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IBM Tech Dojo 1時間でできる!?

IBM Tech Dojo 1時間でできる!?

ノーコード生成系AIチャットボット

Sonoda Hiyuko

May 26, 2023
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  1. © 2023 IBM Corporation IBM Tech Dojo 1時間で出来る!? ノーコード生成系AIチャットボット 2023年5月26日

    12:15-13:00 日本IBM カスタマーサクセスマネージャー 園田 緋侑子
  2. 2 © 2023 IBM Corporation Self Introduction & My Career

    Name Interest Department 2015/04 ISEにITスペシャリストとして⼊社 2016 ⼩売業/卸売業(商社)/通信業などのお客様にて 検索アプリやチャットボットアプリの開発に携わる ▶2年⽬ ▶6年⽬ ▶7年⽬ Role 2020 インターネット⼩売業のお客様にてAI Watson製品の 利活⽤推進およびシステム改善/運⽤に携わる 2021/07 IBMに出向 カスタマー・サクセス・マネージャー (CSM)として活動を始め、電気機器メーカーや損害保険業のお 客様を担当し、現在に⾄る 園⽥ 緋侑⼦ (ソノダ ヒユコ) テクノロジー事業本部 CSM/ITスペシャリスト 海外映画/ドラマ鑑賞 ▶1年⽬ Webメディア BCN+「カスタマーサクセスで 実現するITベンダーとユーザー企業の これからの関係 」連載︕「BCN CSM」で検索 LinkedIn->
  3. 5 © 2023 IBM Corporation 基盤モデルの適⽤が期待される業務 基盤モデルの機能 ①Summarization(要約) コールログ、⽂書(財務レポート、アナリストに よる記事、メール、ニュースなど

    ②Semantic Search(意味による検索) レビュー、ナレッジベース、製品説明 など ③Content creation(⽂書等の⽣成) ペルソナ、ストーリー、画像、マーケティングコ ピー、メール、SNSなど ④Code creation(コード⽣成) コード変換、仕様書、テスト設計など 基盤モデルの活⽤ケース 業界共通 • コールセンター分析 • ナレッジ・マネージメント • メール下書き • マーケティング・コンテンツ ⽣成 • 契約AI • コード⽣成、変換 • コード仕様書⽣成 • ペルソナ⽣成 • UI & App デザイン • ⼈事⾃動化 • エージェント・アシスタント ヘルスケア • 事前承認, 給付管理規 制報告 • リアルワールド分析 • 請求と給付の説明 • 履歴の要約 ⾦融 • 個客洞察 • 資産管理AI • 規制対応 • 収益などの説明 • パーソナライズしたメールの⾃動化 ⼩売 • 売上要約 • パーソナライゼーション • 商品分類 • 価格最適化 製造業 • 技術⽂書 • 製品設計 • 製品最適化 • リコール分析 • バックオフィス⽀援 通信 • 個客別オファー • ネットワーク最適化 • 請求書の説明 • バックオフィス⽀援 Open Source ChatGPT 公共 • 政府書式の翻訳 • 政策の調査 • 国⺠の利益の説明 • 事例の要約 • 規制遵守
  4. 6 © 2023 IBM Corporation 基盤モデルの利点と懸念(≒基盤モデルを使った生成系AIの利点と懸念) 巨⼤データで学習 (100億⽂程度) 少量データで追加学習(微調整) 基盤モデルによるAI開発

    従来の機械学習によるAI開発 基盤 モデル ⽤途毎にモデルを作成 1つの巨⼤な基盤モデルを作成しておけば 個々の⽤途むけAIは少量のデータで実現可能 “IBMのファウンデーション・モデルへの取り組みと業務での活⽤” https://www.ibm.com/blogs/smarter-business/business/foundation-model/ ビジネスに適しているか 懸念 • 正確さ • バイアス • 透明性 • データの出⾃ • 説明性 • カスタマイズ性 • 実⾏環境 • 計算コスト
  5. 8 © 2023 IBM Corporation © 2023 IBM Corporation ü

    企業が信頼できるデータを持ちいて最先端のAI活用の拡大・加速を可能にする、新しいAIと データ・プラットフォーム「IBM watsonx」を発表。 ü IBM watsonx.ai:従来の機械学習と、基盤モデルを活用した新しい生成AI機能の両方を学習/ 検証/調整/導入できるAI構築のためのオープンな企業向けスタジオ(ツール・機能群)。 ü IBM watsonx.data:データとAIを管理する、オープン・レイクハウス・アーキテクチャー上 に構築されたデータ・ストア。 ü IBM watsonx.governance:信頼できるAIワークフローを実現するAIガバナンス・ツールキット。 いずれも今年の7月以降提供開始。 8
  6. 9 © 2023 IBM Corporation 参考︓IBM watsonx.ai オープンかつ直感的なユーザー・インターフェースを通じて、 従来の機械学習と、基盤モデルを活用した新しい生成AI機能の両 方を学習・検証・調整(チューニング)・導入できる、

    AI構築のための企業向けスタジオ(ツール・機能群) • さまざまな学習/微調整(カスタマイズ)の方法をサポート • オンプレや他社クラウド環境を含む多様な実行環境 • end-to-endの効率的な処理 • ビジネス利用に適したIBM独自の基盤モデル • データに対する透明性 • 問題のある部分を取り除いたデータを利用 • オープンコラボレーション • Hugging Face社との提携によりオープンソースモデルの利用 • PyTorch、Ray、ONNXなどオープン・コミュニティとの協力 • 自然言語以外のモダリティのサポート • 地理空間データ è NASAとの協業事例 • プログラミング言語 è Code Assistant 2023年7⽉提供開始予定 https://www.ibm.com/products/watsonx-ai
  7. © 2023 IBM Corporation 設定の手順 Step1:Watson Discoveryに文書を投入 Step2:Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ Step3:NeuralSeekとWatson

    Assistantを繋ぐ 注1:IBM Cloudのアカウント取得が必要です。(取得方法は 「参考情報」のページをご覧ください) 注2: 利用量等により料金がかかります。 注3:NeuralSeekはサードパーティ製ツールのため、動作や提供物等 に対してIBMは責任を負いません。 注4:タイミングや環境等により、今回案内するUIや手順は 変更となる場合があります。操作される際は自己責任でお願いいたします。 WA Testing Tool Botium (optional) Customer Action Skill Back-end service Extension Watson Discovery Watson Assistant NeuralSeek Summarization Step1 Step2 Step3 11
  8. 12 © 2023 IBM Corporation ビジネス利用の際の比較 項⽬ ChatGPT(+α) Watson Discovery+NeuralSeek+Watson

    Assistant 正確性 もっともらしい解答を返すが間違っていたり無 意味な場合がある 特定のナレッジベースに根ざした回答をしたい 場合、APIを利⽤したアプリ開発が必要 ノーコードで特定のナレッジベースに根ざ した回答を⽣成可能 透明性 回答が何をもとに⽣成されたのかトレースが難 しい トレースしたい場合、APIを利⽤したアプリ開 発が必要 ノーコードで回答の⽣成元をトレースでき る 統合のしやすさ ϑϩϯτΤϯυ/όοΫΤϯυͱ౷߹͢ΔͨΊ ʹ͸APIʹΑΔ౷߹͕ඞཁ ノーコードでフロント/バックエンド統合が 可能
  9. © 2023 IBM Corporation 多種多様・大量の ドキュメント Watson AI型検索 ロックのかかったアカウントで、新しい 接続をセットアップするにはどうしたら

    いいか? サポートデスクとのやりとりで 顧客が一番多く言及している言葉は何か ? 今回実施したキャンペーンは、この30日 間に何回ネット上で評価されたか? Watson Discovery とは Watson Discoveryは多種多様な大量のドキュメントから適切な情報を引き出し、パターンや傾向を読み取っ て適切な意思決定を支援するためのテキスト検索・分析エンジンです。文章の構造や特定の業界、企業特有 の表現を教え込み、お客様の業務をより賢く支援することができます。 13
  10. 14 © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとは l Watson Assistant Watson

    Discoveryと連携して動く⽂書⽣成モデルが使える l Discoveryのコーパスに基づいて回答を⽣成(会話ドメインを管理できる) l 質問をキュレーションして、Watson AssistantのActionへ反映できる 接続: コード不要のステップバイステップ ガイドで、Watson Discovery および Watson Assistant に接続 ボットを解き放つ: 会話型の回答を提供し、同じ質問をもう⼀度尋ねたときにバリエーションを提 ⽰ NeuralSeek はコンテキストを理解し、⼀連の質問に対する回答を⽣成 マジックを⾒る: Watson Discovery に読み込んだ知識に基づいて、⾃由回答式の質問に 対する会話形式の回答を提供 会話分析チームが顧客とのやり取りをより全体的に把握できるように コンテンツを分類およびキュレーション 検出したものを実装: キュレートした最適なコンテンツを選択して、Watson Assistant に ⾃動的にマージ
  11. 15 © 2023 IBM Corporation 15 電話/メッセージング・ チャネル統合 オーケストレーション 解決⽅式

    ダイアログ スキル サーチ スキル 有⼈への ハンドオフ 連携アプリケーション 既存コンテンツ コンタクトセンターソリューション クロール コールアウト ハンドオフ 顧客体験を向上させるアーキテクチャー
  12. © 2023 IBM Corporation Watson Assistant+Watson Discoveryとの違い 16 Watson Assistant

    + Watson Discovery(Answer Finding) NeuralSeek+ Watson Assistant + Watson Discovery
  13. © 2023 IBM Corporation 設定の手順 WA Testing Tool Botium (optional)

    Customer Action Skill Back-end service Extension Watson Discovery Watson Assistant NeuralSeek Summarization Step1 Step2 Step3 17 Step1:Watson Discoveryに文書を投入 Step2:Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ Step3:NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ 注1:IBM Cloudのアカウント取得が必要です。(取得方法は 「参考情報」のページをご覧ください) 注2: 利用量等により料金がかかります。 注3:NeuralSeekはサードパーティ製ツールのため、動作や提供物等 に対してIBMは責任を負いません。 注4:タイミングや環境等により、今回案内するUIや手順は 変更となる場合があります。操作される際は自己責任でお願いいたします。
  14. © 2023 IBM Corporation Watson Discoveryに文書を投入 l IBM Cloud にログインし、「Watson

    Discovery」を検索します。 l IBM Cloud カタログの Discovery リソース ・ページに移動し、プラス・プラン・サービス・インスタン スを作成します。 詳細はこちら: https://cloud.ibm.com/docs/discovery-data?topic=discovery- data-getting-started#before-you-begin-tool 18
  15. © 2023 IBM Corporation Watson Discoveryに文書を投入 l 資格情報(API鍵/URL)をメモしておき、Watson Discoveryを起動し、Projectを作成します。 詳細はこちら:

    https://cloud.ibm.com/docs/discovery- data?topic=discovery-data-getting-started#getting- started-launch-tool https://cloud.ibm.com/docs/discovery- data?topic=discovery-data-projects 19
  16. © 2023 IBM Corporation Watson Discoveryに文書を投入 l Project nameやプロジェクトのタイプを入力・選択し、「Next」を選択します。 l

    Data Sourceを選択します。様々なデータソースやファイルタイプに対応していますが、今回は例として、 Web crawlを選択し「Next」を選択します。 詳細はこちら: https://cloud.ibm.com/docs/discovery-data?topic=discovery- data-projects https://cloud.ibm.com/docs/discovery-data?topic=discovery- data-collections 20
  17. © 2023 IBM Corporation Watson Discoveryに文書を投入 l 「Integrate & Deploy」>「API

    Information」からProject IDをメモし、文書投入が終わるまで待ちます。 22
  18. © 2023 IBM Corporation 設定の手順 WA Testing Tool Botium (optional)

    Customer Action Skill Back-end service Extension Watson Discovery Watson Assistant NeuralSeek Summarization Step1 Step2 Step3 23 Step1:Watson Discoveryに文書を投入 Step2:Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ Step3:NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ 注1:IBM Cloudのアカウント取得が必要です。(取得方法は 「参考情報」のページをご覧ください) 注2: 利用量等により料金がかかります。 注3:NeuralSeekはサードパーティ製ツールのため、動作や提供物等 に対してIBMは責任を負いません。 注4:タイミングや環境等により、今回案内するUIや手順は 変更となる場合があります。操作される際は自己責任でお願いいたします。
  19. © 2023 IBM Corporation Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ l Watson Discovery インスタンスとプロジェクトのサービス

    URL、API キー、およびプロジェクト ID を 入力します。「テスト」 をクリックして、接続が正しく設定されていることを確認します。「次へ」を クリックします。 27
  20. © 2023 IBM Corporation Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ l About ステップでNeuralSeek はあなたの会社または組織についての短い記事を生成します。書き込みが

    正確であることを確認し、選択したフレームワークと言語が正しいことを確認した後、[Next] をクリッ クします。 28
  21. © 2023 IBM Corporation Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ l [Seek]タブ をクリックすると、質問をテストし、回答とその信頼度を表示できます。通常、アシスタン トが

    Watson Discovery を使用して処理する質問をしてみて、[Seek] を押してください。この場合、プロ ンプトにより、Watson Discovery を単独で使用する場合よりも自然な応答が得られます。 NeuralSeek +Watson Discovery Watson Discoveryのみ 30
  22. © 2023 IBM Corporation Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ l これで、Watson Assistant と

    NeuralSeek を統合する準備が整いました。NeuralSeek 内で[Integrate]タ ブ に移動します。 l API キー をメモします。左側の Custom Extension OpenAPI ファイル をダウンロードします。Watson Assistant を NeuralSeek と統合するには、これらの両方が必要です。 31
  23. © 2023 IBM Corporation 設定の手順 Step1:Watson Discoveryに文書を投入 Step2:Watson DiscoveryとNeuralSeekを繋ぐ Step3:NeuralSeekとWatson

    Assistantを繋ぐ 注1:IBM Cloudのアカウント取得です。(取得方法は「参考情報」の ページをご覧ください) 注2: 利用量等により料金がかかります。 注3:NeuralSeekはサードパーティ製ツールのため、動作や提供物 に対してIBMは責任を負いません。 注4:タイミングや環境等により、今回案内するUIや手順は 変更となる場合があります。 WA Testing Tool Botium (optional) Customer Action Skill Back-end service Extension Watson Discovery Watson Assistant NeuralSeek Summarization Step1 Step2 Step3 32
  24. © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ l テンプレートを作成するためのassistantを作成します。[Create New]を選択し、Assistant name(今回は

    [test])を入力し、Assistant languageを[English(US) ]のままにして[Create assistant]を選択します。 注:languageがJapaneseのassistantを作るとtemplateからactionを作成する画面が出ないため English(US) のassistantを作成し、そこからコピーする手順をとります。 43
  25. © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ l [test]assistantのまま、Watson Assistant の[Action]タブ

    で、 [Create action]をクリックします。[Quick start with templates] を選択します。 45
  26. © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ l [Do more with

    starter kits] を選択し、 [NeuralSeek starter kit]を選択します。 46
  27. © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ l [Select this starter

    kit] を選択し、 [Add templates] を選択します。 47
  28. © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ l NeuralSeek テンプレートの 3

    番目のステップを設定する必要があります。[And Then]セクション内で、 [Edit extension] をクリックし、ドロップダウン メニューから[NeuralSeek]を選択します。[Apply]をク リックします。 49
  29. © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ l NeuralSeek からの応答を求めるように操作を更新します。question Parameterを[Session

    Variable]>[query_text] 、context parameterを[Session Variable]>[query_context] 、options.language文 字列を[Expression]>”ja”に設定します。[Apply]をクリックします。 50
  30. © 2023 IBM Corporation NeuralSeekとWatson Assistantを繋ぐ l 新しいステップの [And then]

    セクションで、[Continue to next step] を[Go to another action] に設定しま す。ドロップダウン リストからNeuralSeek search アクションを選択します。アクションを保存して閉 じます。 57
  31. © 2023 IBM Corporation まとめ 生成系AIは 顧客体験をアップグレードする可能性を秘めている ビジネス利用には 信頼性・正確性・統合のしやすさを考慮する必要がある Watson

    Discovery, NeuralSeek, Watson Assistantを使うことで ノーコードでビジネス利用可能な生成系AIチャットボットを作成できる 59
  32. © 2023 IBM Corporation さあ始めよう! l 設定方法については、以下を元にしています(日本語で設定する場合一部設定方法が違います) l https://developer.ibm.com/tutorials/integrate-neuralseek-with-watson-assistant-and-watson-discovery/ l

    https://cloud.ibm.com/docs/watson-assistant?topic=watson-assistant-search-extension-neuralseek&locale=ja l 製品については、以下を参照ください l IBM Cloud登録方法 l https://cloud.ibm.com/docs/account?topic=account-account-getting-started l Watson Assistant Documentation l https://cloud.ibm.com/docs/watson-assistant?topic=watson-assistant-welcome-new-assistant l Watson Discovery Documentation l https://cloud.ibm.com/docs/discovery-data?topic=discovery-data-getting-started&locale=ja l NeuralSeek Documentation l https://neuralseek.com/documentation 60