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Snowflake Summit 2025を通じて感じた今後のデータ活用で重要なこと / My...

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June 17, 2025
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Snowflake Summit 2025を通じて感じた今後のデータ活用で重要なこと / My Perspectives on Future Data Utilization Post Snowflake Summit 2025

Snowflake Summit 2025に参加して、印象的だった新機能やセッション、ブースを紹介するとともに、今後データ活用という観点でデータエンジニアがどういった部分に注力すべきかという個人的な考えを書いています。

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June 17, 2025
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Transcript

  1. 自己紹介 • 鈴木 進也 / yanyan ◦ インターネットや社内では後者で名乗っている • CARTA

    HOLDINGS, fluct所属 ◦ メディア向けのインターネット広告配信プラットフォーム • 新卒5年目のデータエンジニア ◦ BQ + redshift → Snowflake移行 ◦ Data Observabilityの向上
  2. Semantic Views • 公式のドキュメント • ビジネスメトリクスやエンティティ、リレーションシップを定義する ◦ SQLで定義できるスキーマオブジェクト ◦ SQLでSemantic

    Viewに対してクエリできる • 公式のBlog を読むと、セマンティックモデルは基盤側に置いてそれをBIやAIが使っ ていく世界線を目指していそう
  3. ブースで見たBI製品たち • Sigma / ThoughtSpot / Omni / Lightdash あたりを見た

    • どこもAI Agentを介してデータを出す、可視化する機能は搭載していそう ◦ ThoughtSpotはAIが出したグラフを人間がピン留めしてダッシュボードを作るという感じ • Sigma / OmniはSemantic Viewsと連携できる ◦ Sigma ◦ Omni
  4. 印象的だったセッション • AI for BI without the BS ◦ OmniというBIツールを作っているところが話していたセッション

    • AIのワークフローの精度を高めるためには人間のフィードバックが必要 ◦ Semantic Modelsなどを通じて、AIの精度を高めていく ◦ 簡単な質問だが、答えを用意するのが大変な質問にも AIが答えられるようになっていく
  5. AIフレンドリーなデータの土台を整える • ユーザーがAIと対話してインサイトを得られるようなインターフェースを整える • AIがより精度の高いアウトプットを出せるようにフィードバックする仕組み ◦ Semantic Viewsなどを活用してドメイン用語や指標の計算を知識として与える ◦ メタデータを整備する

    ◦ インプットのデータの質を高める • AIのための土台作りは人間のためにもなる ◦ 組織内での用語の統一、メタデータの充実、データモデリング ◦ 質の高いデータがインプットされるように業務を整備する
  6. まとめ • Snowflake Intelligence + Semantic Viewsでデータ活用の世界はかなり変わりそ う • 人間はAIが精度高くデータやインサイトを出してくれるような土台をつくるところに注

    力していくのが良い ◦ データを出す、ダッシュボードを作る部分で疲弊している場合ではない ◦ 組織でのドメイン用語の統一や業務プロセスの整備は、人間に対しても恩恵がある • Snowflake Summit行って良かった!!! ◦ 来年も行きたい