フロー 13 依頼 完了 開始2時間前 会場設営・機材配置 本番1時間前

    Skyphoneから⾳声送信 iPadとUDコネクト接続 当⽇配布資料確認 情報⽀援スタート 誤変換修正作業 本番終了 Textログ提供 現場撤収 請求書送付 謝⾦振込 11 Day3︓本番当⽇ 14 請求⾦額着⾦確認 修正者に謝⾦振込 15 https:/chura33.okinawa/rental ▼ 使⽤機材
  16. Step4-6 l 会場設営図 ⾳響設備 スクリーン スクリーン プロジェクタ HDMI プロジェクタ 変換アダプタ

    延⻑コネクタ iRig2 iRig2 変換アダプタ 変換アダプタ iPad iPad QR2 フォンケーブル フォンケーブル ステレオミニケーブル Rogerマルチメディアハブ サウンドミキサー iPhone skyphone skyphone 遠隔修正者の iPhone 現地修正者のMac フォンxフォン 10mケーブル フォンxフォン 10mケーブル RogerMyリンク Roger受信機 HDMI接続 有線接続 QRコード接続 HDMI Lightning Lightning Lightning 4極ミニプラグ 4極ミニプラグ QR1 LTE回線通信 2.4Ghz通信 UDコネクト QR1 発⾔許可 QR2 閲覧のみ QR1 X-Vive 演台 * au4G LTE回線利⽤ HDMI Amvoice FrontWT01 講師資料投影 UDトーク投影⽤
  17. Step4-7 l 現状の課題 1 圧倒的な⼈材不⾜ 情報⽀援事業に従事できる⼈材が、現在沖縄県内に1⼈しかいないという状態が 継続中。遠隔修正者も県外の⼈材に依存しており、近い将来、事業継続ができな い状態に陥る可能性も否定できない。特にリスピークできる⼈材育成が急務。 2 育成システムの整備が不可⽋

    Zoomを活⽤し、オンライン講習を中⼼とした基礎知識の習得機会を増やした い。他県団体と協働して、⽀援者育成⽤に特化したカリキュラム作成も急務。 3 ⾏政機関にUDトークを早期に導⼊したい 県や市町村単位の⼤⼝顧客を獲得し、運⽤サポート契約をする形で安定した事 業収益を得て、その収益を⾳声認識を活⽤した情報保障の市場拡⼤につなげて ⾏きたい。⽀援実績を踏まえた営業資料を作成し、積極的に導⼊提案を進めて いく。⾏政が変われば⺠間にも情報保障の必要性が浸透していくはず。
  18. STEP 1 UDトーク導⼊の背景 団体としての本格導⼊を決意した 背景、団体事情の紹介 発表の流れ l 内容詳細 STEP 4

    情報⽀援事業の育成 UDトークを活⽤したソーシャルビ ジネスの実態とこれからの課題 STEP 3 UDトーク導⼊後の変化 事業運営に導⼊した後の、団体規 模や予算、活動内容の変化等 STEP 2 UDトークの運⽤⽅法 事業運営の中でどう活⽤しており、 どんな評価を得ているのか STEP 5 ⽀援者としての発⾒ 情報⽀援事業を通じての、現状の 情報保障環境への評価と警鐘 STEP 6 UDトークとwithコロナ Withコロナの時代を⾒据えた今後 の取組について説明。
  19. Step5­1 l ⽀援を通じて得た気づき “その要約は必要なのか︖ 聴覚障害者が裁判員候補等になった時、 情報保障の⼿段として要約筆記は不適切 である。⽀援現場の特性を反映させた情 報保障が選択できる環境の実現を。 “情報保障は⼈権擁護 聞こえにくい環境の中で情報保障がなさ

    れる事は、⼈権が守られていることと等 しい。その中で⼿話通訳と字幕はセット で⽤意される事が本来の有るべき姿。 “社会的地位の向上を 情報保障の通訳業務に携わる⽀援者の ⽅々の、社会的地位の向上、収⼊補償と いった待遇の向上が実現してほしい。少 ⼦⾼齢化を乗り切れる為の⼈材確保を。 “話し⼿からの配慮の必要性 話し⼿による、聞き⼿への配慮が必要不 可⽋であり、円滑なコミュニケーション 実現に向けて、お互いが歩み寄りの姿勢 を持たないといけない。
  20. STEP 1 UDトーク導⼊の背景 団体としての本格導⼊を決意した 背景、団体事情の紹介 発表の流れ l 内容詳細 STEP 4

    情報⽀援事業の育成 UDトークを活⽤したソーシャルビ ジネスの実態とこれからの課題 STEP 6 UDトークとwithコロナ Withコロナの時代を⾒据えた今後 の取組について説明。 STEP 3 UDトーク導⼊後の変化 事業運営に導⼊した後の、団体規 模や予算、活動内容の変化等 STEP 2 UDトークの運⽤⽅法 事業運営の中でどう活⽤しており、 どんな評価を得ているのか STEP 5 ⽀援者としての発⾒ 情報⽀援事業を通じての、現状の 情報保障環境への評価と警鐘
  21. コロナ禍に苦悩する聴覚障害者 ステイ ホーム 医療 崩壊 ロック ダウン 不要 不急 三密

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