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示唆の深さ・多さの二兎を追うユーザーリサーチ文化を作った3つの取り組み

Shiori Yoshioka
May 17, 2024
4.1k

 示唆の深さ・多さの二兎を追うユーザーリサーチ文化を作った3つの取り組み

ユーザーの声を聞くことの重要性は理解しつつも、ユーザーリサーチとしては2〜3ヶ月に一度の属人化したオンラインインタビューの実行にとどまっていました。しかし、「それでは示唆の深さや量が足りていないのでは」という課題感から、ユーザーとの距離を近づけるべく、さまざまなトライアルを実行するプロジェクトを立ち上げました。インタビューフローの効率化や、直接ユーザーに会いに行く試みやなど、取り組んだ内容と成果を3つご紹介します。

Shiori Yoshioka

May 17, 2024
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Transcript

  1. ①週1インタビュー 取り組み:属人化運用から仕組み化へ リクルーティング 日程調整 同席者アサイン Before After メール送信の自動化 日程調整の自動化 Slack通知の自動化

    35 応募者一人一人の情報を見 て、個別でメールを送る 私個人の予定を都度確認 し、各ユーザーと日程調整 都度Slackで同席したい人を 呼びかけ
  2. ①週1インタビュー 得られた成果 • 工数が圧倒的に減った! ◦ リードタイムが短くなり、毎月複数回をスムーズに回せるように • Good Case:リリースしたばかりの施策の検証を素早くおこなうことができた ◦

    +予期せぬ効果:これまで手が回らなかった他部署メンバーの同席を 活性化→今までにない同席者からの視点を得ることができた コンテンツ制作サイド のメンバーならでは の、UXライティングに ついての熱いフィード バック💌 38
  3. ②お宅訪問 得られた成果 • ユーザーの生活の解像度が上がる ◦ あ〜こんな感じだとスマホさわれないよな〜など、実際の生活に近い実態 を知れる • スクリプトにない角度から、新たなことを知れる ◦

    赤ちゃんの動きや住宅環境・購入品などをフックに、スクリプトにはない 質問がどんどん生まれる ◦ ペインにフォーカスするだけではなく、ゲインや子育ての幸せな側面にも 触れられる • こういう人たちの生活をもっと良くしよう、頑張ろうと思える🔥 44
  4. 今後の課題 • インタビューの質の底上げ ◦ スクリプト設計・インタビュー実施・分析の質はまだ伸び代しかない ◦ デザイナーを巻き込み改善していく • ユーザーだけではなく、クライアントサイドの巻き込み ◦

    クライアントのインサイトも全社で共有しあいたい ◦ お宅訪問とクライアントニーズを絡めた取り組みも模索中 • アウトカムへの繋がりを見える化 ◦ どのインサイトがどんな施策や提案に生かされたのか?が まだ可視化できていないため、見える化していく 51
  5. でも、そんな心理的ハードルを超えた 見つける🔎 活かす✍ 属人化した運用から、いろ んな人に任せていけるか 漠然と不安 実際にユーザーの家に行く となると、気を遣わせるの ではなど、漠然と不安 全社を巻き込むにも、

    誰も興味を持たないのでは と漠然と不安 エンジニアにライトに 相談しながら作ったら、 意外とできた! マーケターに勇気づけら れ、宣伝を続けたら、 皆関心を持ってくれた! 社員から小さく始めて 取り組んでみたら、 意外とできた! 56