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システムと組織の課題克服を目指すリアーキテクチャとユーザ移行

shinnosuke
June 18, 2024
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 システムと組織の課題克服を目指すリアーキテクチャとユーザ移行

リアーキテクチャにおけるアンチパターンへの向き合い方と次なる挑戦【オフライン】@ラクスルオフィス
2024/06/18 (Tue)
https://findy.connpass.com/event/319637/

shinnosuke

June 18, 2024
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Transcript

  1. ©SO Technologies Inc. 
 リアーキテクチャにおけるアンチパターンへの向き合い方と次なる挑戦 @ラクスルオフィス 2024/06/18 (Tue) 岸田 慎之介

    / SO Technologies株式会社 システムと組織の課題克服を目指す リアーキテクチャとユーザ移行
  2. ©SO Technologies Inc. 
 自己紹介 •  SO Technologies 株式会社 •

    Go言語でAPI/バッチ処理の開発を主に行いつつ 問い合わせの調査も行っている グループ横断の取り組みで使うアプリの開発にも従事 •  毎週ボルダリングに通ってる 岸田 慎之介 @mwudo 2
  3. 会社概要 会社名 SO Technologies株式会社(SO Technologies, Inc.) 所在地 東京都文京区後楽1-4-14 後楽森ビル 19F

    設立 2013年4月2日 従業員数 102名(2024年4月時点) 事業内容 中堅・中小企業向けマーケティングテクノロジーの提供 代表 荒木 央 3 ©SO Technologies Inc. | | | | | |
  4. ©SO Technologies Inc. 
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    報告業務の自動化 実績把握と課題特定を最短に 確認漏れの防止や異常値を察知 ATOMとは・機能 5

  5. ©SO Technologies Inc. 
 プロダクトの歩み 7
 2014年 社内利用開始 0→1フェーズ 2015年

    社外向けリリース 1→10フェーズ 10 → 100 の開発フェーズがないまま 4 年経過 2019年中頃 リニューアル版開発開始 100→1000フェーズ β機能としてリニューアル版リリース 2021年 リニューアル版正式リリース 2022年
  6. ©SO Technologies Inc. 
 リニューアル(リアーキテクチャ)の背景 9 技術的課題 ❏ 技術スタックのレガシー化 ❏

    データベースモデル設計の課題 ❏ コードの老朽化 組織的課題 ❏ ビジネスの構造とシステム構造の不一致 ❏ ビジネス課題に適応できない
  7. ©SO Technologies Inc. 
 技術的課題 10
 • スパゲッティ ◦ 汎用テーブルの乱用、N対N構造の乱立、不必要な冗長化

    • 命名規則が FREEDOM ◦ 一貫性が無い • 1テーブルの肥大化 DBモデル設計の課題 • スパゲッティ ◦ 可読性が低下。秘伝のタレしかない • 神クラスの存在 ◦ すべての箇所でこのクラスを継承 → 依存性 最大化 • グローバル変数の多用 ◦ 神クラスとの 相乗効果抜群! コードの老朽化
  8. ©SO Technologies Inc. 
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 組織的課題 ❏ 想定されない利用方法の発生 ❏ 汎用的なドメインモデル

    ❏ 整合性を合わせるのがユーザー依存 ❏ 間違った使い方を防ぐためにサポートが必要 ❏ ユーザーにとって習得が困難 ビジネスの構造とシステム構造の不一致
  9. ©SO Technologies Inc. 
 なぜこのような状態になったのか 13
 リニューアル(リアーキテクチャ)の背景 ❏ リファクタリングを行っていない ❏

    1→10フェーズの時の基盤がベース ❏ 継ぎ足しの対応を繰り返し、設計に一貫性が無い ❏ 部分最適化が多い ❏ 個社毎の要望を聞きすぎてしまう ❏ 短期的な売上の開発を優先させてしまう ❏ 一つの機能でなんでもできるよう汎用化 ❏ 開発を行うための基準が無い ❏ システム全体としての優先順位を判断する基準が無い ❏ 判断基準となるKPIが売上のみ ❏ 売上に直接関係無い部分の優先順位を判断する基準が無い
  10. ©SO Technologies Inc. 
 従来のシステムを運用しつつ 裏で完全に 独立したサービス として始動 15
 リニューアル(リアーキテクチャ)でのつまずき

    ❏ 0→1、1→10フェーズを経験したメンバーがいない ❏ リバースエンジニアリングをしてしまい車輪の再開発 後の 再リファクタリング に繋がる
  11. ©SO Technologies Inc. 
 ❏ 現行版の問題点を洗い出し ❏ 機能を使うことで解決したいユーザの問題を定義 ❏ 必要最低限を意識(MVP開発)

    リニューアル(リアーキテクチャ)でのつまずきの反省 リニューアルする上で提供している機能すべてで 21

  12. ©SO Technologies Inc. 
 既存ユーザの移行のつまずき 従来システムの終了期限を決めて移行を進めたこともあった ❏ こちら都合のスケジュールを一方的にお客様に押し付ける形になり 大変な ご迷惑

    をおかけすることに ❏ 期限までに開発しなければならないものもあった(かなりタイト) 終了期限までに移行がすべて終わらない 23

  13. ©SO Technologies Inc. 
 既存ユーザの移行のつまずきからの反省 従来システムの終了期限を設けず、丁寧にユーザの移行に寄り添う形に ❏ 従来・リニューアルのコストを抑制できたことが大きかった ❏ 移行がスムーズに行えるような移行ツールの開発

    リニューアル版の機能の改修、社内フローを確立 ❏ リニューアル版のみの機能も開発して移行への動機づけ (従来システムでは機能追加がほとんど行われていない) ❏ ユーザをいくつかのグループに分けてそれぞれに合った方法を模索 24

  14. ©SO Technologies Inc. 
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 今後の挑戦 ❏ リニューアルを完遂 ❏ アウトカムを意識した開発

    ❏ 利用状況から解約防止や機能の利用促進などのコンサルティング ❏ 広告データの利活用