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予算消化型広告配信アーキテクチャ

shiv3
April 13, 2021

 予算消化型広告配信アーキテクチャ

アドテク×アーキテクチャ オレシカナイト-オレシカナイトVol.15 での発表資料です
https://cyberagent.connpass.com/event/204170/

shiv3

April 13, 2021
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  1. 採用した(新しめの)技術 Istio • サービスメッシュ • Anthos Service Meshを使用 (ASMのプラン変更に伴い切り替えた Open

    Policy Agent(OPA) • 管理画面の認証認可に使用 • opa-envoy-pluginを使用し sidecarコンテナとしてenvoyと一 緒にinject Argo Workflow • Workflow Engineとして使用 Argo CD • CI/CD(GitOps)に使用 Bazel • Go/DockerイメージのBuild やCIテスト時に使用 モノレポ • 各マイクロサービスやk8sの manifestファイルを1つのリポ ジトリで管理 KPT • k8sのmanifest管理
  2. Istio(Anthos Service Mesh) • sidecar proxyのconfig管理をまとめてやってくれる • トラフィックミラーリング機能で本番配信前に本番リクエス トで挙動確認 •

    トラフィックルーティングでカナリアリリースなど • Anthos Service Mesh • 元々自前でIstioをインストールしていたが、ASMに移行し た ◦ helm → Istio-operator → ASM • mtlsが自動で有効になっている ASMで作成されるトポロジマップ (β機能
  3. Istio/Traffic Mirroring bid-ingress-gateway bid-service bid-empty- service bid nginx 実際にレスポンスを広告無 し(204)として返すサーバ

    実際に広告を配信するサーバに もリクエストを流し、実際に変える 広告のレスポンスを確認
  4. Open Policy Agent • 汎用ポリシーエンジン • opa-envoy-pluginを利用 • EnvoyのExternal AuthorizationとしてOPAを統合

    • 認証・認可の実装をコンポーネントに入れず、Sidecar Containerで担当 • JWTに付与したユーザーの属性を認可に使用 • 主にgRPCの通信とJTWのユーザー属性の比較を行う • regoというポリシーを記述する言語で認可のRuleを記述
  5. gRPCをパースして OPAに問い合わせる Open Policy Agent front-api jwtの検証(認証 認可 gRPC web

    + jwt token リクエストの検証 認証認可に成功したリクエストのみfront-apiに通す ログイン jwtの発行 Policy
  6. 配信系コンポーネントと責務 bid filter pacemaker deal • MediaからのOpenRTBのリクエストをParseし、gRPCに変換して背後の コンポーネントにリクエストする • VAST及びBidレスポンスを生成してレスポンスを返す

    • ターゲティング配信用にユーザーごとのOptOutの確認、フィルタリングを行う • フリークエンシーフィルターも行う • 広告予算の進捗管理を行う • 予算内に配信できる広告を返す • DBから配信できる広告を取得して返す dmp zero
  7. DealInfo MediaInfo AudienceInfo bid filter pacemaker deal bid request ABEMA

    広告配信フロー bid requestをgRPCに変換してfilterにリクエスト bid-ingress-gateway
  8. bid filter pacemaker deal zero-fq dmp pacemaker/dmp/zeroに同時にリクエスト pacemaker: 広告の取得 zero:

    fqの取得 dmp: user情報の取得 ID userID DealInfo MediaInfo DealInfo MediaInfo spannerへ配信中の広告の取得 pacemakerはdealにそのままリクエスト DealInfo MediaInfo AudienceInfo ABEMA 広告配信フロー 3つのコンポーネントに並列でリクエスト
  9. AdList bid filter pacemaker deal zero-fq dmp zero-ad-progre ss 広告予算進捗

    キャンペーンの予算進捗を見て返す広 告を決定(ペーシングロジック CampaignID List ABEMA 広告配信フロー DBから広告を取得し、それぞれの広告進捗を取得
  10. デモグラ カスタムオーディエンス エリア AdgのFQ bid filter pacemaker deal zero-fq dmp

    zero-campaign- progress AdList 各種フィルターを行ってレス ポンス ABEMA 広告配信フロー オーディエンスの情報ごとにフィルタリング、FQの制御
  11. 集計系コンポーネントと責務 zero • リアルタイム処理基盤 • GCPではバックエンドにBigTableを利用 • User FQの作成と予算進捗の管理に使っている •

    ダッシュボードでもCreative・Ad・AdGroupの配信進捗を表示する用途で利用 tracking • 広告の視聴ログをAvroに変換してDataflowに入れるだけ https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/11402/
  12. fq ad tracking-log campaign adgroup creative zero userIDごとに historyを作成 各IDごとに

    カウント 1日ごとに進捗をBQ から更新 tracking filter pacemaker bid フリークエンシー・ リーセンシーの取 得 キャンペーン進捗 の取得 front-api 速報値の取得 ABEMA 生ログとして BQに入れる
  13. Spanner sdkのデコード処理が重い問題 • → やむなくキャッシュを実装 • fqとは異なりこちらはキャッシュが使え る • 30秒でも広告のキャッシュをdealに

    持っておくだけでも相当改善 • 広告の量に依存するので、配信され る広告の量が増えたタイミングで キャッシュの保持期間を伸ばす方針 に
  14. まとめ • Istioを用いたトラフィックルーティング • Open Policy Agentを用いることで認証認可を分離 • 新しい技術を採用しトラブった際はドキュメントやIssue、コードを読む •

    レイテンシとスケーラビリティはトレードオフの関係にある(夢のDBはない ◦ → ビジネス要件に合ったID・テーブル設計を行う • パフォーマンスはあまり予測で見積もりをたてすぎず、実際に負荷試験してみないと 分からないケースも多い ◦ 実装→負荷試験のスパンが早いと良い