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DeNA PocochaでのAI駆動開発推進体制と実践

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July 14, 2025
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DeNA PocochaでのAI駆動開発推進体制と実践

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Yugo Matsuda

July 14, 2025

Transcript

  1. © DeNA Co., Ltd. 2 目次 自己紹介 AI駆動開発 導入の経緯 AI駆動開発

    推進方針・体制 実践例 1 2 3 4 今後・まとめ 5
  2. © DeNA Co., Ltd. 4 松田 悠吾 経歴 - 2013年~

    2017年 富士通株式会社 - 2017年~ 2021年 ヤフー株式会社 - 2021年~ 現在 株式会社ディー・エヌ・エー - 2021年 Androidエンジニアとして中途入社 - 2022年 アジャイル開発、SAFe導入 - 2025年 AI駆動開発導入 - 2024年~ 現在 合同会社アプリム(CEO) - 2024年 設立。開発、AI駆動開発導入支援 趣味 - アプリ開発、バイブコーディング - 7/9にめざましテレビのココ調で「Calsee カルシー 写真で簡単カロリー計算・ダイ エット」が放送! © DeNA Co., Ltd. 自己紹介 @U5_DEV
  3. © DeNA Co., Ltd. 5 5 Pocochaについて 1 © DeNA

    Co., Ltd. 5 「Live Link Life 〜今この瞬間をいつまで も〜」ライブコミュニケーションアプリ • いつでも簡単にライブ配信と視聴ができ るライブコミュニケーションアプリ • 2017年1月にサービス開始、国内675万ダウ ンロード(2025年3月末時点) • ライバー(配信者)とリスナー(視聴者)の双 方向コミュニケーションでつながるファ ンコミュニティ
  4. © DeNA Co., Ltd. 7 5 開発プロセスの変遷 1 © DeNA

    Co., Ltd. 7 2022年:アジャイル開発の導入 • ウォーターフォール開発からの脱却 • XP、BDD、ATDD、アジャイルQAの導入 • 1チームのパイロットチームから立ち上げ 2023年:組織のスケール • Scaled Agile Framework(SAFe)導入 • 最大10チームの開発体制を運用 2025年:AI駆動開発の導入 1 2 3
  5. © DeNA Co., Ltd. 8 プロダクト開発において大切なこと 2 • ユーザーの需要がより複雑化、多様化している •

    不確実性が高い中で、ユーザーに価値を届けるために、仮説検証を何度も繰り返す
  6. © DeNA Co., Ltd. 9 AIの進化による変化 3 • 従来、プロダクト開発は時間とコストがかかるため、作る前に低コストな手法で検証 することが重要

    • AIの活用により、時間とコストがかかるという前提がなくなってきている • 市場からのフィードバックが最も学びの価値が高い • 動くソフトウェアでの高速な仮説検証が現実的になってくる
  7. © DeNA Co., Ltd. 10 AI駆動開発導入の決断 1. 導入しないリスク:機会損失、競争力低下するリスク 2. 経営陣のサポート:「DeNAはAIにオールインします。」

    3. 個人のキャリア:AIにオールインしたい!! AI駆動開発を導入したいという想いを上長に伝え、副部長としてのマネジメント業務やポジ ジョンを引き継いでもらい、AI駆動開発の導入にフルコミットすることになった 4
  8. © DeNA Co., Ltd. 12 1 • 段階的な導入 • Techチーム主導の推進

    ◦ Techチーム:Server、iOS、Android、Webなど技術領域ごとのエンジニアが所属する組織体 • 生産性と学習のバランス 方針
  9. © DeNA Co., Ltd. 13 2 • LLM/生成AI活用の検証 ◦ 開発プロセスの各フェーズでの活用検証

    ◦ 精度・効率性・実用性の評価 • 活用に向けた土台の整備 ◦ 技術文書や活用ガイドラインの整備 ◦ 各自の学びを組織として最大化させるため、知見を共有できる環境の整備 ▪ AI CoP(Community of Practice)の立ち上げ ▪ 非エンジニアも含む約80名のメンバーが参加 • チームの成熟度に合わせた導入 ◦ ツールやプロセスの実践 段階的な導入
  10. © DeNA Co., Ltd. 14 3 • AI駆動開発推進チーム:全体戦略や戦術の作成。土台(ツールや開発環境、ガイドライ ン、ワークショップ等)の整備。全社や他部署との連携 •

    AI推進メンバー:各Techチームや成熟度の高い開発チームから1~2名選出。技術的な知 見を活かした実践的なアプローチ。ツール使用可否など一部権限委譲。事例の横展開 Techチーム主導の推進 AI駆動開発推進チーム iOS Tech Team Android Tech Team Server Tech Team Web Tech Team QA Team ・・・ AI推進メンバー 開発 Team 選出 選出 主務:松田 兼務:エンジニア、QAエンジニア エンジニア7名
  11. © DeNA Co., Ltd. 15 4 • キャッチアップによる一時的な生産性低下を最小限に抑制 ◦ 即効性のあるAI活用を優先的に導入

    ◦ できた余力でさらなるトライアルや検証を実行 • 長期的なスキルアップと効率化の両立 生産性と学習のバランス
  12. © DeNA Co., Ltd. 16 5 小さなコミュニティの力を最大化させる • Techチームや開発チーム、AIツールや活用度合いなど、興味関心が近い人の小さなコ ミュニティは、心理的安全性が高く、現場の推進力が高い

    • 各コミュニティのリーダーに権限を委譲し、コミュニティ活動の自律性を尊重 • 推進チームによる各事例をパクり合いやすい環境づくり ◦ 例:学びの共有、良い事例をワークショップ化、別チームへのモブプロ参加など • トップダウンとボトムアップの両立
  13. © DeNA Co., Ltd. 18 1 活用ツール(抜粋) • コーディング:Cursor、Claude Code、GitHub

    Copilot、JetBrains AI、Gemini CLIなど • PR・レビュー:PR-Agent、Claude Code Action • ドキュメント:Notion MCP • 議事録:Google Meet • 資料整理:Notebook LM • Gemini for Google Workspace
  14. © DeNA Co., Ltd. 19 2 Cursor活用による開発効率化の評価 • 概要:4名の開発チームで、実際の開発でCursorを活用 •

    効果 ◦ 工数削減:当初の見積もりに対して、63%削減 ▪ 即効性の実証:AIツールの学習コスト以上の削減効果を確認 ◦ アジリティ向上:仕様の変更など想定外の事象が発生しても、迅速な対応が可能 ◦ 認知負荷の減少:既存の仕様やコードを把握するコスト減 ◦ 品質向上:コードレビューでの不具合検知。テストケースレビューによる漏れ検知 • ワークショップ化、知見の共有を実施 ◦ エンジニア向けCursor活用ワークショップ ◦ PdM向けCursor, MCPセットアップ会
  15. © DeNA Co., Ltd. 20 3 PRDレビュー~テスト項目作成におけるAgent活用 • ATDD ×

    AI駆動開発を検証 ◦ 参考:AI×ATDDで挑む10xエンジニアリング:開発生産性向上のための実践紹介 • PRDチェックリスト(約60項目)や、各レビューのためのシステムプロンプトを作成 • Agentと対話ベースでPRDのレビューやテスト項目の作成を行う • 効果 ◦ 工数削減:テスト項目作成工数削減 ◦ 品質向上:高速なフィードバックサイクルによるシフトレフトの推進 • 今後 ◦ テスターからQAエンジニアへの移行 ◦ 設計、コーディング、検証などプロダクト開発のサイクル全体に拡大
  16. © DeNA Co., Ltd. 22 1 今後の展望 • ツール活用の深化 ◦

    エンジニアの活用レベルを引き上げ。全エンジニアがすでにAI Agentを活用して いることを前提としたコミュニケーションへ移行 • プロダクト開発プロセス全体の変革 ◦ Human In the loopをベースとしたAI駆動開発プロセスを定義、移行 ◦ 企画段階からや、リリース後の検証など、非エンジニアのAI活用も推進 ◦ 開発アウトプットだけでなく、プロダクトの価値向上にもスコープを広げ、アウ トカムを最大化させる
  17. © DeNA Co., Ltd. 23 2 まとめ • トップダウンとボトムアップの両立 ◦

    戦略:推進チーム、学習促進:CoP、現場実行:推進メンバー ◦ 各コミュニティへの権限委譲により、現場の自律性を保つ ◦ 心理的安全性の高い小さなコミュニティを拡げていく • バランス感を持って段階的な導入 ◦ 即効性が高いものを優先的に導入し、効果を出す ◦ その上で、チャレンジ